カミーノ巡礼の荷物と装備完全ガイド|快適に歩くための必需品

スペイン

カミーノ・デ・サンティアゴ(Camino de Santiago)は、スペインを横断しながらサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す長距離巡礼路です。

出発前の準備全体について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

カミーノ・デ・サンティアゴ出発前の準備まとめ|ルート選びから必要な手続きまで
2025年にカミーノ・デ・サンティアゴのフランス人の道を歩く前に行った準備をまとめました。ルート選び、クレデンシャル取得、航空券や宿の手配、不安だったことなど、出発前に知っておきたい情報を紹介します。

数週間から1か月以上歩くこの旅では、「荷物の軽さ」が快適さを大きく左右します。

この記事では、一人旅や初めての巡礼者でも迷わないように、実際に役立つ装備と荷物の考え方を詳しく解説します。

  1. カミーノ装備の基本|軽量化がすべての基準
    1. カミーノの荷物重量は何kgが理想?
    2. バックパック選び|30〜40Lが最適と言われる理由
    3. 服装とレイヤリング|歩き続けるための快適さ重視
    4. 靴と足のケア|カミーノ最大の成功要因
  2. カミーノ持ち物チェックリスト(保存版)
    1. 必須アイテム
    2. あると便利な持ち物
  3. 持ち物の詳細解説
    1. クレデンシャル(巡礼手帳)
    2. スマホ+充電器+モバイルバッテリー
    3. ワセリン
    4. ビーチサンダル
    5. 小型の救急セット
    6. ヘッドライト(早朝用)
    7. バスタオル(速乾タオル)
    8. 寝袋(または軽量スリーピングバッグ)
    9. レインウェア(ポンチョタイプ)
    10. 水筒(ウォーターボトル)
    11. カミーノアプリ
    12. 現金
    13. 手洗い用洗剤とウォッシュバッグ
    14. シャンプー・リンス類
    15. 耳栓
  4. あると便利な持ち物
    1. 巡礼者のシンボル「貝殻」
    2. 折り畳み傘(雨晴兼用)
    3. ティッシュ
    4. みそ汁(インスタント)
    5. ドライヤー
    6. 日記帳
  5. 荷物を減らすコツ|失敗しやすいポイント
  6. 現地調達も選択肢|途中で装備を見直すという考え方
    1. デカソロンは巡礼者の強い味方
    2. 足りない装備は途中で補える
  7. 実際に歩いて感じた失敗談と反省点
    1. 荷物が重すぎた
    2. 安い靴を選んだ結果、最後は穴が開いた
    3. 服や靴下は速乾素材を選べばよかった
    4. 日焼け対策を軽視していた
    5. トレッキングポールは便利だが使い方に注意
  8. まとめ

カミーノ装備の基本|軽量化がすべての基準

カミーノでは、毎日20km前後歩くことが一般的です。そのため荷物は「軽ければ軽いほど良い」というのが基本原則です。

また、道中には巡礼者向けの宿(アルベルゲ)が多く、洗濯も頻繁にできるため「着替えを最小限にする」ことが大きなポイントになります。

カミーノの荷物重量は何kgが理想?

一般的には、バックパックの総重量は体重の10%前後が目安と言われています。

例えば体重50kgなら5kg前後、60kgなら6kg前後が一つの目安になります。

ただし体力や経験によっても適正重量は変わるため、無理のない範囲で調整することが重要です。

私の場合は体重約54kgに対して出発時の荷物は約11.4kgありました。

サン・ジャン・ピエ・ド・ポーの巡礼事務所で計量

最終的に完歩できましたが、今振り返るともう少し軽くできたと思います。

初めて歩く方は、まず軽量化を意識しながら準備することをおすすめします。

バックパック選び|30〜40Lが最適と言われる理由

カミーノの荷物選びで最も重要なのがバックパックです。一般的には30〜40L程度が適していると言われています。

背負いやすさを重視するためには以下がポイントです:

  • 腰ベルトがしっかりしていること
  • 背面に通気性があること
  • フィット感を調整できること

容量が大きすぎると不要な荷物が増え、小さすぎると収納が難しくなります。

また、雨対策としてレインカバーは必須です。スペイン北部は天候が変わりやすく、突然の雨も珍しくありません。

フランス人の道を歩いた時は、初日と3日目に少しだけ雨が降りましたが、あとはずっと晴れでした。

服装とレイヤリング|歩き続けるための快適さ重視

カミーノでは「同じ服を何度も着る前提」で服装を考える必要があります。

基本は以下のレイヤリング構成です:

  • 吸湿速乾のTシャツ・アウトドア用のズボン
  • 保温用の薄手のフリースまたはダウンジャケット
  • 防風・防水のアウター(ウインドブレーカー)

特に重要なのは速乾性のある素材です。毎日のように洗濯するため、乾きやすさが旅の快適さに直結します。

下着や靴下も最低限にし、2〜3セットをローテーションするのが一般的です。

私は綿素材のインナーや靴下を使用していましたが、乾きにくさや靴擦れに悩んだため、これから準備する方には速乾素材をおすすめします。

靴と足のケア|カミーノ最大の成功要因

カミーノでは「靴選び=旅の成功」と言っても過言ではありません。

多くの巡礼者はトレッキングシューズやトレイルランニングシューズ、軽量なスニーカーなどを使用しています。

重要なポイントは以下です:

  • 事前に必ず履き慣らしておく
  • 足に合うサイズ(やや余裕)を選ぶ
  • 防水性よりも通気性を重視するケースも多い

私は、スニーカー(5,000円程度)のインソールを足にフィットするものに交換して歩きました。

使用した靴とインソールはこちらです。

立ち仕事用インソール(中敷き)はアシマル メンズコンフォートII
アシマル メンズコンフォートⅡはバランスの良いアーチ形状で足膝腰の負担を軽減するインソール(靴の中敷き)です。

トレッキングシューズを履いている人もいましたが、靴自体が固く、慣れていないと歩きにくいこと、実際に歩く道は平地が多いことなどから、スニーカーで歩く人が多かった印象です。

さらに、長距離歩行では足への負担が大きくなるため、トレッキングポールを使用する巡礼者も多く見られます。

約1,700円程度の折りたたみ式ポールを1本だけ持参しましたが、それでも十分に役立ちました。

特に登り坂や下り坂では膝への負担軽減につながります。

カミーノ持ち物チェックリスト(保存版)

出発前に確認できるよう、カミーノ巡礼の基本的な持ち物をまとめました。

必須アイテム

□ パスポート
□ クレデンシャル(巡礼手帳)
□ スマートフォン
□ 充電器
□ モバイルバッテリー
□ クレジットカード
□ 現金
□ バックパック
□ レインカバー
□ レインウェア(ポンチョ推奨)
□ ヘッドライト
□ 歩き慣れた靴
□ サンダル
□ 速乾Tシャツ(2〜3枚)
□ ズボン
□ 下着(2〜3セット)
□ 靴下(2〜3セット)
□ 防寒着(フリース・ダウンなど)
□ 帽子
□ 速乾タオル
□ 寝袋(または軽量スリーピングバッグ)
□ ワセリン
□ 救急セット(絆創膏・消毒用品など)
□ シャンプー・リンス類
□ 水筒(ウォーターボトル500mL~1L程度)
□ 耳栓

あると便利な持ち物

□ トレッキングポール
□ 手洗い用洗剤
□ ウォッシュバッグ
□ 折り畳み傘
□ ティッシュ
□ 常備薬
□ インスタントみそ汁
□ ドライヤー
□ 日記帳
□ 巡礼者の貝殻
□ 日焼け止め

持ち物の詳細解説

カミーノで多くの巡礼者が持っている必須アイテムは以下です。

クレデンシャル(巡礼手帳)

クレデンシャルは、巡礼者であることを証明する手帳です。

アルベルゲへの宿泊や、サンティアゴ・デ・コンポステーラ到着後の巡礼証明書発行に必要となるため、必携です。

道中では教会やアルベルゲ、カフェなどでスタンプを集めながら歩きます。

クレデンシャルの取得方法や巡礼保険、航空券の手配などについては、この記事で詳しく解説しています。

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スマホ+充電器+モバイルバッテリー

Google Mapsでのルート確認やカミーノアプリの利用、宿の予約などで頻繁に使用しました。

基本的にはeSIMのデータで通信していました。

アルベルゲやカフェにはWi-Fiがある場所も多かったですが、接続が不安定なこともありました。

ワセリン

長距離を歩くカミーノでは、靴擦れ対策としてワセリンを使用する巡礼者が多くいます。

特に足の指の間やかかと、足裏など靴擦れが起きやすい部分にあらかじめ塗っておくことで、摩擦を軽減できると言われています。

毎朝の出発前には、足へワセリンを塗っていました。

道中で見かけた巡礼者の多くも、出発前にワセリンを使用していた印象です。

足のまめに悩まされる巡礼者は多く、私も最初の1〜2週間で小指とかかとにまめができました。

使用したワセリンはこちらです。

ビーチサンダル

ほとんどのアルベルゲでは、入口付近で靴を脱いで館内へ入ります。

基本的にアルベルゲ側で室内用のスリッパを準備されていないため、ビーチサンダルを持参すると非常に便利です。

シャワー後や館内移動用の上履きとして使え、軽量で乾きやすい点もメリットです。

私は、100均で購入したビーチサンダルを使用していました。

小型の救急セット

歩いていると怪我や足にまめができる場合があります。

靴擦れやまめへの対処に使える絆創膏や消毒用品などを入れておくと安心です。

私はまめができた際に消毒した針を使って水を抜きました。

ヘッドライト(早朝用)

アルベルゲのチェックアウト時間は朝8時頃の場所が多いですが、多くの巡礼者が日が昇る前の6~7時頃にアルベルゲを出発します。

9〜10月に歩いた際は、この時間帯は暗いことが多く、1日のうち1~2時間程度暗い中を歩いていました。

暗い中を歩くと、道を間違えたり、怪我をする可能性があります。

持ち運びのしやすさを考えて、mont-bellの小型ヘッドライトを使用しましたが、光量が弱く、もう少し強いものを使用したらよかったと思いました。

使用したmont-bellの小型ヘッドライトはこちらです。

https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1124837

バスタオル(速乾タオル)

宿泊したアルベルゲでは、いずれもタオルは提供されませんでした。

早朝から歩き、昼過ぎにアルベルゲへ到着すると、多くの巡礼者はまずシャワーを浴びます。

シャワー後にすぐに洗濯して乾かすことができるので、速乾タイプのバスタオルがおすすめです。

寝袋(または軽量スリーピングバッグ)

アルベルゲではブランケットが用意されていないことが多く、特に季節や地域によっては夜間冷えることがあります。

そのため、軽量の寝袋(スリーピングバッグ)を持参すると安心です。

レインウェア(ポンチョタイプ)

フランス人の道の後半のガリシア地方では、天候が変わりやすく、突然の雨に備える必要があります。

サン・ジャン・ピエ・ド・ポーを出発してピレネー山脈を越えた初日と3日目に少しだけ雨に降られましたが、その際にポンチョタイプのレインウェアが非常に役立ちました

ポンチョタイプはバックパックごと覆えるため、着脱が早く、雨天時のストレスが少なかったです。

使用したレインポンチョはこちらです。

キウ レインポンチョ デイリー K319
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水筒(ウォーターボトル)

カミーノでは長時間歩くため、こまめな水分補給が欠かせません。

私は500mLのナルゲンボトルを使用しました。丈夫で軽く、広口なので洗いやすい点が便利でした。

容量が大きすぎると重量が増えるため、500mL~1L程度が使いやすいサイズだと感じました。

フランス人の道を歩いた際は、基本的にスーパーでペットボトルの水を購入することは少なく、アルベルゲや公園、街中の水道などで給水しながら歩いていました。

ただし、水道水が飲用可能かどうかは地域や設備によって異なるため、現地の表示を確認して利用することをおすすめします。

私の場合は、約800kmのフランス人の道を歩く間、基本的に水道水を利用していましたが、水が原因と思われる体調不良はありませんでした。

また、私は巡礼中に一度も水を購入することはありませんでした。

ただし、水道水の味や塩素の匂いが気になるという人もいます。実際に、フィルター付きボトルを使用している巡礼者も見かけました。

使用した水筒(ナルゲンボトル)はこちらです。

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カミーノアプリ

現在はスマートフォン用のカミーノアプリが充実しており、ルート確認やアルベルゲ探しに役立ちます。

主に「Buen Camino」と「Camino Ninja」の2つのアプリを使用しました。

  • Buen Camino:ルート、標高、アルベルゲの確認
  • Camino Ninja:歩行距離の確認

宿泊施設や距離感、高低差などを確認しやすく、巡礼中はほぼ毎日利用していました。

カミーノアプリ(Apple Store)のダウンロードはこちらから

Buen Camino de Santiago Appアプリ – App Store
Buen caminoの「Buen Camino de Santiago App」をApp Storeでダウンロードしてください。スクリーンショット、評価とレビュー、ユーザのヒント、「Buen Camino de Santiago App」…
Camino Ninja Appアプリ – App Store
Jakobsweg-Zentrale GmbHの「Camino Ninja App」をApp Storeでダウンロードしてください。スクリーンショット、評価とレビュー、ユーザのヒント、「Camino Ninja App」に似たゲームを見るこ…

現金

クレジットカードが使える場所は増えていますが、公営アルベルゲやカフェ・レストランでは現金のみ対応というケースも少なくありません。

そのため、カードだけに頼らず、ある程度の現金を持ち歩くことをおすすめします。

フランス人の道(約800km)を歩いた際、基本的にクレジットカードが使える場所ではカードで支払いをしましたが、あくまで私の場合は現金も合計で約400ユーロ使用しました。

途中で足りなくなった場合は、ATMで現金を引き出しました。

宿泊日数や利用する施設によって必要額は大きく異なるため、参考程度に考えてください。

手洗い用洗剤とウォッシュバッグ

着替えを最小限にするためには、現地での洗濯事情も知っておくと安心です。

カミーノでは、多くのアルベルゲに洗濯機や乾燥機が設置されています。

ただし、1回あたり4〜5ユーロ程度かかることが多いため、実際には多くの巡礼者が手洗いをしていました。

早朝から歩き、昼頃にアルベルゲへ到着した後、すぐに洗濯して干しておくと、晴れの日は夕方までにほとんど乾いていました。

そのため、手洗い用洗剤があると便利です。

私は、持ち運びしやすい粉用洗剤を持参しました。しかし、途中で切らしてしまい、以降は石鹸で洗濯しました。

また、ウォッシュバッグがあれば、衣類をつけ置き洗いすることもできます。

歩いた期間は天気に恵まれていましたが、アルベルゲへの到着が遅くなり日干しできる時間が短くなって乾ききらず、バックパックに衣類を付けて歩きながら乾かしている巡礼者も見かけました。

カミーノ中は別のウォッシュバッグを使用しましたが、ダイソーのウォッシュバッグを使用した際、薄くて軽量で、10~20回程度使っても壊れないので、カミーノで使えそうと思いました。

ウォッシュバッグ
原産国:中国 材質:本体:ナイロン 商品サイズ:46cm ×1.2cm ×61.5cm 内容量:1個入 種類:なし 災害時に備える 緊急時の簡易洗濯に キャンプなどのアウトドアに 旅行、出張に 吊り下げて手洗いに 水着などの脱水に コンパク…

シャンプー・リンス類

アルベルゲにはシャンプーやリンス、石鹸が用意されていない場合も多いため、基本的には持参しておくと安心です。

小分けボトルに入れて持参すると荷物を減らせます。

荷物を軽くしたい場合は、オールインワンタイプを選ぶのもおすすめです。

耳栓

アルベルゲに宿泊する場合は、ドミトリーが多く、他の人のいびきや物音が気になることがあります。

耳栓で周りの音を少し遮断できたので、睡眠の助けになりました。

いびき対策として最も役立った持ち物の一つでした。

ダイソーで購入した、こちらの耳栓を使用しました。

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あると便利な持ち物

必須ではありませんが、私が持って行ったものを紹介します。

巡礼者のシンボル「貝殻」

カミーノのシンボルとして知られているのがホタテ貝の貝殻です。

バックパックに取り付けている巡礼者も多く、「私は巡礼者です」という目印のような役割があります。

ただし、クレデンシャルとは異なり、巡礼に必須のアイテムではありません

私の場合は、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーの巡礼事務所で入手しました。料金は決まっておらず、寄付という形でした。

実際に歩いてみると、多くの巡礼者がバックパックに貝殻を付けていましたが、付けていない人も珍しくありませんでした。

記念品として持つのも良いですし、巡礼気分を高めてくれるアイテムだと思います。

折り畳み傘(雨晴兼用)

歩行中に雨が降った際には、レインポンチョで対応しましたが、日差しが強い場合や街歩きで雨が降った際に使用しました。

ティッシュ

立ち寄ったレストランやカフェでトイレットペーパーがない場合があるので、ティッシュを持参しておくと安心です。

みそ汁(インスタント)

巡礼中の食事が合わなかった場合の非常食として持参しました。

自炊する機会なども多かったので、補助的な食事として役に立ちました。

だいたいの街に薬局はありますが、慣れた薬を持っていると安心です。

鼻炎の薬や下痢止め薬を持参しました。

ドライヤー

ドライヤーが備え付けられていないアルベルゲもあり、無印良品のトラベル用ドライヤーを持参しました。

また、洗濯した衣類が乾ききらない場合の乾燥補助としても役立ちました。

無印のトラベル用ドライヤーはこちらです。

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日記帳

もともと日記を書く習慣があったため、カミーノ用に準備したわけではないですが、巡礼中の出来事や話をした人の名前をメモするのに使用していました。

全員ではないですが、日記を書いている人は多くいました。

また、カミーノで出会った景色を絵として残している人も見かけました。

荷物を減らすコツ|失敗しやすいポイント

カミーノ初心者が最もやりがちなのは「念のため」を詰め込みすぎることです。

実際には、道中でほとんどのものが手に入るため、持ちすぎは不要です。

よくある失敗例:

  • 服を多く持ちすぎる
  • 電子機器を過剰に持つ
  • 本や重い娯楽アイテムを持参

逆に重要なのは「軽さと汎用性」です。

迷ったら「なくても歩けるか?」で判断すると失敗しにくくなります。

現地調達も選択肢|途中で装備を見直すという考え方

カミーノ巡礼では、すべての装備を出発前に完璧に揃える必要はありません。

むしろ実際には、歩きながら自分に合わない装備を見直し、現地で買い足す巡礼者も少なくありません。

デカソロンは巡礼者の強い味方

アウトドア用品を安価に購入できる場所として、多くの巡礼者が利用するのがスポーツ用品店のデカソロン(Decathlon)です。

バックパック、レインウェア、靴下、サンダルなど、巡礼に必要な基本装備は一通り揃えることができます。

出発時は古いバックパックを使用していましたが、巡礼の途中で肩や腰への負担が気になるようになりました。

そこで、ブルゴス(Burgos)のデカソロン(Decathlon)で新しいバックパックを購入したところ、背負い心地が大きく改善され、その後の巡礼がかなり楽になりました。

新調したバックパック

価格帯も比較的手頃で、急な買い替えや追加装備の調達先として非常に便利です。

ただし注意点として、デカソロンはすべての町にあるわけではなく、大きな都市に限られることが多いため、巡礼ルート上で見つけたときに早めに利用するのがポイントです。

また、デカソロンは、街の中心部から離れた場所にある場合が多いので、装備の買い足しが必要な場合は、事前に場所を確認しておくことも重要です。

私が調べた範囲では、フランス人の道沿いで比較的利用しやすいデカソロンは以下の都市にありました(2025年9月時点)。

  • パンプローナ(Pamplona)
  • エステージャ(Estella)
  • ログローニョ(Logroño)
  • ブルゴス(Burgos)
  • レオン(León)
  • ポンフェラーダ(Ponferrada)
  • サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)

店舗情報は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認してください。

もちろん、デカソロン以外にもアウトドア用品店はありますが、比較的高価な場合が多かったです。

足りない装備は途中で補える

実際の巡礼では、以下のような理由で装備を追加・変更する人も多く見られます。

  • バックパックの背負い心地が合わない
  • ブランケットがないアルベルゲが多いため、寝袋を購入
  • 日差しが強いのでフェイスカバーを購入
  • 靴下や下着の数が足りない
  • サンダルが必要になった

このように、出発時点での完璧さよりも、「現地で調整できる余白を残すこと」が、結果的に快適な巡礼につながります。

実際に歩いて感じた失敗談と反省点

荷物が重すぎた

私の最大の失敗は荷物の重さでした。

カミーノ出発時のバックパック重量は約11.4kgでした。

私は体重が約54kgだったため、一般的に言われる「体重の10%程度」という目安を大きく超えており、バックパックは理想重量の2倍近くになっていました。

重くなった理由は、カミーノ終了後の旅行で使用する服や荷物も一緒に持ち歩いていたためです。

カミーノでは、巡礼中に使用しない荷物をサンティアゴ・デ・コンポステーラへ配送するサービスもあります。

サン・ジャン・ピエ・ド・ポーで雑談をしていた時に、「荷物が重すぎるからサンティアゴに配送したら?」と言われましたが、一番きついと言われる初日のピレネー山脈を越える道を歩いてみて、行けそうだったらこのまま歩くと話をしました。

私の場合は11.4kgの荷物を背負って歩き始めましたが、今振り返るともっと軽くできたと思います。

それでも途中で装備を見直しながら歩き続けたことで、無事にサンティアゴまで到着できました。

最終的に全行程を歩けたものの、カミーノ後半で体調不良(風邪や嘔吐など)になり、重すぎる荷物も体力を削った原因の一つだったかなと反省しています。

これから歩く方には、まず荷物を軽くすることを最優先で考えることをおすすめします。

安い靴を選んだ結果、最後は穴が開いた

私は比較的安価なスニーカーで巡礼に挑戦しました。

歩くこと自体は問題ありませんでしたが、長距離を歩き続けた結果、靴底が大きくすり減り、最終的には穴が開いてしまいました。

フランス人の道、フィステーラとポルトガル人の道の一部を歩いた後

実際に長距離を歩いてみて、インソールの重要性を強く実感しました。

購入時に店員さんから勧められてインソールを交換していましたが、足への負担軽減に大きく役立ったと思います。

インソールもかなりすり減りました

靴そのものだけでなく、自分の足に合ったインソール選びも快適な巡礼には重要だと感じました。

服や靴下は速乾素材を選べばよかった

巡礼前はそこまで深く考えていませんでしたが、服や下着、靴下は速乾素材を選んだ方が良かったと感じています。

私はインナーや靴下に綿の割合が多いものを使用していました。

普段の生活では特に問題ありませんでしたが、カミーノでは毎日長時間歩くため、大量の汗をかきます。

特に靴下は一般的なスポーツ用やトレッキング用ではなかったため、汗を吸った状態が続きやすく、結果として靴擦れの原因の一つになったのではないかと思っています。

一方で、周囲の巡礼者を見ると、速乾性のあるスポーツウェアやトレッキング用ソックスを使用している人が多く見られました。

洗濯後も乾きやすく、荷物を減らしやすいという点でも、速乾素材のメリットは大きいと感じます。

日焼け対策を軽視していた

スペインの日差しは想像以上に強く、持参した日焼け止めだけでは不十分でした。

途中でより強力な日焼け止めを購入することになりました。

使用したのは、他の巡礼者から教えてもらったスペインの「ISDIN」というメーカーの日焼け止めで、薬局で購入しました。

現地では多くの人に利用されているようで、実際に使ってみると日本から持参したものより日焼けしにくいと感じました。

特に春から夏にかけて歩く場合は、日焼け止めだけでなく、フェイスカバーやアームカバーなども検討すると安心です。

トレッキングポールは便利だが使い方に注意

折りたたみ式の安いトレッキングポール(フリマアプリで約1,700円)を1本だけ持参しました。

平地ではほとんど使用することはありませんが、登り坂や下り坂では十分役に立ちました。

しかし、右手ばかりで使用していたため、途中で体のバランスが偏ってしまい、カミーノ後、しばらく歩き方に違和感が出ました。

大きな問題ではありませんでしたが、片側だけで使い続ける場合は定期的に持ち替えた方が良いかもしれません。

トレッキングポールを使用している巡礼者は非常に多く、体感では半数以上が使用していた印象です。

まとめ

カミーノ巡礼では、荷物の軽さが歩きやすさを大きく左右します。

私自身は11.4kgの荷物で出発し、「もっと軽くすれば良かった」と何度も感じました。一方で、途中で装備を見直しながら歩いたことで、無事にフランス人の道を完歩することができました。

出発前に完璧な装備を揃えようとするよりも、まずは必要最低限で準備し、足りないものは現地で補うくらいの気持ちがおすすめです。

これからカミーノを歩く方の準備の参考になれば幸いです。

なお、ルート選びやクレデンシャルの取得方法、航空券の手配など、出発前に必要な準備については以下の記事で詳しくまとめています。

カミーノ・デ・サンティアゴ出発前の準備まとめ|ルート選びから必要な手続きまで
2025年にカミーノ・デ・サンティアゴのフランス人の道を歩く前に行った準備をまとめました。ルート選び、クレデンシャル取得、航空券や宿の手配、不安だったことなど、出発前に知っておきたい情報を紹介します。
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