2025年9月、カミーノ・デ・サンティアゴ「フランス人の道」巡礼21日目。
この日は、レオン(León)にもう1泊し、休養日を過ごしました。
連泊することにしたのは、レオンでカミーノを終えるルーカスのお別れ会をするためです。
みんなで料理を持ち寄ってルーカスとの別れを惜しんだほか、レオン大聖堂周辺でパレードを見学し、ガウディが設計したカサ・ボティネスにも足を運びました。
歩き続ける日とは違い、仲間との時間を楽しみながら、レオンの街や建築の魅力にも触れた一日でした。
前日にレリエゴスからレオンまで歩いた様子は、こちらの記事で紹介しています。
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カミーノ・デ・サンティアゴのルートや費用、持ち物などについては、カミーノ全体のまとめ記事でも紹介しています。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 宿泊地 | レオン(León) |
| 距離 | -(休養日) |
| 宿泊先 | Albergue San Francisco de Asís |
この日は、レオンに連泊したため、移動はしていません。
21日目のポイント
レオンでは、スーパーマーケットでの買い出しや巡礼用品の補充に加え、歴史的な建築の見学も楽しめます。私もこの日は、仲間とのお別れ会に向けて食材を買い出し、大聖堂周辺のパレードを見学した後、カサ・ボティネスを訪れました。
レオンで休養日を過ごす|アルベルゲでお別れ会の準備
この日は、前日と同じAlbergue San Francisco de Asísに宿泊しました。
前日は別のアルベルゲに泊まっていたエマ、ルーカス、イーサン、ニコも、私とリンと同じアルベルゲに移ってきました。
アルベルゲには小さいながらもキッチンがありました。
ルーカスがレオンでカミーノを終えることになったため、お別れ会も兼ねて、みんなで料理を持ち寄ってランチをすることになりました。
ルーカスに何かプレゼントを渡したいと思い、みんなで手紙を書き、まとめて渡すことにしました。
私は手紙に加えて、書店で包装紙を購入し、折り紙で鶴を折って渡すことにしました。小さくても日本らしさが伝わるものを贈りたいと思ったからです。
レオン大聖堂周辺を散策|パレードと食材の買い出し
ランチの準備をする前に、レオンの街を散策しました。
この日はパレードが開催されていたため、レオン大聖堂の近くまで行って見学しました。




その後は、スーパーマーケットのカルフールや、チーズ、ワインなどを扱うお店(Rúa Selecta – Tienda Gourmet en León)へ。
このお店では、さまざまな種類のチーズやハムなどが売られていました。
お店の人にアドバイスを貰って、ランチの持ち寄り用として、ハモン・セラーノと、この地方で取れるヤギや羊のミルクで作られたチーズを購入しました。

みんなで料理を持ち寄ってルーカスのお別れ会
アルベルゲに戻ると、みんなでランチの準備を始めていました。
ルーカスはパスタ、イーサンはサラダなどを用意してくれました。私は買ってきたハモン・セラーノやチーズを持ち寄りました。

食事をしながら、これまでのカミーノでの思い出や、ルーカスの仕事についてなど、さまざまな話をしました。
話題は「なぜカミーノに来たのか」ということにもなりました。
ルーカスと私は、自分がなぜカミーノに来たのか、はっきりとはわからないと答えました。
カミーノを歩く理由は人それぞれです。宗教的な理由や、自分を見つめ直したいという思い、新しい経験を求めて歩く人もいます。私自身も、歩き始める前から明確な目的があったわけではありません。
そんな話をする中で、ルーカスと私に共通していたのは、ここまでの巡礼で最も印象に残っているのが、街や景色だけでなく、そこで出会った人たちとの交流だったことです。
異なる国や文化、経験を持つ人たちと話すことで、自分にはなかった視点に触れたり、自分の考えを伝えたりする機会がありました。そうしたやり取りを通して、お互いに影響を与え合っていたのだと思います。
この日のランチは、ルーカスとの別れを惜しみながら、これまで一緒に歩いてきた時間を振り返るひとときになりました。
カミーノでは、国籍や年齢の異なる多くの巡礼者と出会いました。旅の途中で出会った仲間との交流や、一緒に過ごした時間については、以下の記事で紹介しています。
カミーノ・デ・サンティアゴで出会った人たち|43日間歩いて感じた人とのつながり2025年にカミーノ・デ・サンティアゴを43日間歩いて出会った巡礼者との体験を紹介します。世界中から集まる人々の国籍や歩く理由、一人旅でも友達ができるのか、カミーノならではの人とのつながりや魅力を実体験をもとにお伝えします。
ルーカスとレオン大聖堂の前でコーヒーを飲む
ランチの後は、ルーカスと一緒にコーヒーを飲みに行きました。
テイクアウトのコーヒーを買い、レオン大聖堂の前で話をしました。
これまでのカミーノでも、ブルゴス大聖堂など、巡礼路沿いにある大聖堂を訪れてきました。私は建物を見ることが好きで、ルーカスとも建築について話すことがありました。
大聖堂を眺めながら、建築の特徴や感じたことについて話しました。建築だけでなく、これまでの経験や考え方についても語り合い、楽しい時間を過ごしました。
私はこれまで、自分と似ていると感じる人に出会ったことがほとんどありませんでした。
だからこそ、ルーカスのような人物と出会い、一緒に歩き、さまざまな話をして時間を共有できたことに感謝しました。
カサ・ボティネスを見学|ガウディ建築の工夫
ルーカスと別れた後は、一人でカサ・ボティネス(Museo Casa Botines Gaudí)に入り、内部を見学しました。
| 項目 | 詳細 | 備考 |
|---|---|---|
| 入館料 | 9ユーロ | 2025年9月時点 |
| 営業時間 | 10:00〜21:00 | 2025年9月の夏季営業時間 |
| 所要時間 | 1~2時間程度 | 私の訪問時間は1時間半 |
| 休業日 | なし | 2025年9月の夏季営業時間 |
※入館方法や料金、営業時間は変更されることがあるため、訪問前にカサ・ボティネス公式サイトの訪問案内で最新情報を確認しておくと安心です。
カサ・ボティネスは、建築家アントニ・ガウディが設計した建物です。外観だけでなく、内部の構造や装飾にも、ガウディの設計思想を知る手がかりがあります。


館内には、建築の構造や素材について解説する展示がありました。光や風を取り入れるための工夫、木材や鉄細工のデザイン、自然から着想を得た形状など、さまざまな視点から建物について学べます。
また、建築そのものだけでなく、キッチンや歯科設備などの展示もありました。建物の外観を眺めるだけではわからない、内部の設備や暮らしに関する展示も見られたのが印象的でした。



光と風を取り入れる中庭
特に興味深かったのが、建物内部の部屋に光を届け、空気を循環させるための中庭です。

展示では、中庭の形状や窓の配置についても解説されていました。中庭は漏斗のように上に向かって広がる構造で、窓の大きさにも工夫が見られます。
また、窓を開けた際の空気の流れを利用する仕組みも紹介されていました。採光や換気といった実用面にも工夫が施されていることがわかります。
こうした構造にも注目すると、ガウディ建築をより深く楽しめます。
木材や鉄細工に見られる装飾
館内では、木製の扉や窓、階段など、細部に施されたデザインも見どころの一つでした。

展示では、木材の種類や、階段などに見られる有機的な形の鉄細工についても解説されていました。
木製の扉や窓、階段の手すりなど、素材の使い方と細部のデザインに注目すると、建物の印象も変わって見えます。


ガウディの建築というと、独特な曲線や印象的な外観に目が向きがちですが、カサ・ボティネスでは、窓や扉、階段の手すりなどにも細かな工夫が見られます。

普段なら見過ごしてしまいそうな部分にも目を向けることで、建物全体のデザインが細部まで考えられていることを感じられました。
自然から着想を得た建築
館内の展示では、ガウディが自然の形や構造から着想を得て、建築に取り入れていたことも紹介されていました。


自然界に見られる曲線や形状を、装飾だけでなく建物の構造にも結びつけている点が興味深く感じられました。
展示を見ながら建物を眺めていると、ガウディにとって自然は、単に美しい景色として楽しむものではなく、建築を考えるうえでの手がかりでもあったのだと感じます。

私は館内をじっくり見て回りましたが、いろいろなことを考えながら見ていたため、すべてに集中できたわけではありません。
それでも、ガウディが自然から着想を得て建築に取り入れていたことを知る、よい機会になりました。
アルベルゲに戻り、翌日の計画を立てる
夕方、アルベルゲに戻ると、みんなで残り物などを食べながら、翌日の計画を立てました。
この頃には、風邪を引き始めている仲間もいました。
そこで私は、レモンと蜂蜜を買ってきて、蜂蜜レモンを作りました。みんなで飲みながら、アルベルゲでゆっくり過ごしました。
まとめ|レオンで過ごす休養日と仲間との別れ
カミーノ21日目は、レオンにもう1泊し、ルーカスのお別れ会を楽しみました。
みんなで料理を持ち寄って話をしたり、レオン大聖堂の前でコーヒーを飲んだりと、仲間との時間をゆっくり過ごせた一日でした。
また、カサ・ボティネスでは、ガウディが光や風を取り入れるために工夫した構造や、自然から着想を得た建築の特徴を知ることができました。
レオンで過ごした休養日は、これまでの道のりや、出会った人たちとの時間を振り返る一日になりました。




