2025年9月、カミーノ・デ・サンティアゴ「フランス人の道」巡礼19日目。
この日は、ベルシアノス・デル・レアル・カミーノ(Bercianos del Real Camino)からレリエゴス(Reliegos)まで、約20.3kmを歩きました。
前夜はアルベルゲの部屋が寒く、何度か目が覚めてしまったため、少し眠気が残っていました。それでも、仲間たちと一緒に歩き、夕食を作り、夕日を眺めながら語り合う時間を楽しめました。
フランス人の道を歩き始めて19日目。巡礼も折り返しに近づき、仲間たちとの別れを意識し始めた一日でもありました。
前日にテラディジョス・デ・ロス・テンプラリオスからベルシアノス・デル・レアル・カミーノまで歩いた様子は、こちらの記事で紹介しています。
カミーノ フランス人の道18日目|テラディジョスからベルシアノス・デル・レアル・カミーノへ|中間地点サアグンを通過カミーノ・デ・サンティアゴ「フランス人の道」18日目の体験記です。テラディジョスからベルシアノスまで23.2kmを歩きました。サアグンの中間地点証明書やスーパーでの買い物、寄付制アルベルゲでの食事、巡礼仲間との出会いを紹介。思いがけない出来事を通じて、優しさや思いやりについて考えた一日を振り返ります。
カミーノ・デ・サンティアゴのルートや費用、持ち物などについては、カミーノ全体のまとめ記事でも紹介しています。
ルート・基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出発地 | ベルシアノス・デル・レアル・カミーノ(Bercianos del Real Camino) |
| 到着地・宿泊地 | レリエゴス(Reliegos) |
| 距離 | 約20.3km ※カミーノアプリ「Camino Ninja」より |
| 所要時間 | 約4時間半 |
| 天気 | 晴れ |
| 宿泊先 | Albergue Municipal de Reliegos Cristal de Luz Masajes |
ウォーキングアプリの記録です。休憩時間を含むため、実際の歩行時間とは多少の誤差があります。

この日の体調
前夜はアルベルゲの部屋が寒く、何度か目が覚めてしまったため、少し眠気が残っていました。
19日目のポイント
エル・ブルゴ・ラネロで朝食を取る
朝はビスケットや紅茶などの軽食を取り、6時半過ぎにエマ、ルーカス、リン、レアたちと一緒に出発しました。
8時半頃、エル・ブルゴ・ラネロ(El Burgo Ranero)の「la costa del adobe」に立ち寄り、トルティージャとコーヒーで休憩を取りました。

トルティージャ以外にもリンゴケーキなど美味しそうなメニューがあり、どれにするか悩みました。

休憩を終えると、再びみんなで出発しました。
ずっと会話をするわけではなく、それぞれのペースで黙々と歩き、気が向けば話をする。そんな過ごし方が自然になっていました。

ビリャマルコでトイレ休憩、風に揺れるコーン畑
歩いている途中、リンと私はトイレに行きたくなりました。
しかし、カミーノのルート上には、すぐに立ち寄れそうなレストランやカフェが見当たりません。
そこで、少しルートを外れ、近くの村ビリャマルコ(Villamarco)にあるアルベルゲでトイレを借りることにしました。

トイレを借りて、カミーノ上の道に向かう途中、広々としたコーン畑が広がっていました。
風が吹くと、コーンの葉が一斉にたなびきます。どこまでも続く畑と、風に揺れる葉の風景がとてもきれいでした。

レリエゴスに到着、アルベルゲでひと休み
12時半頃、レリエゴス(Reliegos)のアルベルゲ「Albergue Municipal de Reliegos Cristal de Luz Masajes」に到着しました。
ルーカス、リン、私は同じアルベルゲに宿泊しました。
レアは事前に予約していた町内の別のアルベルゲへ向かい、エマはレオンに早く到着するため、さらに先の町まで歩くことにしました。
アルベルゲに到着した後は、シャワーを浴びて洗濯を済ませました。
体が少し冷えたので、入口で日向ぼっこをしていると、イーサンがアルベルゲの前にやってきました。
ドミトリーでの共同生活に疲れ、プライベートな空間が欲しくなったため、もう少し先の町まで歩くことにすると言いました。
前夜の睡眠不足もあったため、この日は久しぶりにアルベルゲで昼寝をしました。

アルベルゲで仲間と自炊(トルティージャと野菜のスープ)
アルベルゲには広いキッチンがありました。
そこで、ルーカスとリン、私の3人で夕食を自炊することにしました。
同じアルベルゲにはニコや、以前出会ったイタリア人男性も宿泊していました。近くの別のアルベルゲに泊まっていたレアも誘い、6人で一緒に夕食を取ることになりました。
食材を買うため、リンと一緒に町のミニマート「Nice Family Grocery Store ‘Tere’」へ向かいました。
ルーカスはトルティージャ、リンは野菜スープを作ることに。私は生ハムとチーズを買い、携帯食として持っていたレーズンも食卓に並べました。ニコはワインを用意してくれました。
リンは、これまでカフェやバルでもらったオリーブオイルや酢の小分けポーションを持ち歩いていました。料理に使えるようにと、それらを提供してくれました。
料理好きのルーカスは、これまで何度も食べてきたトルティージャを、レシピを見ずに勘で作ってみると言っていました。


調理はそれぞれの担当者が中心になって進め、ほかのメンバーは洗い物などを手伝いました。


出来上がった料理はどれもおいしく、みんなで楽しい夕食の時間を過ごしました。

食事を終えると、イタリア人男性が洗い物を引き受けてくれました。
料理を作ってくれた人は片付けをせず、食事を作ってもらった人が洗い物をするのがマナーだと話しながら、きれいに片付けてくれました。
食材を買い、料理を作り、片付けを分担する。レストランで食事をするのとは違い、みんなで協力すること自体が楽しい時間になりました。
カミーノでは、カフェやレストランで食事をするだけでなく、アルベルゲのキッチンで自炊することもあります。巡礼中の食事については、こちらの記事も参考にしてください。
カミーノ・デ・サンティアゴの食事事情|自炊・食費・名物を紹介カミーノ・デ・サンティアゴの食事事情を実体験から紹介。朝食・昼食・夕食の内容、自炊、携帯食、スーパー、巡礼メニュー、スペインの名物料理まで詳しく解説します。
夕日を眺めながら過ごす贅沢な時間
夕食を終える頃、外は夕日がきれいな時間になっていました。
私は、それまでカミーノでまだ夕日を見たことがありませんでした。
「夕日を見に行こう!」と声をかけると、ルーカスは「まだ見たことなかったの? 行くべきだよ!」と言ってくれました。
そこで、ルーカス、リン、ニコと私の4人で、町の高台まで登りました。

夕日を眺めながら、ニコが用意してくれた赤ワインをみんなで回し飲みしました。
ワインを順番に回して飲むのは、ニコによると「ドイツ流」なのだそうです。
「Tenderness(優しさ、思いやり、いたわり)って何だと思う?」という問いについて話をしたり、おすすめの音楽を紹介し合ったり、突然、太極拳やヨガを始めたり。

特に予定を決めることなく、思いつくままに会話を楽しみました。
何か特別なことをしているわけではありません。ただ夕日を眺め、ワインを飲み、話をする。それだけなのに、とても満たされた気持ちになりました。
ただその場にいて、目の前の景色や会話を楽しむ。
余白があるからこそ味わえる、贅沢な時間だったと思います。
カミーノの後半へ、仲間たちの幸せを願って
カミーノを歩き始めて19日目。気づけば、フランス人の道の半分を過ぎていました。
毎日一緒に歩いたり、食事をしたり、何気ない会話を重ねたりするうちに、仲間たちは私にとって大切な存在になっていました。
もう少し歩けば、みんなにお別れを言わなければならないのだと思うと、寂しさがこみ上げてきました。
カミーノでは、同じ方向へ向かって歩いていても、いつかそれぞれの道に分かれていきます。
歩くペースも、目的地も、カミーノを歩く理由も、人によって違います。それでも、同じ時間を過ごし、さまざまな経験を共有できたことは、私にとって大切な思い出になっていました。
出会った人たちが、これからも健康で、幸せで、平和な日々を過ごせますように。
そんなことを願いながら、カミーノの後半を歩いていきたいと思いました。
カミーノでで出会った人たちとの交流については、こちらの記事で紹介しています。
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まとめ|仲間と過ごす時間を大切に
19日目は、ベルシアノス・デル・レアル・カミーノからレリエゴスまで、20.3kmを歩きました。
この日は、仲間と一緒に夕食を作り、夕日を眺めながら語り合う時間を楽しみました。
観光地を訪れたり、特別な体験をしたりしたわけではありません。それでも、みんなで料理を作って食べたり、夕日を眺めながらゆっくり話したりする時間が、かけがえのない思い出になりました。
カミーノで出会った仲間たちと過ごせる時間を大切にしながら、これからも歩いていこうと思います。






