トゥルム滞在中、シアン・カアン生物圏保護区の1日ツアーに参加しました。
このツアーでは、ボートでマングローブ林やカリブ海を巡り、マナティ、イルカ、野鳥、ウミガメ、クロコダイルなどの野生動物を観察。
天候の影響でサンゴ礁でのシュノーケリングはできませんでしたが、カリブ海で泳ぐこともできました。
ツアー料金は200米ドル(2025年2月の参加時)。トゥルムのホステルからの送迎、ボート、ガイド、昼食などが含まれる1日ツアーでした。
この記事では、シアン・カアンの行き方、ツアー料金・時間・内容、実際に見られた野生動物、持ち物、トイレ事情、カリブ海での遊泳、参加して感じたメリットと注意点を、実体験をもとに紹介します。
※料金やツアー内容は2025年2月の訪問時の情報です。現在は変更されている可能性があります。
メキシコ旅行のルートや治安、持ち物、各都市の観光情報については、メキシコ旅行まとめページに整理しています。
トゥルムへのアクセスや滞在情報はこちらの記事でまとめています。
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シアン・カアン生物圏保護区とは
トゥルム近郊にあるシアン・カアン生物圏保護区は、1987年に世界自然遺産に登録されたメキシコ最大級の自然保護区です。
トゥルムから南へ広がる、広大な自然保護区です。
この地域には、熱帯のジャングルだけでなく、広大なマングローブ林が広がっているのも特徴です。
マングローブは海水と淡水が混ざる汽水域に生育する植物で、多くの魚や鳥、野生動物の生息地となっています。
さらにラグーンやカリブ海も含め、多様な生態系が共存しており、豊かな動植物が見られる場所として知られています。
個人で訪問する方法もありますが、ボートツアーを自分で手配する必要があるため、初めて訪れる人にとってはツアー利用が分かりやすい方法だと感じました。
シアン・カアン生物圏保護区は、私がトゥルムに来た目的の一つです。
シアン・カアン生物圏保護区ツアー
個人でも行ける?ツアー参加がおすすめだと感じた理由
シアン・カアン生物圏保護区は、トゥルムから距離があるうえ、ボート乗り場まで未舗装の道を通る必要があります。
個人で訪れる方法もありますが、保護区内をボートで巡る場合は、現地でボートを手配する必要があります。
私自身、実際に現地まで移動してみて、初めて訪れる場所としては移動や手配の負担が大きいと感じました。
今回は送迎・ボート・ガイド・昼食がセットになったツアーを利用したため、現地での手配を気にすることなく、野生動物の観察に集中できました。
特に一人旅で訪れる場合は、移動やボートの手配をまとめて任せられるツアーが利用しやすいと感じました。
参加したツアー会社と詳細
今回、私が参加したのは、シアン・カアン生物圏保護区を巡る現地発のボートツアーです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ツアー | Full Day Tour to Sian Kaan |
| ツアー会社 | YOUR TULUM CONCIERGE |
| 料金 | 200米ドル |
| 所要時間 | 7:00~18:00 |
| 送迎 | ホステルからの送迎付き |
| ガイド | 英語・スペイン語 |
| ボート | 保護区内をボートで移動 |
| 昼食 | ツアー料金に含まれる |
| 参加時期 | 2025年2月 |
※料金・内容は私が参加した2025年2月時点の情報です。現在は変更されている可能性があります。
ツアーはホステルからの送迎付きで、ボート乗り場まで車で移動し、主にボートで保護区を巡るツアーでした。
この会社は、半日ツアーと1日ツアーがあり、私は1日ツアーに参加しました。
参加前日の朝に申し込みしましたが、空きがあり無事に参加することができました。
ツアー内容
ツアーのおおまかな流れは以下のとおりです。
- ホステルに車でピックアップ
- ボート乗り場まで車で移動
- トイレ休憩・水着の着用
※ボートに乗ると、昼食までトイレには行けません - ボート乗船
- マングローブ林をボートで移動・生物観察
- カリブ海に移動・生物観察
- カリブ海でサンゴ礁シュノーケリング(天候によっては浅瀬での遊泳)
- プンタ・アレン(Punta Allen)で昼食
- マングローブ林を通って、ボート乗り場まで移動・生物観察
- ボートを下船
- ホステルへの送迎
ボートでの移動経路としては、地図の当たりのボート乗り場からスタートして、内湾を通ってカリブ海に抜けます。
ランチが終わったら、行きと同じルートを通って、ボート乗り場に戻ります。
ツアーに含まれるもの
今回のツアーに含まれていた主な内容は以下の通りです。
- 宿泊施設からのエアコン付き送迎サービス
- 水、果物、おやつ
- ツアー全体を通して、プロガイドの同行
- すべてのアクティビティと入場料
- アクティビティに必要なすべての装備
- ランチ
持ち物
1日中、ボートの上にいるので、海の照り返しも含めて、日差し対策が特に重要です。
- 動きやすい服装
- 水着(着替え場所はトイレになるので、事前に服の下に着用していると楽)
- 帽子(ボートでは風が強く、飛ぶ可能性があるので飛ばない対策が必要)
- 生分解性の日焼け止め
- サングラス
- タオル
- 酔い止め
私が一番後悔したのは、足の日焼け対策をしなかったことです。
私はショートパンツを履いていて足を覆っていなかったため、かなり日焼けしてしまいました。
その後もしばらく、くっきりと日焼けの跡が残ってしまったので、日焼け対策は想像以上にしっかり行うことをおすすめします。
私の横に座っていた人は、バスタオルで足を覆って日差し対策をしていました。
トイレ事情
ボートに乗ると、昼食までトイレには行けません(約3~4時間)。
ボートに乗る前に水着への着替え兼トイレ休憩があるので、事前に必ず済ませておくことをおすすめします。
チップについて
チップは必須ではありませんが、良いサービスを受けた場合は渡すのが一般的です。
チップの相場は、1日ツアー・ガイド/ドライバー: 200〜500ペソ/人だそうです。
私は、周りの人を見ながら、ホステルへの送迎後に担当ガイドさんに500ペソを渡しました。
中には、ボートドライバーさんにもチップを渡している人もいました。
実際に観察できた野生動物たち
マナティ|野生で出会える希少な癒しの動物
最初に探したのはマナティです。
ガイドさんは水面のわずかな動きや呼吸のタイミングを見ながら、マナティがいる場所を教えてくれました。
ただ、マナティは長く水中に潜っているため、私が実際に見ることができたのは、息継ぎのために水面に出てきた瞬間が中心でした。
「せっかく来たのだから、もっと近くで見たい」と思いましたが、野生動物なので、いつでも姿を見せてくれるわけではありません。
それでも、日本では見る機会のないマナティを野生の環境で観察できたことは、とても印象に残っています。
また、降水などによって、水が濁っているときは観察が難しく、必ず見ることのできるわけではないと言われていました。
イルカ|自然の海で間近に見られる感動体験
イルカは、比較的観察しやすい生物だそうです。
よく観察できるところまでボートで近づいてくれて、間近で見ることができました。
ボートと一緒にゆったり泳いでいる姿を見ると、すごく穏やかな気持ちになりました。
船のすぐ近くを泳ぐイルカが観察できたのは初めての経験だったので、すごくよかったです。
野鳥|マングローブ林に集まる多様な鳥たち
シアン・カアンは多様な野鳥が見られる場所として知られており、ボートツアーではマングローブ林に生息するさまざまな鳥を観察できます。
ボートツアーでは、主にマングローブ林に生息する野鳥を観察することができます。
マングローブ林は、野鳥にとって重要な生息環境です。
枝が複雑に絡み合う構造は外敵から身を守る隠れ場所となり、休息や営巣の場として利用されます。
また、汽水域には小魚や甲殻類が豊富に生息しており、ペリカンなどの水鳥にとっては安定した餌場にもなっています。
こうした環境があることで、多様な野鳥が集まりやすいそうです。
メリダ近郊のセレストゥン生物圏保護区でも、マングローブとフラミンゴを観察しました。自然好きの方にあわせておすすめです。
私がわかる中では以下の鳥が観察できました。
- ペリカン
- グンカンドリ
- サギ
- コウノトリ
コウノトリの巣もみることができました。巨大な巣が特徴です。

ウミガメ|カリブ海で観察できる人気の海洋生物
マングローブ林を抜けると、徐々に水の色が変わって、カリブ海に突入します。
ウミガメは長時間潜水できるため、姿が見えなくなることがあります。
私が観察したウミガメも警戒心が強く、ガイドさんが海中を泳ぐ姿を見つけましたが、水面に上がってくるまで15~20分ほどボートで動きを追いながら観察しました。
ボートから逃げるために速く泳いだり、旋回したりしていましたが、ボートの船長が振り切られないようにとても上手に追いかけました。
水面に上がってきた時は、海中にいるときより姿がはっきり見えて、とてもかわいかったです。
クロコダイル|マングローブ林に潜む野生の迫力
カリブ海から再度マングローブ林を通過する際、クロコダイルを観察しました。
水辺やマングローブの近くで、獲物を待つためにじっとしていることが多いそうです。
私が観察したクロコダイルも口を開けて微動だにせずにじっとしていました(思わず置物かと思うほどでした)。
正直、ガイドさんが指さしてくれなかったら、わからなかったと思います。
私が想像よりも小さくて、クロコダイルにもいろいろな種類がいることを知りました。
動物観察のポイントと注意点
必ず見られるわけではない
比較的出会いやすい生物はいますが、マナティやウミガメは潜水時間が長かったり、警戒心から姿を見せてくれないことがあります。
極稀にボート乗り場に行くまでの道で、ジャガーと出会うこともあるそうで、ガイドさんが動画を見せてくれました。
ガイドが見つけてくれる
ガイドさんは観察できる場所や方法を熟知しているので、適切なタイミングで教えてくれます。
時間帯や天候の影響
条件によっては、観察できない生き物がいるので、注意が必要です。
静かに観察する必要がある
ガイドさんからも注意がありますが、臆病な生き物も沢山います。大きな声を出したり、触ろうとしたりせずに、静かに観察することが大切です。
カリブ海での遊泳
当日は風が強かったため、予定されていたサンゴ礁でのシュノーケリングはできませんでした。
その代わり、沿岸の浅瀬で泳ぐことができました。
「せっかくならシュノーケリングもしたかった」という気持ちはありましたが、ボートから直接カリブ海に入って泳ぐ体験は気持ちよく、これはこれで印象に残りました。

昼食について
昼食は、ツアーに含まれており、プンタ・アレン(Punta Allen)の「Restaurant Los Gaytanes」というレストランで食べました。

昼食前に店外にあるシャワーを浴びてから、レストランの中に入ります。
カリブ海が目の前に見える気持ちのいい場所でした。
昼食は、ワンプレートで、何種類かの選択肢から選ぶことができ、トゥルムから車で移動中に希望を伝える形式でした。

私は、ユカタン半島の伝統的な魚料理だったと思います。
付け合わせの野菜もたっぷりで美味しかったです。
ツアーは、家族またはカップルが多く、一人参加は私だけだったのですが、ドイツ人のカップルが誘ってくれて、楽しく食事できました。
昼食後は、ボートに乗船する前に少し自由時間があり、近くの小さな教会を見に行きました。

ガイドの説明が体験の質を高める
今回のツアーで特に良かったのが、ガイドさんの案内と説明です。
観察できる場所や状況をよく把握されていて、的確なタイミングで教えてくれます。
また、各動物の特徴や生態、保護区の役割などを丁寧に解説してくれました。
ボートの乗船時間は合計4~5時間ほどありましたが、かなりの時間をかけて解説をしてくれました。
私のガイドさんが、英語兼フランス語を担当していて、交互に話をしていたというのもあるかもしれません。ガイドさんはイタリア出身で、7年ほどこの保護区でガイドをされているそうです。
ガイドさんの英語の説明はわかりやすく、十分理解できました。
ガイドさんが、イルカを観察しているときに、静かに「だからこの仕事が大好きなんだよね」って言っていて、本当にこの保護区が好きなんだなと伝わってきました。
ガイドさんの興味深かった説明
ガイドさんの説明の中で、特に印象に残ったのがマングローブ林の重要性についての話です。
マングローブ林は、野生生物の生息地であるだけでなく、ハリケーンなどの自然災害から内陸部を守る役割も果たしていると言われています。
かつてはシアン・カアン生物圏保護区の外にもマングローブ林が広がっていましたが、リゾート開発のために伐採され、人工的なビーチに変えられた場所もあるそうです。
ガイドさんの話によると、過去にハリケーンが来た際、そうした人工海岸のエリアでは大きな被害が出た一方で、マングローブ林が残っているシアン・カアン周辺では被害が比較的少なかったとのことでした。
この話を聞いて、マングローブ林は単なる景観ではなく、人や自然を守る重要な役割を担っているのだと実感しました。
まとめ:自然を全身で感じる特別な体験
シアンカアン生物圏保護区は、観光地化されたスポットとは異なり、ありのままの自然を体験できる場所です。
- 野生動物との出会い
- ボートでの探検感
- 美しい海での遊泳
- ガイドによる学び
これらが組み合わさり、非常に満足度の高いツアーでした。
今回のツアーでは、マナティ・イルカ・野鳥・ウミガメ・クロコダイルと、主要な動物を一通り観察することができ、非常に満足度の高い内容でした。
一方で、日差しの強さやアクセスの難しさといった注意点もあるため、しっかり準備して参加することをおすすめします。
自然・動物・海が好きな方には、本当におすすめできる場所です。
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