世界遺産チチェン・イッツァ観光|メリダからADOバスで日帰り

メキシコ

メキシコ・ユカタン半島を代表する世界遺産「チチェン・イッツァ遺跡」。
マヤ文明を象徴する巨大ピラミッド「ククルカンの神殿(エル・カスティージョ)」で有名な遺跡で、カンクンやメリダ、トゥルムからの日帰り観光も可能です。

今回は、メリダからADOバスを利用してチチェン・イッツァを訪問しました。新チチェン・イッツァ・旧チチェン・イッツァを約3時間かけて散策しました。

また、帰りにはバヤドリドの街にも少し立ち寄りました。

この記事では、アクセス方法や遺跡の見どころ、現地で感じたこと、観光時の注意点を体験ベースで紹介します。

メリダからADOバスでチチェン・イッツァへ

チチェン・イッツァへは、メリダからADOバスを利用して向かいました。
乗り換えもなく、個人旅行でも比較的ハードルは低い印象でした。

ADOはメキシコ国内の長距離バス会社で、主要都市間を快適に移動できます。車内は冷房が強めなので、羽織れる上着があると安心です。

メリダ→チチェン・イッツァ

●バス会社 ADO社(1等バス)
●運賃   約300ペソ(片道)
●所要時間 約2時間 ※道路状況による

メリダのADOバスターミナルはこちらです。

朝にメリダを出発し、ADOバスでチチェン・イッツァへ向かいました。

道路状況は比較的良く、移動中は大きな揺れも少なめでした。

9時前にはチチェン・イッツァに到着しました。

帰りはバヤドリド経由でメリダへ

帰りは以下のルートで移動しました。

  • チチェン・イッツァ → バヤドリド
  • バヤドリド → メリダ

チチェン・イッツァからメリダに戻るバスは夕方17時台にしかなかったので、一度、バヤドリドに行くことにしました。

バヤドリド行きのバスに乗れば、遺跡観光後に約1時間、街歩きも楽しめます。
長距離移動の途中で少し雰囲気を変えられるので、おすすめです。

チチェン・イッツァ → バヤドリド
●バス会社 ADO社(1等バス)
●運賃   約165ペソ(片道)
●所要時間 約50分 ※道路状況による

チチェン・イッツァのバス乗り場
地図の辺りで待っていたら、バスが来ました。

バヤドリド → メリダ
●バス会社 ADO社(1等バス)
●運賃   約150ペソ(片道)
●所要時間 約3時間 ※道路状況による

バヤドリドのADOバスターミナル
ここでバスを乗り降りしました。

チチェン・イッツァ観光の所要時間と回り方

私は、新チチェン・イッツァと旧チチェン・イッツァを合わせて約3時間ほど散策しました。

敷地はかなり広く、炎天下を歩くことになるため、思った以上に体力を使います。
特に日中は暑さが厳しく、水分補給は必須でした。

また、遺跡内は日陰が少ない場所も多いため、以下の持ち物があると安心です。

  • 帽子
  • 日傘
  • 日焼け止め
  • 飲み物
  • 歩きやすい靴
  • サングラス

私は、日傘を持って行きましたが、暑さをしのぐのにかなり役立ちました。

朝9時前に着いて、12時過ぎまで散策しましたが、午前中でもかなり日差しが強かったです。

ゆっくり写真を撮りながら回る場合は、3〜4時間程度みておくと余裕があると思います。

チチェン・イッツァとは

チチェン・イッツァ遺跡には、大きく分けて2つの遺跡群があります。

ひとつは、6世紀ごろのマヤ古典期に栄えた「旧チチェン・イッツァ」。

もうひとつは、10世紀以降の後古典期に繁栄した「新チチェン・イッツァ」です。

新チチェン・イッツァでは、トルテカ文明など中央高原文化の影響も見られると言われています。

チチェン・イッツァは一度衰退したあと再び繁栄し、13世紀頃に衰退したと考えられているそうです。

古代マヤ文明では、都市の盛衰に合わせて中心地が移り変わっていたとも言われています。

新チチェン・イッツァ|力強さのある遺跡群

現在、多くの観光客が訪れるメインエリアが「新チチェン・イッツァ」で、10世紀以降の後古典期に栄えた遺跡群です。

有名な建造物が集まっており、初めて訪れる人でも見応えがあります。

エル・カスティージョ(ククルカンの神殿)

チチェン・イッツァを代表する巨大ピラミッドです。

メインゲートを入って、遺跡に入ると一番最初に目に入る建造物です。

ピラミッドには登ることはできません。

見る角度によって、印象が異なり、何度もピラミッドの周りを歩きながら観察しました。

実際に目の前で見ると想像以上に大きく、とても迫力がありました。

ピラミッドの四面それぞれに91段の階段があり、これに頂上の1段を加えると365段になり、太陽暦の1年を示しているそうです。

また、春分・秋分の日には、ピラミッド北側の階段部分(写真参照)に影が蛇のように見える「ククルカン降臨」という仕掛けが有名です。

ピラミッドのメインの階段は、この北側の階段で、「聖なるセノーテ」の方向に向いているそうです。

チチェン・イッツァでは、観光客から写真撮影を頼まれることが何度かありました。

特にククルカンの神殿前は、多くの人が記念撮影していました。

戦士の神殿

エル・カスティージョ周辺にある大規模な神殿です。

柱がずらっと並ぶ景観が印象的で、遺跡らしい雰囲気を強く感じました。

神殿の上部にはチャック・モール像が鎮座しています。

チャック・モール像とは、神への生贄(心臓)をささげるための像で、仰向けで肘をついた状態の人型の像で、台座のようになっています。

神殿の階段は登ることができないので、近付きすぎると逆にあまりよく見えません。

神殿の前や周辺には石柱が並ぶ「千本柱の間」があります。

球戯場

マヤ文明の球戯が行われていたとされる巨大競技場です。

この球戯は単なるスポーツではなく、宗教儀式や神話とも深く結びついていたと言われています。

壁面のかなり高い位置には石のリングが設置されており、ここにゴム製のボールを通して競技していたと考えられています。

また、競技後には生贄の儀式が行われたという説でも知られています。

勝者が名誉として生贄になったという説もありますが、詳細は完全には解明されていないようです。

東西の壁はほぼ垂直に立っており、一方の壁で発生した音がもう一方の壁に反射し、音を反響させる効果があるそうです。

ウシュマル遺跡にも同様の球戯場がありましたが、チチェン・イッツァは規模が圧倒的で、高い位置に設置された石のリングからも神聖さと畏怖を感じました。

ウシュマル遺跡の記事はこちらです。

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頭蓋骨の台座(ツォンパントリ)

頭蓋骨の彫刻が並ぶ祭祀施設で、球戯場の隣にあります。

この台座は、生贄の骸骨をさらす場所だったそうです。

他の遺跡では、骸骨の彫刻などを見かけなかった気がするので、かなりおどろおどろしさを感じました。

聖なるセノーテ

チチェン・イッツァの北側にある「聖なるセノーテ(Cenote Sagrado)」も、マヤ文明を語る上で重要な場所のひとつです。

この「聖なるセノーテ」は単なる水場ではなく、宗教儀式の場だったと考えられています。

実際に訪れると、想像以上に大きく、迫力がありました。
静かな空気感もあり、ほかの建造物エリアとはまた違う神秘的な雰囲気があります。


このセノーテでは、雨の神「チャーク」に捧げる儀式が行われていたと言われています。

考古学調査では、水中から装飾品や金製品、人骨などが発見されたそうです。

また、遺跡中心部から少し離れた場所にあり、神秘的だけどとても恐ろしい感じがしました。

もちろん遊泳はできません。

旧チチェン・イッツァ|静かな雰囲気が魅力

メインエリアから少し離れた場所にあるのが「旧チチェン・イッツァ」で、6世紀ごろのマヤ古典期に栄えた遺跡群です。

新チチェン・イッツァと比べると観光客が少なく、穏やかな雰囲気です。

カラコル(天文台)

「カラコル(El Caracol)」は、スペイン語で“カタツムリ”を意味し、内部の螺旋階段に由来していると言われています。

マヤ人は高度な天文学を持っていたことで知られ、この建物も天体観測に使われていたと考えられているようです。

カラコルには3つの窓があり、その窓からは春分と秋分、そして冬至の日の入りが記録され、天体観測に用いられたと考えられています。

マヤの人々は、昼夜を問わず、空と星々を観察し、神官たちはそれらの動きを綿密に記録することにより非常に正確な暦体系を発展させたそうです。

宗教的な面だけではなくて、科学的な面でも発展していた文明だったのだと感銘を受けました。

尼僧院(ラス・モンハス)

「尼僧院(ラス・モンハス)」は、細かな石彫装飾が美しい建造物です。

尼僧院という名前ですが、実際の役割は解明されていないそうです。

壁面には幾何学模様や神の装飾がびっしり施されており、近くで見るとかなり精巧でした。

バヤドリドを散策

チチェン・イッツァからバスでバヤドリドに移動して、メリダ行きのバスの時間までバヤドリドの街を少し歩きました。

中心部はコンパクトで歩きやすく、短時間でも雰囲気を楽しめました。

コロニアルな街並みがかわいい

パステルカラーの建物が並び、歩いているだけでも楽しい雰囲気でした。

落ち着いた雰囲気の街で、観光地化されすぎていなくて、街歩きするだけでも楽しかったです。

歩いているとお土産とは異なるおしゃれなアクセサリー屋さんや服屋さんもあって、見て回るのが楽しかったです。

中心部の公園近くのフードコートのような場所で、軽食を食べてからバスに乗りました。

あとから思ったおすすめルート

バヤドリドは、私が前に滞在したトゥルムからメリダにバスで行く時に通る街で、バスはバヤドリドにも停まります。

私はトゥルムからメリダに移動してから、チチェン・イッツァとバヤドリドに来ましたが、以下のような行程にしたらよかったなと反省しました。

  • トゥルム→バヤドリド滞在
  • バヤドリド→チチェン・イッツァ訪問
  • チチェン・イッツァ→メリダ

ちょっと無駄をしてしまったような気がしました。

チチェン・イッツァ観光で感じた注意点

実際に訪れて、特に重要だと感じたポイントをまとめます。

暑さ対策

日差しがかなり強く、体力を消耗しました。

特に昼前後はかなり暑いので、できれば朝早めの時間帯に観光する方が歩きやすいと思います。

木陰やベンチはありますが、建造物の周りは日陰がありません。

熱中症対策として、水分は多めに持参するのがおすすめです。

観光客が多い

チチェン・イッツァは、カンクン、メリダ、トゥルムといった有名都市からのアクセスがよく、日帰りで来る観光客が多いです。

遺跡の規模が違うので、なんとも言えませんが、テオティワカン遺跡よりも混んでいる印象でした。

暑さ対策も考えると早めに行くと、混雑を避けられるかと思います。

テオティワカン遺跡の記事はこちらです。

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売店や客引きは多め

遺跡周辺にはお土産屋さんや露店も多く並んでいました。

特に聖なるセノーテに向かう道は、お土産屋さんが多かったです。

声をかけられることもありますが、強引すぎる印象はそこまでありませんでした。
必要なければ軽く断れば問題ないと思います。

お土産屋さんは、職人さんがその場で木を削っている様子も見られ、観光地のお土産屋というより工芸品市場のような雰囲気もありました。

まとめ|メリダからの日帰りでも十分楽しめる世界遺産

チチェン・イッツァは、想像以上にスケールが大きく、マヤ文明の壮大さを感じられる場所でした。

メキシコ旅行中にいろいろな遺跡を訪れましたが、チチェン・イッツァが一番のお気に入りです。

特に新チチェン・イッツァがお気に入りで、恐ろしさもあるのですが、遺跡全体がいまもまだ生きているかのような力強さがあります。

マヤ人が定期的に遷都を行っていて、最初に栄えた旧チチェン・イッツァもいまもなお残っているという点も興味深かったです。

メリダからADOバスでアクセスできるため、レンタカーなしの個人旅行でも行きやすいのが魅力です。

帰りに立ち寄ったバヤドリドも含めて、丸1日楽しめる旅行になったと思います。

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