この記事はこんな人におすすめ
・初めてカミーノ巡礼へ行く
・持ち物をできるだけ軽くしたい
・必須・不要な荷物を知りたい
・実際に歩いた人の装備を参考にしたい
カミーノ・デ・サンティアゴ(Camino de Santiago)は、スペインを横断しながらサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す長距離巡礼路です。
数週間から1か月以上歩くこの旅では、荷物の軽さが歩きやすさを大きく左右します。
私自身、体重約54kgに対して約11.4kgの荷物を背負い、フランス人の道をはじめ、フィステーラ・ムシアの道、ポルトガル人の道(Variante Espiritual)を合わせて約1,000km歩きました。
完歩はできたものの、「もっと荷物を軽くすればよかった」と何度も感じました。
この記事では、実際に巡礼で使用した装備や持ち物をもとに、次の内容を詳しく紹介します。
- 初心者に必要な持ち物
- バックパックの容量や理想重量
- 靴・服装・雨対策
- 実際に使用した装備レビュー
- 実際に不要だった物・持って行って良かった物
初めてカミーノ巡礼へ行く方が、できるだけ快適に歩くための準備に役立てば幸いです。
なお、航空券やクレデンシャルの取得方法など出発前の準備全体については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
カミーノ・デ・サンティアゴ出発前の準備まとめ|ルート選びから必要な手続きまで2025年にカミーノ・デ・サンティアゴのフランス人の道を歩く前に行った準備をまとめました。ルート選び、クレデンシャル取得、航空券や宿の手配、不安だったことなど、出発前に知っておきたい情報を紹介します。
カミーノ装備の基本|軽量化がすべての基準
カミーノ巡礼では、毎日20〜30km前後歩く日が1か月以上続くことも珍しくありません。
そのため、荷物が1kg増えるだけでも肩や腰、膝への負担が積み重なり、歩きやすさに大きく影響します。
私自身も約11.4kgの荷物で歩き始めましたが、「あと数kg軽ければもっと楽だった」と何度も感じました。
まずは、カミーノの荷物選びで大切な考え方を紹介します。
カミーノの荷物重量は何kgが理想?
一般的には、バックパックの総重量は体重の約10%前後が目安と言われています。
例えば体重50kgなら約5kg、60kgなら約6kgが一つの目安です。
ただし、季節や歩く期間、宿泊スタイルによって必要な荷物は変わるため、この数値はあくまで参考です。
私はカミーノ後の旅行用荷物も一緒に持っていたため、体重約54kgに対して約11.4kgありました。
今振り返ると明らかに重すぎたと感じています。
途中でバックパックを買い替えたことも含め、「荷物を軽くすること」が一番大切な準備だったと感じています。
最終的に完歩できましたが、今振り返るともう少し軽くできたと思います。
初めて歩く方は、まず軽量化を意識しながら準備することをおすすめします。
バックパック選び|30〜40Lが最適と言われる理由
カミーノの荷物選びで最も重要なのがバックパックです。一般的には30〜40L程度が適していると言われています。
背負いやすさを重視するためには以下がポイントです:
- 腰ベルトがしっかりしていること
- 背面に通気性があること
- フィット感を調整できること
容量が大きすぎると不要な荷物が増え、小さすぎると収納が難しくなります。
私は出発時に使用していたバックパックが体に合わず、途中でデカソロンで買い替えました。
背負いやすさが大きく改善され、肩や腰への負担も軽くなったため、バックパック選びは価格よりもフィット感を優先することをおすすめします。
また、雨対策としてレインカバーは必須です。突然の雨でも荷物を濡らさないために役立ちます。
レインウェアについては、後ほど詳しく紹介します。
フランス人の道を歩いた時は、初日と3日目に少しだけ雨が降りましたが、あとはずっと晴れでした。
服装とレイヤリング|歩き続けるための快適さ重視
カミーノでは「同じ服を何度も着る前提」で服装を考える必要があります。
基本は以下のレイヤリング構成です:
- 吸湿速乾のTシャツ・アウトドア用のズボン
- 保温用の薄手のフリースまたはダウンジャケット
- 防風・防水のアウター(ウインドブレーカー)
特に重要なのは速乾性のある素材です。毎日のように洗濯するため、乾きやすさが旅の快適さに直結します。
下着や靴下も最低限にし、2〜3セットをローテーションするのが一般的です。
私は綿素材のインナーや靴下を使用していましたが、乾きにくさを感じる場面もありました。
一方、多くの巡礼者は速乾性の高いアウトドアウェアを着用しており、毎日の洗濯を考えると速乾素材を選ぶメリットは大きいと感じました。
靴と足のケア|カミーノ最大の成功要因
カミーノでは「靴選び=旅の成功」と言っても過言ではありません。
多くの巡礼者はトレッキングシューズやトレイルランニングシューズ、軽量なスニーカーなどを使用しています。
重要なポイントは以下です。
- 事前に必ず履き慣らしておく
- 足に合うサイズ(やや余裕)を選ぶ
- 防水性よりも通気性を重視するケースも多い
私は約5,000円のスニーカーに、自分の足に合うインソールを入れて歩きました。
約1,000km歩いた結果、靴底には穴が開きましたが、歩行中に大きなトラブルはありませんでした。
一方で、巡礼中はトレッキングシューズやトレイルランニングシューズを履いている人も多く見かけました。
実際の道は舗装路や歩きやすい未舗装路が多いため、必ずしも重い登山靴である必要はないと感じました。
それ以上に重要なのは、自分の足に合った靴を十分に履き慣らしておくことです。
さらに、長距離歩行では足への負担が大きくなるため、トレッキングポールを使用する巡礼者も多く見られます。
約1,700円程度の折りたたみ式ポールを1本だけ持参しましたが、それでも十分に役立ちました。
特に登り坂や下り坂では膝への負担軽減につながります。
カミーノ持ち物チェックリスト(保存版)
ここまで装備選びの考え方を紹介してきました。
次は、出発前に確認できるよう、実際に私が必要だと感じた持ち物をチェックリスト形式でまとめます。
必須アイテム
□ パスポート
□ クレデンシャル(巡礼手帳)
□ スマートフォン
□ 充電器
□ モバイルバッテリー
□ クレジットカード
□ 現金
□ バックパック
□ レインカバー
□ レインウェア(ポンチョ推奨)
□ ヘッドライト
□ 歩き慣れた靴
□ サンダル
□ 速乾Tシャツ(2〜3枚)
□ ズボン
□ 下着(2〜3セット)
□ 靴下(2〜3セット)
□ 防寒着(フリース・ダウンなど)
□ 帽子
□ 速乾タオル
□ 寝袋(または軽量スリーピングバッグ)
□ ワセリン
□ 救急セット(絆創膏・消毒用品など)
□ シャンプー・リンス類
□ 水筒(ウォーターボトル500mL~1L程度)
□ 耳栓
あると便利な持ち物
□ トレッキングポール
□ 手洗い用洗剤
□ ウォッシュバッグ
□ 折り畳みのハンガー・洗濯バサミ
□ 折り畳み傘
□ ティッシュ
□ 常備薬
□ インスタントみそ汁
□ ドライヤー
□ 日記帳
□ 巡礼者の貝殻
□ 日焼け止め
持ち物の詳細解説
必須の持ち物
カミーノで多くの巡礼者が持っている必須アイテムは以下です。
クレデンシャル(巡礼手帳)
クレデンシャルは、巡礼者であることを証明する手帳です。
アルベルゲへの宿泊や、サンティアゴ・デ・コンポステーラ到着後に巡礼証明書(コンポステラ)を受け取る際に必要になります。
道中では教会やアルベルゲ、カフェなどでスタンプを集めながら歩きます。
クレデンシャルの取得方法や航空券の手配などについては、この記事で詳しく解説しています。
カミーノ・デ・サンティアゴ出発前の準備まとめ|ルート選びから必要な手続きまで2025年にカミーノ・デ・サンティアゴのフランス人の道を歩く前に行った準備をまとめました。ルート選び、クレデンシャル取得、航空券や宿の手配、不安だったことなど、出発前に知っておきたい情報を紹介します。
現金
クレジットカードが使える場所は増えていますが、公営アルベルゲやカフェ・レストランでは現金のみ対応というケースも少なくありません。
そのため、カードだけに頼らず、ある程度の現金を持ち歩くことをおすすめします。
フランス人の道(約800km)を歩いた際、基本的にクレジットカードが使える場所ではカードで支払いをしましたが、あくまで私の場合は現金も合計で約400ユーロ使用しました。
途中で足りなくなった場合は、ATMで現金を引き出しました。
宿泊日数や利用する施設によって必要額は大きく異なるため、参考程度に考えてください。
カミーノで実際にかかった費用については、別の記事で詳しくまとめています。
カミーノ・デ・サンティアゴ43日間の費用公開|総額50万円の内訳を解説2025年にカミーノ・デ・サンティアゴを43日間歩いた実際の費用を公開。総額約50万円の内訳を航空券・宿泊費・食費・移動費・雑費ごとに詳しく紹介します。予算作りの参考にどうぞ。
スマホ・充電器・モバイルバッテリー
スマートフォンは、巡礼中に最も使用頻度が高かった持ち物でした。
私は主に
- Buen Camino
- Camino Ninja
- Google Maps
を利用し、
- ルート確認
- アルベルゲ探し
- 翻訳
- 宿の予約
など、毎日のように使っていました。
モバイルバッテリーも毎日持ち歩いていましたが、カミーノ中、容量切れになることはほとんどありませんでした。
基本的にはeSIMのデータで通信していました。
アルベルゲやカフェにはWi-Fiがある場所も多かったですが、接続が不安定なこともありました。
レインウェア(ポンチョタイプ)
フランス人の道の後半のガリシア地方では、天候が変わりやすく、突然の雨に備える必要があります。
サン・ジャン・ピエ・ド・ポーを出発してピレネー山脈を越えた初日と3日目に少しだけ雨に降られましたが、その際にポンチョタイプのレインウェアが非常に役立ちました。
ポンチョタイプはバックパックごと覆えるため、着脱が早く、雨天時のストレスが少なかったです。
実際の初日の様子や雨の中のピレネー越えについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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水筒(ウォーターボトル)
カミーノでは長時間歩くため、こまめな水分補給が欠かせません。
私は500mLのナルゲンボトルを使用しました。丈夫で軽く、広口なので洗いやすい点が便利でした。
容量が大きすぎると重量が増えるため、500mL~1L程度が使いやすいサイズだと感じました。
フランス人の道では、スーパーで水を購入することはほとんどなく、アルベルゲや公園などで給水しながら歩いていました。
私の場合は水道水が原因と思われる体調不良はなく、約1,000kmの間、一度もペットボトルの水を購入することはありませんでした。
ただし、水道水が飲めるかどうかは地域や給水設備によって異なるため、現地の表示を確認して利用することをおすすめします。
寝袋(または軽量スリーピングバッグ)
私が宿泊したアルベルゲではブランケットが用意されていないことが多く、特に季節や地域によっては夜間冷えることがあります。
そのため、軽量の寝袋(スリーピングバッグ)を持参すると安心です。
アルベルゲの設備や宿泊方法については、こちらの記事で詳しくまとめています。
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バスタオル(速乾タオル)
宿泊したアルベルゲでは、いずれもタオルは提供されませんでした。
早朝から歩き、昼過ぎにアルベルゲへ到着すると、多くの巡礼者はまずシャワーを浴びます。
シャワー後にすぐに洗濯して乾かすことができるので、速乾タイプのバスタオルがおすすめです。
私は昼頃にアルベルゲへ到着すると、シャワーを浴びた後すぐに洗濯をしていました。
晴れている日は夕方までには乾くことが多く、速乾タオルは毎日のように役立ちました。
シャンプー・リンス類
アルベルゲにはシャンプーやリンス、石鹸が用意されていない場合も多いため、基本的には持参しておくと安心です。
小分けボトルに入れて持参すると荷物を減らせます。
荷物を軽くしたい場合は、オールインワンタイプを選ぶのもおすすめです。
ワセリン
長距離を歩くカミーノでは、靴擦れ対策としてワセリンを使用する巡礼者が多くいます。
特に足の指の間やかかと、足裏など靴擦れが起きやすい部分にあらかじめ塗っておくことで、摩擦を軽減できると言われています。
私は毎朝、足の指の間やかかとにワセリンを塗ってから出発していました。
それでも最初の2週間は小指とかかとにまめができましたが、それ以上悪化しなかったのはワセリンのおかげもあったのではないかと思っています。
出発前にワセリンを塗っている巡礼者も多く見かけました。
小型の救急セット
消毒した針でまめの水を抜き、その後はハイドロコロイドパッドで保護していました。
実際に何度も使用したため、持参していて本当に良かったと感じています。

常備薬
だいたいの街に薬局はありますが、慣れた薬を持っていると安心です。
鼻炎の薬や下痢止め薬を持参しました。
快適に歩くための持ち物
カミーノアプリ
現在はスマートフォン用のカミーノアプリが充実しており、ルート確認やアルベルゲ探しに役立ちます。
主に「Buen Camino」と「Camino Ninja」の2つのアプリを使用しました。
- Buen Camino:ルート、標高、アルベルゲの確認
- Camino Ninja:歩行距離の確認
この2つのアプリは巡礼中ほぼ毎日使用しました。
翌日の距離や標高、宿泊先を確認するのに欠かせない存在でした。
カミーノアプリ(Apple Store)のダウンロードはこちらから
Buen Camino de Santiago Appアプリ – App StoreBuen caminoの「Buen Camino de Santiago App」をApp Storeでダウンロードしてください。スクリーンショット、評価とレビュー、ユーザのヒント、「Buen Camino de Santiago App」… Camino Ninja Appアプリ – App StoreJakobsweg-Zentrale GmbHの「Camino Ninja App」をApp Storeでダウンロードしてください。スクリーンショット、評価とレビュー、ユーザのヒント、「Camino Ninja App」に似たゲームを見るこ…
ヘッドライト(早朝用)
アルベルゲのチェックアウト時間は朝8時頃の場所が多いですが、多くの巡礼者が日が昇る前の6~7時頃にアルベルゲを出発します。
9〜10月に歩いた際は、この時間帯は暗いことが多く、1日のうち1~2時間程度暗い中を歩いていました。
暗い中を歩くと、道を間違えたり、怪我をする可能性があります。
持ち運びのしやすさを考えて、mont-bellの小型ヘッドライトを使用しましたが、光量が弱く、もう少し強いものを使用したらよかったと思いました。
これから購入する方は、もう少し明るいモデルを選ぶことをおすすめします。
ビーチサンダル
多くのアルベルゲでは館内用のスリッパは用意されていません。
シャワーの行き帰りや洗面所へ行くときも毎日使用しました。
軽量なので荷物にならず、100円ショップの物でも十分役立ちました。
軽くてかさばらないため、持参して良かった持ち物の一つです。
手洗い用洗剤とウォッシュバッグ
着替えを最小限にするなら、現地での洗濯は欠かせません。
多くのアルベルゲには洗濯機がありますが、有料(4〜5ユーロ程度)のため、手洗いをしている巡礼者も多く見かけました。
私も基本的には毎日手洗いをしていました。粉末洗剤を持参しましたが途中で使い切り、その後は石鹸を使っていました。
ウォッシュバッグがあると、つけ置き洗いもできて便利です。
耳栓
アルベルゲに宿泊する場合は、ドミトリーが多く、他の人のいびきや物音が気になることがあります。
耳栓で周りの音を少し遮断できたので、睡眠の助けになりました。
私にとっては、睡眠の質を大きく左右する持ち物でした。
快適さを高める持ち物
必須ではありませんが、私が持って行ったものを紹介します。
巡礼者のシンボル「貝殻」
カミーノのシンボルとして知られているのがホタテ貝の貝殻です。
バックパックに付けている巡礼者も多く、「巡礼者の証」のような存在ですが、必須ではありません。
私はサン・ジャン・ピエ・ド・ポーの巡礼事務所で寄付という形で受け取りました。
必須ではありませんが、バックパックに付けることで巡礼気分が高まり、良い記念にもなりました。

折り畳み傘(雨晴兼用)
歩行中に雨が降った際には、レインポンチョで対応しましたが、日差しが強い場合や街歩きで雨が降った際に使用しました。
ティッシュ
立ち寄ったレストランやカフェでトイレットペーパーがない場合があるので、ティッシュを持参しておくと安心です。
みそ汁(インスタント)
巡礼中の食事が合わなかった場合の非常食として持参しました。
自炊する機会なども多かったので、補助的な食事として役に立ちました。
ドライヤー
ドライヤーが備え付けられていないアルベルゲもあり、無印良品のトラベル用ドライヤーを持参しました。
また、洗濯した衣類が乾ききらない場合の乾燥補助としても役立ちました。
日記帳
もともと日記を書く習慣があったため、カミーノ用に準備したわけではないですが、巡礼中の出来事や話をした人の名前をメモするのに使用していました。
全員ではないですが、日記を書いている人は多くいました。
また、カミーノで出会った景色を絵として残している人も見かけました。
荷物を減らすコツ|失敗しやすいポイント
カミーノ初心者が最もやりがちなのは「念のため」を詰め込みすぎることです。
実際には、道中でほとんどのものが手に入るため、持ちすぎは不要です。
よくある失敗例:
- 服を多く持ちすぎる
- 電子機器を過剰に持つ
- 本や重い娯楽アイテムを持参
逆に重要なのは「軽さと汎用性」です。
迷ったら「なくても歩けるか?」で判断すると失敗しにくくなります。
現地調達も選択肢|途中で装備を見直すという考え方
カミーノ巡礼では、すべての装備を出発前に完璧に揃える必要はありません。
むしろ実際には、歩きながら自分に合わない装備を見直し、現地で買い足す巡礼者も少なくありません。
デカソロンは巡礼者の強い味方
デカソロン(Decathlon)は、ヨーロッパ各地に店舗を展開するスポーツ用品店です。
バックパックやウェア、レインウェアなど巡礼に必要な用品を比較的手頃な価格で購入できます。
巡礼中に装備を買い替える巡礼者も多く、カミーノでは非常に頼りになる存在です。
私は、出発時は古いバックパックを使用していましたが、巡礼の途中で肩や腰への負担が気になるようになりました。
そこで、ブルゴス(Burgos)のデカソロンで新しいバックパックを購入したところ、背負い心地が大きく改善され、その後の巡礼がかなり楽になりました。
ただし注意点として、デカソロンはすべての町にあるわけではなく、大きな都市に限られることが多いため、巡礼ルート上で見つけたときに早めに利用するのがポイントです。
また、デカソロンは、街の中心部から離れた場所にある場合が多いので、装備の買い足しが必要な場合は、事前に場所を確認しておくことも重要です。
私が調べた範囲では、フランス人の道沿いで比較的利用しやすいデカソロンは以下の都市にありました(2025年9月時点)。
- パンプローナ(Pamplona)
- エステージャ(Estella)
- ログローニョ(Logroño)
- ブルゴス(Burgos)
- レオン(León)
- ポンフェラーダ(Ponferrada)
- サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)
店舗情報は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認してください。
もちろん、デカソロン以外にもアウトドア用品店はありますが、比較的高価な場合が多かったです。
足りない装備は途中で補える
実際の巡礼では、以下のような理由で装備を追加・変更する人も多く見られます。
- バックパックの背負い心地が合わない
- ブランケットがないアルベルゲが多いため、寝袋を購入
- 日差しが強いのでフェイスカバーを購入
- 靴下や下着の数が足りない
- サンダルが必要になった
このように、出発時点での完璧さよりも、「現地で調整できる余白を残すこと」が、結果的に快適な巡礼につながります。
実際に使用したカミーノ装備一覧・おすすめ
持ち物の必要性や選び方について紹介してきましたが、ここからは実際に私が約1,000kmの巡礼で使用した装備を紹介します。
途中で買い替えたものもありますが、実際に使って感じたメリット・デメリットを率直にまとめました。
現在も購入できるものについては、商品ページへのリンクも掲載しています。
実際に使って感じた点もあわせて紹介しますので、装備選びの参考にしてください。
バックパック
約7年間使用しました。腰ベルト付きで価格も手頃でしたが、使いやすいバックパックでした。
ショルダー部分が弱くなってしまったので、カミーノ中に廃棄しました。

ブルゴスのデカソロンで、約70ユーロで新しいバックパックを購入しました。

レインポンチョ
撥水性がよく、ジップファスナーからのしみ込みもほぼありませんでした。
また、脱着がしやすく、とても使いやすかったです。

靴
5,000円程度で購入しました。
最終的に靴底に穴が開いたものの1,000kmを歩き切ることができました。

インソール
店員さんからインソールを交換するだけでもかなり履き心地が違うとおすすめされました。
足にまめができたものの、フィット感がよく足裏の痛みなどはありませんでした。
ワセリン
チューブタイプで持ち運びやすく、毎朝足の指やかかとに塗って使用しました。
使用頻度が高く、持ってきて良かった装備の一つです。

ナルゲンボトル
広口で洗いやすく、とても丈夫です。
私は同じボトルを7~8年使い続けており、耐久性の高さも気に入っています。

ヘッドライト
アルベルゲ内では十分な明るさでした。
ただし、早朝の暗い道を歩くには少し光量が足りないと感じました。
ウォッシュバッグ
カミーノ中は別のウォッシュバッグを使用していましたが、帰国後にダイソーのウォッシュバッグも試してみました。
薄くて軽量なうえ、20回以上使用しても破れなかったため、カミーノでも十分使えると感じました。

耳栓
耳栓はダイソーで購入しました。ケース付きで手洗いもできます。
半年以上使用していますが、壊れることなく使えています。

ドライヤー
無印のトラベル用ドライヤーはこちらです。
電圧を変更できるので、いろいろな国で使用することができます。
実際に歩いて感じた失敗談と反省点
荷物が重すぎた
私の最大の失敗は荷物の重さでした。
私がカミーノを出発したときのバックパックは約11.4kgでした。
一般的に言われる「体重の約10%」という目安を大きく超えており、今振り返ると明らかに重すぎたと思います。
サン・ジャン・ピエ・ド・ポーでは、雑談をしていた巡礼者から
「巡礼中に使わない荷物は、配送サービスを利用してサンティアゴへ送ったら?」
と勧められました。
しかし、一番きついと言われる初日のピレネー山脈を歩いてみてから判断しようと思い、そのまま歩き続けることにしました。
結果として最後まで歩き切ることはできましたが、後半は風邪や嘔吐などで体調を崩したこともあり、荷物の重さも体力を消耗する一因だったと感じています。
これから歩く方には、まず荷物を軽くすることを最優先で考えることをおすすめします。
安い靴を選んだ結果、最後は穴が開いた
私は比較的安価なスニーカーで巡礼に挑戦しました。
歩くこと自体は問題ありませんでしたが、長距離を歩き続けた結果、靴底が大きくすり減り、最終的には穴が開いてしまいました。
実際に長距離を歩いてみて、インソールの重要性を強く実感しました。
購入時に店員さんから勧められてインソールを交換していましたが、足への負担軽減に大きく役立ったと思います。
靴そのものだけでなく、自分の足に合ったインソール選びも快適な巡礼には重要だと感じました。
服や靴下は速乾素材を選べばよかった
巡礼前はそこまで深く考えていませんでしたが、服や下着、靴下は速乾素材を選んだ方が良かったと感じています。
私はインナーや靴下に綿の割合が多いものを使用していました。
普段の生活では特に問題ありませんでしたが、カミーノでは毎日長時間歩くため、大量の汗をかきます。
特に靴下は一般的なスポーツ用やトレッキング用ではなかったため、汗を吸った状態が続きやすく、結果として靴擦れの原因の一つになったのではないかと思っています。
一方で、周囲の巡礼者を見ると、速乾性のあるスポーツウェアやトレッキング用ソックスを使用している人が多く見られました。
洗濯後も乾きやすく、荷物を減らしやすいという点でも、速乾素材のメリットは大きいと感じます。
日焼け対策を軽視していた
スペインの日差しは想像以上に強く、持参した日焼け止めだけでは不十分でした。
途中でより強力な日焼け止めを購入することになりました。
使用したのは、他の巡礼者から教えてもらったスペインの「ISDIN」というメーカーの日焼け止めで、薬局で購入しました。

現地では多くの人に利用されているようで、実際に使ってみると日本から持参したものより日焼けしにくいと感じました。
特に春から夏にかけて歩く場合は、日焼け止めだけでなく、フェイスカバーやアームカバーなども検討すると安心です。
トレッキングポールは便利だが使い方に注意
折りたたみ式の安いトレッキングポール(フリマアプリで約1,700円)を1本だけ持参しました。
平地ではほとんど使用することはありませんが、登り坂や下り坂では十分役に立ちました。
しかし、右手ばかりで使用していたため、途中で体のバランスが偏ってしまい、カミーノ後、しばらく歩き方に違和感が出ました。
大きな問題ではありませんでしたが、片側だけで使い続ける場合は定期的に持ち替えた方が良いかもしれません。
トレッキングポールを使用している巡礼者は非常に多く、体感では半数以上が使用していた印象です。
まとめ
カミーノ巡礼では、荷物の軽さが歩きやすさを大きく左右します。
私自身、約11.4kgの荷物を背負って約1,000kmを歩き、「もっと軽くすれば良かった」と何度も感じました。
一方で、途中で装備を見直しながら歩いたことで、無事にすべての行程を歩き切ることができました。
出発前から完璧な装備を目指す必要はありません。
必要最低限の装備で出発し、実際に歩きながら必要なものを見極めていくくらいの気持ちの方が、結果的に快適な巡礼につながると感じています。
この記事が、これからカミーノを歩く方の準備の参考になれば幸いです。
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