メキシコ中部にある歴史都市プエブラに、2泊3日で滞在しました。
オアハカからの移動やSIMカードのトラブル対応などで時間を使い、実際にしっかり観光できたのはほぼ1日でした。
それでも、チョルーラ遺跡やRegional Museumを訪れ、プエブラ名物の料理を食べたり、タラベラ焼きの市場を歩いたりと、短い滞在でもプエブラらしい観光を楽しむことができました。
この記事では、チョルーラ遺跡へのアクセスや見どころ、プエブラで食べた料理、タラベラ焼きの市場など、実際に訪れて感じたことを紹介します。
オアハカからプエブラの移動についてはこちら
オアハカからプエブラへの行き方|ADOバスで移動した体験オアハカからプエブラへADOバスで移動した体験を紹介。料金や所要時間、オアハカのバスターミナルへの行き方、プエブラのCAPU到着後に利用したUberやコレクティーボなどの移動方法まで詳しく解説します。
チョルーラ遺跡
まず向かったのは、プエブラ近郊にあるチョルーラ遺跡です。
巨大な基壇を持つピラミッドとして知られるチョルーラ遺跡は、遺跡の上に教会が建てられている独特な景観でも有名です。
現在の遺跡は、長い年月の中で土や草木に覆われ、巨大な丘のようにも見えます。しかし、その内部には何世代にもわたって増築されたピラミッドの構造が残されています。
チョルーラは、古代から宗教都市として栄えた場所で、現在も教会や街並みの中に長い歴史が溶け込んでいます。
アクセス方法(行き)
私はプエブラの中央バスターミナル「CAPU(Central de Autobuses de Puebla)」から路線バスを利用して向かいました。
プエブラ市中心部から直接向かう方法もあるようですが、CAPUは長距離バスとローカルバスの両方が集まる大型ターミナルなので、オアハカ方面などから到着した人には利用しやすいと思います。
ただし、ターミナルはかなり広く、乗り場を見つけるのに苦労しました。
スペイン語もほとんど分からなかったため、翻訳アプリを使いながら何人かに聞いて、ようやく目的のバスにたどり着けました。
運賃は15~20ペソ程度だったと記憶しています(2025年3月の利用時)。
現在の運賃や運行状況は変更されている可能性があるため、現地で最新情報をご確認ください。
私が利用した際は30~40分ほどで到着しました。
道路状況や利用するバスによって所要時間は変わる可能性があります。
観光客向けというより、地元の人が普段使いしているバスという雰囲気で、ローカル感が強かったのも印象的でした。
アクセス方法(帰り)
遺跡からの帰りは、Google Mapsを見ながら、プエブラ中心部へ向かうコレクティーボを探して、乗りました。
運行本数が多いのか、あまり待たずに乗車することができました。
乗客も多く、地元の人がよく利用する交通機関であることを再認識しました。
チョルーラ遺跡
チョルーラ遺跡は、「グラン・ピラミデ(Gran Pirámide de Cholula)」とも呼ばれる巨大ピラミッド遺跡です。
チョルーラのピラミッドは、その巨大な基壇の大きさから世界最大級のピラミッドとして紹介されることがあります。
現在は土や草木に覆われているため、一見すると大きな丘のようにも見えます。
実際に歩いてみると、他の遺跡のように全体像が分かる建造物はあまり残っていません。
それでも巨大な基礎部分からは、かつて非常に大きな都市だったことが伝わってきました。
私が訪れた時は、中学生くらいの子どもたちが校外学習に来ていて、先生の話を聞きながら見学していました。
観光客だけではなく、地域の歴史教育の場としても大切にされていることが伝わってきました。
また、チョルーラ周辺は火山を望めることでも知られています。

私が訪れた日は少し曇っていましたが、富士山のような見た目のポポカテペトル山を眺めることができました。
火山と教会、そして遺跡が重なる景観は、チョルーラならではの風景だと思います。
チョルーラ遺跡には、グラン・ピラミデ内部を通る地下トンネルがあります。INAHによると、現在は一部が見学ルートとして公開されています。
ただし、私が訪問した2025年3月時点では閉鎖されていて、実際には見学できませんでした。
公開状況は変更される可能性があるため、訪問前に最新情報を確認することをおすすめします。
レメディオス教会(Iglesia de Nuestra Señora de los Remedios)
チョルーラ遺跡の頂上に建っているのが、「レメディオス教会」です。
黄色い外観が特徴的で、遠くからでもよく目立ちます。


この教会は、スペイン統治時代に建てられたもので、チョルーラの古代宗教施設とキリスト教文化が重なり合う歴史を象徴する場所として知られています。

スペイン統治時代には、先住民の宗教施設とキリスト教の施設が重なるように建てられた例があり、チョルーラもその歴史を象徴する場所の一つです。
実際に登ってみると、教会そのものだけでなく、そこから見渡す景色も印象的でした。
観光客も比較的落ち着いていて、ゆっくり散策できたのもよかったです。


Regional Museum of Cholulaも見学
遺跡の近くにある「Regional Museum of Cholula」にも立ち寄りました。
館内には、チョルーラ周辺の歴史や文化、出土品などが展示されています。
展示はスペイン語中心でしたが、模型や図解が多く、見ているだけでも十分楽しめました。
特に印象的だったのが、チョルーラの巨大ピラミッドが、長い年月をかけて何度も増築されていったことを説明する展示です。

館内では、古いピラミッドを覆うように新しい層を重ね、徐々に巨大化していく様子が図解されていました。
現在見えている巨大な遺跡は、単一の時代に作られたものではなく、複数の時代の建築が積み重なった結果なのだそうです。
こうした背景を知ると、ただ「大きな遺跡」として見るだけではなく、長い歴史の中で人々が信仰や共同体を維持しながら築き続けてきた場所なのだと実感できます。
また、館内にはメソアメリカ文明全体の年表も展示されていました。

オアハカのモンテ・アルバン、テオティワカン、マヤ文明など、各地域の文明が並んで紹介されていたのですが、その中でも「CHOLULA」のラインが非常に長く続いていたのが印象的でした。
こうした広範囲の文明史が整理・研究されていることにも驚かされました。
遺跡だけでは分からない歴史背景を知ることができるので、時間があればぜひ合わせて立ち寄りたい場所だと思います。
ポポカテペトル山の写真もあり、本当に富士山のような見た目だなと思いました。
ポポカテペトル山は富士山よりも標高が高いことで知られています。

また、館内には古代の土器や工芸品だけでなく、メキシコ各地の民芸文化を感じられる展示もありました。
動物をモチーフにした陶器は、どこか素朴でかわいらしく、思わず見入ってしまいます。
特に、丸みのある犬や豚のような造形は、日本の土人形のような親しみやすさも感じました。


さらに印象的だったのが、色鮮やかな空想上の生き物の展示です。
細かな模様や大胆な色使いが特徴的で、メキシコの民芸品「アレブリヘス(Alebrijes)」を思わせる、色鮮やかな作品も展示されていました。
ドラゴンのようでもあり、昆虫のようでもある独特なデザインは迫力がありました。

その他、織物やタラベラ焼き、仮面などの展示室もありました。


プエブラの食事
Fonda de Santa Clara(モーレ・ポブラーノ)
プエブラ名物として有名なのが「モーレ・ポブラーノ」。
チョコレートやスパイスを使った濃厚なソース料理で、メキシコを代表する伝統料理のひとつです。
今回はレストラン「Fonda de Santa Clara」でいただきました。
店内もとても素敵で、カラフルなテーブルクロスやタラベラ焼きのプレートが、明るい気分にしてくれました。

閉店に近い時間に行ったのに、優しく接してくれた店員さんにも感謝しています。
ここでは、本当は「ピピアン・ベルデ(カボチャの種や緑の野菜、緑のトマト、青唐辛子などがベースのグリーンのソース)」を注文するつもりだったのですが、疲れてぼんやりしていて注文を間違えてしまい、結果的にモーレ・ポブラーノを食べることに。

ですが、これが結果的には大正解でした。
複雑な甘みとスパイス感が特徴的で、日本ではなかなか食べられない味です。
テオティワカン遺跡の近くの洞窟レストラン(La Gruta)でもモーレ・ポブラーノを食べたのですが、また少し異なった味で、私はこちらのお店の方が好みでした。
テオティワカン遺跡近くの洞窟レストラン(La Gruta)についてはこちらの記事をご参照ください。
メキシコシティからテオティワカンへ|バスでの行き方と観光の見どころメキシコシティからテオティワカン遺跡へバスで行く方法を、北バスターミナルでのチケット購入から帰りのバスまで詳しく紹介。太陽のピラミッドなどの見どころ、所要時間、暑さ対策、洞窟レストラン「La Gruta」も実体験をもとに解説します。
飲み物は、チェラーダ(ビールにライムや塩などを加えた飲み物)を注文しました。
メリダでミチェラーダを飲んで以来、メキシコのビアカクテルが気に入っていて、こちらでも試してみました。
チェラーダも美味しかったですが、私はコクとスパイス感のあるミチェラーダのほうが好みでした。
La original Taqueria Viviana(タコ・アラベ)
「La original Taqueria Viviana」では、プエブラを代表するご当地グルメの一つ「タコ・アラベ(Tacos Árabes)」を食べました。
中東系移民の食文化の影響を受けた料理と言われており、通常のタコスとは少し違ったスタイルが特徴です。
店内はかなりローカルな雰囲気で、英語はまったく通じませんでした。
注文にもかなり苦戦しました。
最初、小さいお肉の端切れだけを出されて(写真の手前のお肉)、なんだろうと思っていたら、「味見してどちらの肉がいいか決めて」という親切心だったようです。
かなり賑わっていて忙しそうだったのに、そういった気遣いまでしていただいて、もう少しスペイン語を身につけようと思いました。

焼きたての肉は香ばしく、シンプルながらとても美味しかったです。
サルサ(ソース)もいろいろな種類があって、試しながら食べました。
露店で食べたアロス・コン・レチェ
街歩き中、露店で売られていた「アロス・コン・レチェ(Arroz con leche)」も食べてみました。

スペイン語で「ミルクライス」という意味のデザートで、お米をミルクと砂糖で甘く煮た素朴なお菓子です。
日本人には少し不思議な組み合わせにも感じますが、シナモンの風味と少しだけお酒が効いていて、どこか懐かしい味でした。
お米の感じはほとんどなく、プリンのような味です。
「これは何ですか?」と聞いたものの、その時、アロス(Arroz)の意味がわからず、美味しそうということで買ってみました。
Mercado de Artesanías El Parián|タラベラ焼きを見る
最後に訪れたのが、「Mercado de Artesanías El Parián」。
プエブラ名物のタラベラ焼きをはじめ、さまざまな民芸品が並ぶ市場です。
タラベラ焼きとは、スペイン統治時代に伝わった技術をもとに発展した、プエブラを代表する伝統陶器です。
白地に青を基調とした繊細な絵付けが特徴で、現在ではメキシコの工芸品として広く知られています。
食器やタイル、装飾品などさまざまな形で作られており、プエブラの街中でも多く見かけました。
カラフルな陶器が並ぶ光景は見ているだけでも楽しく、プエブラらしい華やかさを感じられました。
価格帯はお店によってかなり違ったので、気になるものがあれば何軒か比較してみるのがおすすめです。
私は、荷物が多くて購入しませんでしたが、小皿やタイル、マグネットなど小さくて持ち運びしやすそうなものもあったので、ちょっとしたお土産探しにもいいと思います。
プエブラ民芸品美術館(Museo De Arte Popular Poblano)
私は時間の都合で訪れることができませんでしたが、プエブラの伝統的な織物や陶器、民芸品などを見学できる美術館です。
タラベラ焼きやプエブラの民芸文化に興味がある方は、訪問先の候補に入れてみてもよいと思います。
※開館時間や展示内容は変更される可能性があるため、訪問前に公式情報をご確認ください。
まとめ|短い滞在でもプエブラ観光を楽しめた
プエブラは、オアハカやメキシコシティなどから長距離バスでアクセスでき、周辺にはチョルーラ遺跡もあります。
今回は短い滞在でしたが、チョルーラ遺跡、モーレ・ポブラーノ、タコ・アラベ、タラベラ焼きと、歴史・食・工芸をまとめて楽しむことができました。
今回は滞在期間が短く、観光できた場所も限られていました。
次回はもう少し長く滞在して、教会や美術館巡り、旧市街散策もゆっくり楽しんでみたいです。
プエブラからタスコへの移動方法については、こちらの記事で紹介しています。
プエブラからタスコの行き方|直通バスとメキシコシティへの移動プエブラからタスコへ直通バスで移動した体験を紹介。Fuera社の料金や所要時間、CAPUへの早朝アクセス、タスコからメキシコシティへのバス情報まで詳しくまとめました。






