カミーノ・デ・サンティアゴを歩いてみたいけれど、「実際いくらかかるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
私は2025年9月にフランス人の道を34日間歩き、その後、フィステーラ・ムシアの道を5日間、ポルトガル人の道の一部であるバリアンテ・エスピリチュアル(Variante Espiritual)を4日間歩き、合計43日間巡礼しました。
この記事では、実際にかかった費用を項目ごとに公開します。
この記事で紹介している費用は、実際に巡礼中に記録していた家計簿をもとに集計しています。
これからカミーノを計画している方の予算作りの参考になれば幸いです。
カミーノ巡礼の費用総額
まずは今回の巡礼でかかった総額です。
- 総費用:約49.5万円(約50万円)
※日本出発から日本帰国までの総額
※帰国後の旅行費用は含みません - 巡礼期間:43日間
- ルート:フランス人の道
フィステーラ・ムシア
ポルトガル人の道(Variante Espiritual)
内訳は以下の通りです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 往路航空券 ※ | 69,100円 |
| 復路航空券 ※ | 79,980円 |
| 現地移動費 | 約33,800円 |
| 宿泊費 | 約112,000円 |
| 食費 | 約151,000円 |
| 通信費 | 3,191円 |
| 洗濯代 | 約6,200円 |
| 観光費 | 約5,200円 |
| 雑費 | 約36,000円 |
| 合計 | 約49.5万円 |
※カミーノ後にそのまま旅行(ポルトガル・スペイン・モロッコ)を予定しており、帰国日を決めていなかったので、片道ずつ購入しています。
カミーノ43日間の1日あたり費用
今回の巡礼では、航空券を除いた現地費用が約34万2,000円でした。
43日間で割ると、1日あたり約8,000円です。
内訳を大まかにすると以下のようになります。
- 宿泊費:約2,600円/日
- 食費:約3,500円/日
- その他(洗濯代・雑費など):約1,900円/日
日本出発から帰国までの総額は約49.5万円でした。
なお、43日間の内訳には、フランス人の道以外にフィステーラ・ムシアやバリアンテ・エスピリチュアルの費用も含まれています。
フランス人の道34日間だけで概算すると、現地費用は約28万円でした。
これに往復航空券約15万円を加えると、フランス人の道を歩くための総額は約43万円となります。
ただし、航空券の価格や宿泊スタイル、食事の取り方によって費用は大きく変わります。
今回の私の実績を参考にすると、フランス人の道を歩く場合は40万円台〜50万円程度を一つの目安にすると計画しやすいと思います。
カミーノの概要やルートの選び方、巡礼証明書(クレデンシャル)の取得方法などは、以下の記事で詳しくまとめています。
カミーノ・デ・サンティアゴ出発前の準備まとめ|ルート選びから必要な手続きまで2025年にカミーノ・デ・サンティアゴのフランス人の道を歩く前に行った準備をまとめました。ルート選び、クレデンシャル取得、航空券や宿の手配、不安だったことなど、出発前に知っておきたい情報を紹介します。
航空券
往路
航空券はTrip.comで予約しました。
今回の旅行では、カミーノ終了後もヨーロッパやモロッコを旅行する予定だったため、往復ではなく片道ずつ航空券を購入しています。
私が実際に利用した航空券は以下の通りです。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 航空会社 | 中国東方航空 | |
| 出発 | 高松空港 | 仁川・上海経由 |
| 到着 | パリ=シャルル・ド・ゴール空港 | |
| 航空券代 | 69,100円 |
私自身は、経由便を利用することで航空券代を比較的抑えることができました。
航空券の価格は時期や出発地、経由地などによって変わるため、複数のルートを比較してみるのがおすすめです。
復路
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 航空会社 | 中国東方航空 | |
| 出発 | マドリード空港 | 上海経由 |
| 到着 | 関西国際空港 | |
| 航空券代 | 79,980円 |
カミーノ後は計画を立てながら旅行していたため、最終的な帰国日程が決まった時点(帰国の約3週間前)に航空券を購入しました。
航空券は早めに比較する
私は中国東方航空の経由便を利用し、往路は約7万円でパリまで移動できました。
ヨーロッパ行きは直行便と経由便で大きく価格が変わるため、複数の航空会社を比較するのがおすすめです。
現地移動費
現地移動費は約33,800円でした。
主な内訳は以下の通りです。
| 区間 | 金額 |
|---|---|
| 電車(CDG空港 → ルルド) | 24,462円 |
| バス(ルルド ↔ ガヴァルニー圏谷) | 約700円 (4ユーロ) |
| 電車(ルルド → サン・ジャン・ピエ・ド・ポー) | 3,754円 |
| バス(ムシア → サンティアゴ・デ・コンポステーラ) | 1,234円 |
| バス(サンティアゴ・デ・コンポステーラ → ポンテベドラ) | 1,037円 |
| ボート(ヴィラノバ・デ・アロウサ → ポンテセスーレス) | 5,363円 |
| 合計 | 約33,800円 |
※円換算額は、記事内で比較しやすいよう1ユーロ=174円として計算しています。実際の支払額は、購入時の為替レートやカード決済時の換算レートによって異なります。
今回の巡礼では、43日間のうち移動のほとんどを徒歩で行ったため、公共交通機関の利用は巡礼前後と一部区間のみでした。
巡礼開始前にルルドやガヴァルニー圏谷を観光したため移動費が増えていますが、フランス人の道だけを歩く場合は、今回の移動費より少なくなる可能性があります。
宿泊費
宿泊費は今回の巡礼で約11万2,000円でした。
内訳は以下の通りです。
- フランス人の道(34日間):約90,400円
- フィステーラ・ムシア(5日間):約14,000円
- ポルトガル人の道 Variante Espiritual(4日間):約8,000円
基本的にはアルベルゲ(巡礼宿)を利用しました。
公営アルベルゲは比較的安く宿泊できますが、混雑する区間では私営アルベルゲや個室を利用することもありました。
また、寄付制(Donativo)のアルベルゲも5〜6泊ほど利用しました。
寄付制(Donativo)のアルベルゲでは、決められた宿泊料金がないため、施設の案内や運営方針などを確認して、自分で寄付額を決めます。
私は15〜20ユーロ程度を寄付することが多かったです。
寄付制アルベルゲでは、宿泊だけでなく共同夕食や朝食が含まれている場合もあります。私が利用した施設でも夕食付きのところが多く、巡礼者同士で交流できる貴重な時間になりました。
そのため、単純な宿泊費だけで比較すると高く見えることもありますが、食費も含めて考えると必ずしも高いわけではありませんでした。
43日間のうち、宿泊した34泊+フィステーラ・ムシア5泊+バリアンテ・エスピリチュアル4泊の合計43泊で計算すると、1泊あたり約2,600円でした。
実際に長期間歩いたことを考えると、宿泊費を比較的抑えながら旅ができたことは、私にとってカミーノの魅力の一つでした。
フランス人の道34日間だけで計算すると、1泊あたり約2,650円でした。
なお、今回の宿泊費にはフィステーラ・ムシアやポルトガル人の道も含まれています。
食費
最もお金がかかったのは食費でした。
合計で約15万1,000円です。
1日あたりに換算すると約3,500円でした。
私の場合は巡礼仲間との外食やカフェ利用も多かったため、一般的な節約型の巡礼より食費は高めだったと思います。
自炊中心にすれば、外食中心の場合より食費を抑えられる可能性があります。
朝食はアルベルゲでフルーツやビスケット、途中でカフェやバルで軽食とコーヒー、夕食は自炊またはレストランを利用しました。

私が2025年に利用した巡礼者向けのメヌーは、前菜・メイン・デザートがセットになっているものが多く、15〜20ユーロ程度で利用できる店がありました。
私には量が多く感じることもあったため、利用する日は限定していました。

巡礼中は毎日20〜30km以上歩くため、普段の旅行よりも食べる量が増えます。
また、大きい都市では、他の巡礼者とレストランやバルに食事に行ったため、食費が多くなりました。
結果として、航空券を除くと宿泊費よりも食費の方が高くなりました。
私自身も集計してみて意外でしたが、巡礼仲間との食事やカフェで過ごす時間にお金を使ったことが大きな理由だと思います。
食費を抑えたい場合は、スーパーで食材や軽食を購入する方法もあります。
通信費(eSIM)
通信にはeSIMを利用しました。通信量は1GB/日です。
私はTrip.comの「アクティビティ・現地サービス」カテゴリーからeSIMを購入しました。
Trip.com のアプリやサイト内で「eSIM」と検索すると、複数の国・データ容量のプランが表示されるので、 その中から自分の旅程に合ったものを選べます。| プラン | 特徴 |
|---|---|
| 30日間プラン | 1,867円 |
| 20日間プラン | 1,324円 |
| 合計 | 3,191円 |
一部カミーノ後の旅行用のeSIM代も含まれています。
私の場合、1日1GBのプランでSNSやGoogleマップなどを利用していましたが、通信量が不足することはありませんでした。
スペイン・ポルトガルでは通信環境も比較的良好で、大きな不便は感じませんでした。
洗濯
長期巡礼では洗濯代も積み重なります。
洗濯代は約6,200円でした。
アルベルゲによっては洗濯機や乾燥機を利用できます。
基本的には毎日手洗いしていましたが、手洗いでは洗浄が不十分と感じる時があったので、定期的に洗濯機や乾燥機を利用していました。
私が利用したアルベルゲでは、洗濯機・乾燥機を利用する際に3〜5ユーロ程度かかりました。
しかし、巡礼仲間とシェアしていたため、私の負担額はそれより安くなりました。
確認したところ、43日間の巡礼中に洗濯機は10回、乾燥機は2回利用していました。
それ以外の日は基本的に手洗いで対応していたため、洗濯費用は比較的抑えられたと思います。
観光費
観光費は約5,200円でした。
主な内訳は以下の通りです。
| 内容 | 金額 |
|---|---|
| パンプローナ大聖堂 | 530円 |
| ガウディの家 | 1,633円 |
| サモス修道院 | 約870円(5ユーロ) |
| サンティアゴ大聖堂 屋根ツアー | 2,194円 |
| ツナ・デラ・へッチョへのチップ | 約700円(4ユーロ) |
| 合計 | 約5,200円 |
今回は教会や修道院を見学することはありましたが、有料の博物館や観光施設にはほとんど入っていません。
そのため、43日間の巡礼期間中でも観光費は約5,200円に収まりました。
私は主に教会や歴史的建築物の外観を見て楽しんでいました。
また、教会によっては、ミサなど宗教行事が行われている時間帯に内部を見学できることもあり、私はそのような機会も利用していました。
カミーノでは街歩きや歴史ある教会の見学そのものが大きな楽しみの一つです。そのため、観光費をあまりかけなくても十分に楽しめると感じました。

雑費
雑費として約36,000円かかっています。
内容としては以下のようなものです。
- 装備の買い替え(バックパック・レギンス)
- 日用品
- 薬や衛生用品(日焼け止め・石鹸など)
- クレデンシャルや巡礼証明書関連
- ワックススタンプなどの記念品
- 荷物配送サービス(ドンキーサービス)
特に、私はバックパックやレギンスの買い替えがあったため、雑費が高めになっています。
巡礼中は予想外の出費もあるため、ある程度余裕を持った予算を考えておくと安心です。
実際に43日間、約1,000km歩いて使用した装備や、持って行って良かったもの・不要だったものについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
【実体験】カミーノ巡礼の持ち物・荷物・装備完全ガイド|1000km歩いた私のおすすめ装備カミーノ・デ・サンティアゴを43日間、約1,000km歩いた実体験をもとに、持ち物を詳しく紹介。必須アイテムや便利だったもの、荷物を軽くするコツ、途中で買い替えた装備、失敗・反省点までまとめました。
お土産代
今回はお土産代はほぼ0円でした。
カミーノ終了後もそのまま旅行を続ける予定だったため、大きな荷物を増やしたくなかったからです。
その代わり、写真や巡礼手帳(クレデンシャル)、スタンプなどが良い思い出になっています。
カミーノで節約できたポイント
公営アルベルゲを利用する
最も効果が大きいのは宿泊費です。
公営アルベルゲは巡礼者向けに運営されている宿泊施設で、私営アルベルゲやホテルよりも安く宿泊できます。
私が2025年9月に利用・確認した公営アルベルゲでは、1泊8〜12ユーロ程度の施設がありました。また、私営アルベルゲでは15〜20ユーロ前後の施設も利用しました。
個室やホテルを利用する場合はさらに高くなります。
ただし、公営アルベルゲは数が限られているうえ、多くの場合は事前予約ができません。
そのため、巡礼者が多い時期や人気区間では早い時間に満床になることもあります。
実際に私も、到着した時にはすでに満床になっていて、私営アルベルゲを利用したことが何度かありました。
宿泊費を抑えたい場合は、公営アルベルゲを中心に利用しつつ、混雑時には私営アルベルゲも利用する前提で予算を考えておくと安心です。
スーパーを活用する
毎日レストランやメヌーなどを利用すると食費が大きく膨らみます。
朝食や昼食をスーパーで購入することで、外食中心の場合より食費を抑えられる可能性があります。
アルベルゲにキッチンがある場合など、巡礼者仲間と料理して、シェアしました。
お互いの国の料理を紹介したり、オリジナル料理を作ってくれたり、とても楽しい時間でした。

また、カミーノで各地の美味しいものを食べるのを楽しみの一つにしている人達もいて、ほとんど毎日レストランやバルに行ったという話も聞きました。
荷物を減らす
荷物が重いと、体調や疲労によっては荷物配送サービスを利用したくなることがあります。
私自身、体調が悪かった際に2回利用し、1回あたり5〜6ユーロかかりました。
カミーノでは、荷物を軽くすることが体への負担を減らすだけでなく、こうした追加費用を抑えることにもつながると感じました。
私が実際に43日間歩いて使用した装備や荷物の総重量については、以下の記事で詳しくまとめています。
【実体験】カミーノ巡礼の持ち物・荷物・装備完全ガイド|1000km歩いた私のおすすめ装備カミーノ・デ・サンティアゴを43日間、約1,000km歩いた実体験をもとに、持ち物を詳しく紹介。必須アイテムや便利だったもの、荷物を軽くするコツ、途中で買い替えた装備、失敗・反省点までまとめました。
カミーノ費用は人によって大きく変わる
私は宿泊費を抑える一方で、食事や巡礼仲間との交流には比較的お金を使いました。
そのため、今回の約49.5万円という金額が、そのまま他の巡礼者にも当てはまるわけではありません。
公営アルベルゲや自炊を中心にするのか、個室やレストランを利用するのかによって、必要な費用は大きく変わります。
自分が何を重視する巡礼にしたいのかを考えてから予算を組むことが大切だと感じました。
まとめ|カミーノ43日間にかかった費用は約50万円
今回のカミーノ巡礼では、日本出発から帰国までを含めて約49.5万円かかりました。
航空券を除いた現地費用は約34万2,000円で、43日間で割ると1日あたり約8,000円です。
今回はフランス人の道34日間に加えて、フィステーラ・ムシアやバリアンテ・エスピリチュアルも歩いたため、フランス人の道だけを歩く場合とは費用が異なります。
今回の実績から概算すると、フランス人の道34日間を歩く場合は、航空券を含めて約43万円となりました。
航空券の価格や宿泊・食事のスタイルによって変わるため、実際の予算は余裕を持って考えることをおすすめします。
私自身は、宿泊費を抑える一方で、巡礼仲間との食事やカフェなどには比較的お金を使いました。
カミーノでは、単純に「いくらまで節約するか」だけでなく、自分がどこにお金を使いたいのかを決めて予算を組むことが大切だと感じました。
これからカミーノを歩く方は、今回の実績を一例として、自分の旅行スタイルに合わせて予算を考えてみてください。
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