オアハカ滞在中、郊外の人気観光地を効率よく巡れる「Magical Oaxaca」ツアーに参加しました。
このツアーでは、個人ではアクセスしづらい郊外スポットを効率よく巡ることができ、巨大なトゥーレの木や織物工房、メスカル工場、ミトラ遺跡、絶景で有名なイエルベ・エル・アグアなどを1日で訪れます。
この記事では、ツアーの流れや実際の感想、注意点を詳しく紹介します。
「Magical Oaxaca」ツアー概要
今回参加したのは、オアハカのツアー会社「Lescas Tours Oaxaca」が開催している「Magical Oaxaca」という1日ツアーです。
Home – Lescas Co ToursTours Disponibles 2026 COLECTIVO A MONTE ALBANSHUTLLE Salidas en Viaje Redondo a Monte Alban cada Hora $150 MXN (SIN GUI…
朝7:30〜8:00頃に市内中心部またはダウンタウンのホテル付近で集合し、各観光地を巡った後、18:00以降に市内中心部や宿泊先周辺で順次降車しました。
料金は1人600ペソでしたが、イエルベ・エル・アグアやミトラ遺跡の入場料、昼食代は別料金でした。
私は、ウェブサイトから問合せした後、WhatsAppでメッセージを貰い、クレジットカード払いだと6%の手数料がかかるとのことで、手数料のかからない現金払いを選びました。
さらに、事前支払いが必要で、ホステルからも近かったので、ツアー会社のオフィスまで支払いに行きました。
オフィスはオアハカ中心部にあり、他にもいろいろなツアーがあるので、直接行って話を聞くのもいいと感じました。
ツアー料金と別途必要な費用
「Magical Oaxaca」ツアー
ツアー料金:600ペソ
イエルベ・エル・アグア:70ペソ
ミトラ遺跡:100ペソ
トゥーレの木:20ペソ
昼食ビュッフェ:約200ペソ
※昼食はビュッフェを注文せず、持参もOKと書いていました
現地では現金が必要になる場面が多かったため、ある程度のペソを持参しておくと安心です。
また、チップ代も含まれていません。
ツアー参加時の持ち物
以下、ツアー会社からおすすめされた持ち物リストです。
- 歩きやすい靴
- 帽子
- 水
- 日焼け止め
- サングラス
- 水着
イエルベ・エル・アグアでは泳ぐことができるため、水着やタオルがあると便利でした。
また、滝を下から見に行く場合は、1時間程度歩くので、滑りにくい歩きやすい靴がおすすめです。
ツアーのピックアップ
オアハカ中心部から少し離れている人は、ホテル近くに送迎してもらえます。
私は、行きはツアー会社のオフィスに集合して、帰りはホステル近くの道沿いで降ろしてもらいました。
ツアーの雰囲気とガイドさん
参加者は、私を含めて10人程度でしたが、全員メキシコ人でした。
他の参加者の方と話す機会はあまりありませんでしたが、英語で少し話かけてくれたりして、和やかに過ごせました。
ガイドさんは、スペイン語と英語が話せる方で、毎回、スペイン語で説明した後に、私のために英語でも説明してくれました。
特にミトラ遺跡では、歩きながら説明するので、わざわざ時間を分けて説明してくれました。
さらに、このガイドさんはオアハカ市内に住む日本人の方から日本語も学ばれていて、トゥーレの木では英語と日本語の両方で説明してくれました。
いつか日本語のガイドもしたいと言われていて、素晴らしいなと感じました。
巨大な「トゥーレの木」を見学
最初に訪れたのは、サンタ・マリア・デル・トゥーレにある巨大な木「トゥーレの木」です。
「トゥーレ」という名前は、ナワトル語の「Tule(トゥーレ)」に由来すると言われており、水辺に生える植物を意味するとされています。
現在の街の名前「サンタ・マリア・デル・トゥーレ」も、この木にちなんで名付けられたそうです。
また、巨大な木はその圧倒的な姿から「水の老人(Árbol del Tule)」とも呼ばれ、オアハカを代表する象徴的な存在として親しまれています。

樹齢は非常に古いと言われており、世界でも有数の太さを持つ木として知られています。

実際に見ると想像以上に大きく、幹の迫力に圧倒されました。遠くからでも存在感がありますが、近づくと木肌の複雑な形も見応えがあります。

また、この木はたくさんの鳥たちの住処にもなっているようで、近くにいると鳥たちのさえずりが聞こえて、とても大きなお母さんのような木だなと感じました。

テオティトラン・デル・バジェで織物見学
次に訪れたのは、「Tapetes teotitlan」と呼ばれる織物工房です。
ここでは、伝統的なオアハカのラグや織物がどのように作られているかを見学できました。
サポテコ語を聞く
到着前、移動の車の中で、ガイドさんからいくつかサポテコ語の言葉(こんにちは、ありがとうなど)を教えてもらいました。
車内では参加者みんなで発音を練習しましたが、難しくて苦戦していました。
この織物工房の方は先住民であるサポテコ族で、実際にサポテコ語を話している場面もありました。
オアハカ州には現在でも多くの先住民文化が残っていると言われていますが、実際にその言葉を聞くことができました。
織物のような有形文化だけでなく、サポテコ語のような無形文化が受け継がれているのは素晴らしいと感じました。
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天然染料の実演が面白かった
織物の作り方について、糸の原料や糸の紡ぎ方から説明していただきました。

特に印象的だったのが、天然染料を使った色付けの説明です。
織物の糸はすべて天然染料を使って色付けされており、虫(カイガラムシ)や植物(藍、豆)、鉱物(石灰石)などを使って多様な色が作られています。

また、別々の原料を組み合わせて、さらに多様な色を生み出していることも説明されていました。
昔ながらの技法が今も受け継がれていることに驚きました。
織機は、とても大きく複雑で、体験させてもらっている人もいましたが、難しそうでした。

オアハカでは先住民文化の影響が色濃く残っていると言われていますが、こうした工芸品からも地域の文化を感じられます。
お土産探しにもおすすめ
工房内ではラグやバッグなども販売されていました。
手作業で作られているため価格はやや高めでしたが、デザインが美しく、オアハカらしいお土産を探している方にはおすすめです。
小さいラグ、服や鞄まで様々なものが販売されていました。

メスカル工場(蒸留所)で試飲体験
続いて訪れたのは「Mezcal El Rey de Matatlán」です。
オアハカはメスカルの名産地として有名です。
メスカルの製造工程を見学
施設では、伝統的なメスカルの製造工程についても詳しく説明してもらいました。
テキーラは主に「ブルーアガベ」という品種のみを使いますが、メスカルは複数の種類のアガベから作られることも特徴のひとつだと説明されました。
まず、収穫したアガベを土の中の窯に入れ、長時間かけて焼き上げます。こうすることで糖分が引き出され、メスカル特有のスモーキーな香りが生まれるそうです。

その後、焼いたアガベを巨大な石臼で細かくすり潰し、発酵させます。
昔ながらの製法では、ロバなどが石臼を引くこともあるそうです。


最後に発酵した液体を蒸留し、メスカルが完成します。

工程ごとに手間がかかっており、オアハカでメスカル文化が大切にされている理由を少し理解できた気がしました。
試飲の種類が豊富だった
試飲では、フルーツ風味のものや伝統的なタイプなど、さまざまなメスカルを楽しめました。
テキーラやメスカルは飲みにくいお酒だと思っていましたが、どれも香りがすごくよく、とても美味しかったです。
アルコール度数が高いものも多いため、飲み過ぎには注意が必要です。
メスカルは思っていたほど高くなかったので、松の実(piñón)と熟成年数が少し経ったメスカルの2本をお土産として買いました。
昼食ビュッフェでオアハカ料理を楽しむ
昼食は「Restaurante / Hotel Donaji」でビュッフェ形式でした。
ツアー料金には含まれていませんでしたが、せっかくなので利用しました。
ローカル料理をまとめて味わえた
ビュッフェには、モレ料理や煮込み料理など、オアハカらしい料理が並んでいました。
野菜も多く、サボテンもありました。サボテンはスーパーなどでも野菜コーナーに売ってあって、どんな味か気になっていましたが、少しねっとりしていて、味はかなりさっぱりした感じでした。
料理の種類が多く、いろいろな料理を少しずつ食べられるのが良かったです。
ガイドさんが料理を一つずつ説明してくれて、すごくありがたかったです。

ミトラ遺跡を観光
午後は、サポテカ族がモンテ・アルバンを放棄したあと、宗教の中心となったといわれる「ミトラ遺跡」を訪れました。
モンテ・アルバン遺跡ほど広大ではありませんが、繊細な幾何学模様の装飾が特徴的で、独特の美しさがあります。
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サンパブロ教会
遺跡の敷地内には、スペイン統治時代に建てられた「サン・パブロ教会」もありました。
これは先住民の宗教的な場所の上に教会を建設することで、スペイン側が支配を示す意味もあったと言われています。
この教会の裏側にもモザイク模様の遺跡が残っているそうですが、一人で散策した際には見つけることができませんでした。
石のモザイク装飾が印象的
ミトラ遺跡で特に印象的だったのが、建物の壁面に施された幾何学模様です。

小さな石を組み合わせて作られており、近くで見ると非常に精巧でした。接着剤を使わずに石を組み合わせていると言われており、高度な建築技術が使われていたことが分かります。

また、ガイドさんによると、2017年や2020年にオアハカ周辺で発生した大きな地震の際にも、こうした石造りの装飾は大きく崩れなかったそうです。
長い年月を経ても残り続けていることに、当時の建築技術の高さを感じました。

遺跡全体は比較的コンパクトなので、短時間でも見学しやすいと思います。


現在も続く遺跡の調査
近年の調査では、ミトラ遺跡の地下に通路や空間のような構造が存在する可能性が報告されているそうです。
スペイン統治時代に建てられたサン・パブロ教会の地下では、地中レーダー調査によってトンネル状の構造も確認されたそうです。
ミトラはナワトル語で「死者の場所」を意味する「ミクトラン」に由来するという説もあり、現在も地下世界に関する研究が続けられています。
イエルベ・エル・アグアで絶景と自然を満喫
このツアーのハイライトとも言えるのが「Hierve el Agua(イエルベ・エル・アグア)」でした。
石灰分を含んだ水が長い年月をかけて固まり、滝のような岩肌が形成されたことで知られる絶景スポットです。
入口から右側へ進むと滝を見に行くハイキングコース、左側へ進むと自然のプールがあります。
ゆっくりできるよう1時間半程度、過ごす時間を設けてくれました。
自然のプールで泳げる
現地には天然のプールがあり、実際に泳ぐことができます。
シャワールームはありませんが、近くに着替えをすることができる個室がありました。

山々を見渡しながら入るプールは開放感がありました。
水は場所によって温度差がありましたが、全体的にぬるま湯くらいの温度で、ちょうど良く感じました。
ところどころ、足の付かないくらいの深い場所もありますが、濁っていてよく見えないので、注意が必要です。

ハイキングコースを歩いている時に、プールが見えましたが、今まで見たことのない景色だなと改めて感じました。

滝を見るハイキングコースも人気
プールに入った後、滝を観にハイキングコースにも行きました。
道中ではイエルベ・エル・アグアの岩肌を別角度から見ることができました。

滝まで降りる道は段差が多く、想像以上に体力を使いました。
実際に若い旅行者でも息を切らしている人が多かったので、時間には余裕を持って行くのがおすすめです。
滝の下から見るとすごく迫力がありました。


まとめ|オアハカ郊外を効率よく巡りたい人におすすめ
「Magical Oaxaca」ツアーは、オアハカ郊外の人気スポットを1日で効率よく巡れる充実した内容でした。
個人で行くとなると、同日にすべてを効率よく回ることは難しいので、短期間の旅行では特に便利だと思います。
各観光場所の見学時間も十分に設けられていて、ガイドさんの説明もとても丁寧で、理解しやすかったです。
英語でフォローしてもらえたため、スペイン語が分からない旅行者でも比較的参加しやすいツアーだと感じました。
また、織物工房やメスカル工場では、作り方を丁寧に説明してくれる一方で、商品の押し売りのような空気は一切なく、気持ちよく過ごせました。
遺跡、自然、伝統工芸、メスカルなど、オアハカらしい魅力を幅広く体験できるのも印象的でした。
ツアーの中でこれは行かなくてもよかったなと思うような場所は一つもありませんでした。
特にイエルベ・エル・アグアの景色は素晴らしく、オアハカ旅行の中でも記憶に残るスポットのひとつになりました。
これからオアハカ旅行を予定している方で、郊外観光を効率よく楽しみたい方にはおすすめのツアーです。






