「メキシコは危険」「一人旅はやめた方がいい」——そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
私自身、メキシコ旅行を計画したときはかなり不安でした。外務省の危険情報を確認し、ネットで治安情報を調べるほど、行く前は緊張していたのを覚えています。
実際に27日間メキシコを一人旅して感じたのは、日本と同じ感覚で行動することはできないものの、「常に危険」というわけではないということでした。
もちろん、注意が必要な場面や緊張した瞬間もありました。一方で、地域や時間帯に注意し、基本的な防犯対策を意識して行動することで、街歩きや食事、文化との出会いを楽しむこともできました。
この記事では、私が実際に訪れた6都市の印象と、27日間の一人旅で実践した防犯対策、実際に注意が必要だと感じた場面を紹介します。
ただし、ここで紹介する治安の印象は、あくまで私が2025年2月に訪れた際の体験です。現在の治安状況を示すものではありません。
メキシコ全体の旅程や持ち物、旅行準備について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
メキシコ一人旅27日間|ルート・持ち物・旅行準備まとめ2025年2月に27日間のメキシコ一人旅をした実体験を紹介。メキシコシティ、トゥルム、メリダ、オアハカ、プエブラ、タスコを巡ったルートや移動方法、持ち物、旅行準備、現地で感じた魅力をまとめました。
メキシコ旅行前に感じていた不安
危険なイメージが強かった
メキシコと聞くと、麻薬カルテルや犯罪、誘拐といったニュースを思い浮かべる人も多いと思います。
私自身も、旅行を調べ始めるまでは「かなり危険な国」という印象を持っていました。
SNSや動画でも、治安の話題が取り上げられることが多く、不安が大きくなっていった記憶があります。
一方で、こうした情報には地域差が大きく、観光地と危険地域が同じように語られているケースもあると感じました。
外務省の危険情報を確認していた
旅行前には外務省海外安全情報も確認しました。
実際に外務省の危険情報を確認すると、地域によって危険レベルが異なることが分かり、不安を感じたのは正直なところです。
ただ、調べるうちに、メキシコ全土を一括りに考えるのではなく、自分が訪れる地域の情報を確認することが大切だと分かってきました。
私が旅行した2025年2月当時、今回訪問した都市については、外務省の危険情報(外務省:メキシコ 危険・スポット・広域情報)を確認したうえで旅行しました。
危険情報は地域ごとに設定されており、内容も変更される可能性があります。旅行する際は、必ず最新の情報を確認してください。
周囲から心配されることも多かった
旅行を周囲に話すと、「本当に大丈夫?」「危なくないの?」と驚かれることが少なくありませんでした。
特に女性一人旅ということもあり、心配される機会は多かったです。
こうした反応を受けるたびに不安になる一方で、現地情報を調べる中では、「観光地では基本的な防犯対策を意識して行動している」という旅行者の体験談などもあり、情報の受け取り方が難しいと感じていました。
実際に訪れて感じたメキシコの治安
実際にメキシコを旅して感じたのは、「緊張感はあるが、常に危険ではない」ということでした。
日本とは行動基準が違うものの、街によって雰囲気はかなり異なっていました。
都市ごとに治安の印象はかなり違った
一括りに「メキシコは危険」と考えるより、都市単位で情報を確認することが大切だと感じました。
【メキシコシティ】
観光エリアでは危険を感じる場面はありませんでした。私が宿泊していたローマ・ノルテ地区周辺では、夜でも公園に子どもがいるなど、人通りもあり比較的落ち着いた印象でした。
一方で、事前に危険と言われているエリアを調べ、近付かないよう行動していました。

【トゥルム】
リゾート地ということもあり、メインストリート沿いの観光エリアでは危険を感じませんでした。
ただし、メインストリートから脇道に入ると街灯が少なく、人通りがほとんどない場所もありました。観光エリアから外れ過ぎないことが大切だと感じました。

【メリダ】
今回訪れた6都市の中では、比較的安心感を持って過ごせた街でした。
中心部は活気があり、夜8時頃でも人通りがありました。街灯もしっかりあり、帰りが少し遅くなった日も大きな不安を感じることなく宿に戻れました。

【オアハカ】
中心部は道が格子状になっていてわかりやすく、私が滞在した範囲では、特に危険を感じる場面はありませんでした。
夜も中心部には人が多く、比較的歩きやすい印象でした。

【プエブラ】
中心部は賑わっていて人通りも多く、私が滞在した範囲では比較的安心して過ごせました。
ただし、早朝や夜遅い時間の移動には注意が必要だと感じました。
長距離バスなどのバスターミナルが離れていて、アクセスしにくいのが難点でしたが、コレクティーボが多く走っており、Uberも使用できました。

【タスコ】
コンパクトで坂道の多い街でした。
中心部は観光客も多く賑わっていましたが、坂道や細い路地が多いため、夜遅い時間は早めに宿へ戻る方が安心だと感じました。

昼と夜で変わる街の雰囲気
どの都市でも共通して感じたのは、昼と夜では街の雰囲気が変わることでした。
昼間は観光客や地元の人で賑わっている場所でも、夜になると人通りが減り、静かになることがあります。
観光客が多いエリアでは、パトカーや警察の姿を見かけることもあり、私自身は大きな不安を感じずに過ごせる場面も多くありました。
一方で、日本にいるときと同じ感覚で、夜に一人で街を歩くことは避けていました。
私が27日間旅して感じたのは、「常に危険」というよりも、場所や時間帯を意識して行動する必要がある国だということです。
そのため、旅行中はできるだけ明るい時間に移動し、夜間や早朝の単独行動を減らすようにしていました。
27日間の一人旅で実践した防犯対策
メキシコ旅行では、地域や時間帯によって注意が必要です。
私は旅行前に外務省や在メキシコ日本国大使館などの安全情報を確認し、犯罪事例や注意点を調べたうえで行動しました。
ここでは、実際に私が27日間の一人旅で行った防犯対策を紹介します。
早朝・夜間の外出を控える
私は一人旅だったため、自分なりのルールとして、午後7時以降は基本的に外出を控えるようにしていました。
これは私が安全面を考えて設定した行動ルールであり、メキシコ全土に当てはまる基準ではありません。
市内で早朝や夜間に移動する必要がある場合は、徒歩ではなく配車アプリを利用するようにしていました。
また、都市間の長距離移動では、メキシコシティ→トゥルム、メリダ→オアハカなどは飛行機を利用し、できるだけ暗い時間帯の移動を避けました。
訪問する都市の最新の安全情報を確認して判断することをおすすめします。
貴重品を分散する
私は万が一、一か所を盗られてもすべてを失わないよう、現金やカードを複数箇所に分けていました。
- メイン財布
- サブ財布
- 防犯ポーチ
- バックパックの中
- 靴のインソールの下(ジップバッグに入れて)
これは私自身が行っていた方法で、必ずしもおすすめする保管方法というわけではありません。
大切なのは、現金やカードを一か所にまとめて持たないことです。
結果として、盗難被害に遭うことはありませんでした。
ただし、盗難に遭わなかったことが防犯対策の効果を証明するものではありません。あくまで、私自身の旅行中の結果です。
危険なエリアに行かない
旅行前に各都市の安全情報や体験談などを確認し、自分が訪問を避けるエリアをGoogle Mapsにピン留めしていました。
特にメキシコシティでは、2025年2月の旅行前に私が確認した情報をもとに、Tepito、Tacubaya、Oceania、Iztapalapaなどを「今回は近づかない」と判断したエリアとして設定していました。
これは2025年2月に私が旅行した際の判断です。
地域内でも場所によって状況が異なるため、現在の治安状況を示すものではありません。
地域の治安状況は変化する可能性があるため、現在旅行する場合は最新の安全情報を確認してください。
人混みでは荷物を前に持つ
バッグは人が多い場所では体の前で持ち、貴重品を分散して管理していました。
観光中も「置きっぱなし」「背後に無防備」は避けるよう意識していました。
スマホ利用は周囲を見ながら
歩きスマホや、人通りの少ない場所でのスマホ操作は控えていました。
スマホはバッグの中に入れて、必要な時だけ取り出して使用しました。
また、遺跡等で写真を撮るのに頻繁に使う際は、スマホストラップも付けて、落とさないように持っていました。
地図確認が必要なときは、店内や建物の近くで立ち止まり、背後に壁がある状態で確認するようにしていました。
ATMは場所を選ぶ
ATMを使う場面では周囲を確認していました。
できるだけ銀行併設や人目のある場所を選ぶ方が安心だと感じました。
長距離移動では交通機関を慎重に選ぶ
各都市間の移動では、長距離バスをよく利用しました。
長距離バスを利用する際も、旅行前にルートや時間帯に関する最新の安全情報を確認しました。
以下の点を意識して長距離バスを利用しました。
大手の長距離バス会社を選ぶ
主にADO(アデオ)という長距離バスを利用しました。
私は旅行前に各都市間の移動方法を調べ、利用者が多く、旅行者にも比較的利用しやすいと感じた大手バス会社を選ぶようにしました。
ただし、大手のバス会社を選べば安全が保証されるという意味ではありません。利用するルートや時間帯なども含め、旅行時点の最新情報を確認することが大切です。
昼行便に乗る
夜行便は避け、早朝・深夜に到着するバスもできるだけ避けました。暗い時間帯の移動を減らし、到着後もできるだけ安全に行動できるようにするためです。
どの交通手段を選んでも、リスクを完全になくすことはできません。
私は、利用する時間帯やルート、交通会社などを事前に確認し、できるだけリスクを抑えるようにしました。
チアパス方面への移動を見送った
私が旅行した2025年2月当時、オアハカからチアパス方面への移動については、安全面を懸念する情報を複数見かけました。
そのため、「せっかくメキシコまで来たから」と無理に行くのではなく、今回はチアパスへの移動自体を見送りました。
一人旅では、行きたい場所をすべて回ることよりも、「不安を感じるルートには行かない」という判断も大切だと感じました。
ただし、当時の情報を現在の状況にそのまま当てはめることはできません。旅行時には最新の安全情報を確認してください。
メキシコ旅行前に確認したい安全情報
メキシコの治安情報については、在メキシコ日本国大使館の安全情報ページを参考にしました。
邦人被害の事例や犯罪の傾向などが掲載されており、旅行前に確認しておくと安心です。
注意が必要だと感じた場面
大きなトラブルには遭いませんでしたが、「ここは注意した方がいい」と感じた場面はいくつかありました。
人混みでは警戒が必要
市場やイベント会場など、人が多い場所では周囲への意識が必要だと思いました。
バックパックを前に抱える、貴重品やスマホの位置は頻繁に確認するなどしていました。
早朝移動は緊張感があった
特に印象に残っているのが、プエブラで朝5時過ぎにUberを利用してバスターミナルへ向かったときです。
Uber自体に問題があったわけではありませんが、日中の活気ある街並みとは違い、早朝は人や車の気配がほとんどありませんでした。
大きな問題はありませんでしたが、「同じ街でも時間帯によって雰囲気が大きく変わる」と実感した出来事でした。
プエブラからタスコへの移動については、「プエブラからタスコへ移動|バス・コレクティーボを使った行き方」の記事で詳しく紹介しています。
まとめ|メキシコは「危険」だけでは語れない国だった
メキシコを27日間一人で旅して感じたのは、治安への注意は必要ですが、「メキシコは危険だから一人旅できない」と単純には言えないということでした。
一方で、日本と同じ感覚で行動しないことも大切です。
地域や時間帯によって雰囲気が変わるため、旅行前に最新の安全情報を確認し、危険とされている場所を避け、夜間の単独行動を控えるなど、自分なりにリスクを減らす行動を取る必要があります。
私自身も、不安を感じる場所やルートは無理に訪れないようにしました。
「行きたい場所に行く」だけでなく、「行かない場所を決める」ことも、一人旅では大切な安全対策だと感じています。
不安がゼロだったわけではありませんが、その緊張感以上に、街並みや文化、人との出会いに魅力を感じた旅でもありました。
これからメキシコ旅行を考えている方にとって、実際の体験談として少しでも参考になればうれしいです。




