メキシコ・ユカタン半島に点在するマヤ文明の遺跡の中でも、美しい装飾と静かな雰囲気で人気の世界遺産「ウシュマル遺跡」。小人が一晩のうちに作り上げたと言われる「魔法使いのピラミッド」が有名です。
チチェン・イッツァほど混雑しておらず、落ち着いた環境でじっくりと遺跡を楽しめます。
メリダからバスでウシュマル遺跡へ向かい、遺跡を散策後、遺跡のすぐ近くにあるチョコレート博物館「チョコストーリー」も訪れました。
個人旅行でも比較的アクセスしやすく、落ち着いて見学できるため、一人旅にもおすすめの遺跡です。
アクセス方法から見どころ、注意点を紹介します。
メリダの市内観光やグルメについては、こちらの記事でまとめています。
メリダ観光とグルメ体験|市場と屋台で楽しむユカタン料理メキシコ・メリダの観光とグルメを体験ベースで紹介。プラザ・グランデやルーカス・デ・ガルベス市場、屋台や人気レストランで味わったユカタン料理、治安情報まで、初めての個人旅行でも安心のガイドです。
メリダからウシュマル遺跡へ|バスでの行き方
ウシュマル遺跡は、メリダから日帰りで訪れることができます。
●バス会社 SUR社(2等バス)
●運賃 記録し忘れましたが、往復で150ペソ程度だったと思います。
帰りは券売所等はないので、往復で購入することをおすすめします。
●所要時間 約1時間〜1時間半 ※道路状況による
バス乗車場所:行き(ADOのバスターミナルと同じ場所です)
バスは、カンペチェ行きのバスで、ウシュマル遺跡が終点ではないので、注意が必要です。
バスの下車場所からウシュマル遺跡の入口までは2~3分程度歩きます。
バス乗車場所:帰り
バス停の表示はなかったと思いますが、上の施設の前の道沿いに木とベンチがあり、他の乗客もその辺りで待っていました。
帰りは15:15発の便を利用予定でしたが、実際には10〜15分ほど遅れて到着しました。
また、帰りのバスは、乗車前からほぼ満席で、メリダ到着まで立ちっぱなしでした。
ウシュマル遺跡とは|マヤ文明の傑作建築
ウシュマル遺跡は、マヤ文明の中でも「プウク様式」と呼ばれる建築で知られる遺跡です。
(プウク(Puuc)とはマヤの言葉でユカタン半島中央の丘陵地帯を指すそうです)
精巧な装飾と幾何学的なデザインが特徴で、他のマヤ遺跡とは異なる美しさがあります。
7世紀頃に創建された都市とされています。
雨の神チャクをモチーフにしたと考えられているカギ鼻の神の装飾が多く見られ、この地域における水の重要性を感じさせます。
暑かったので、私は2時間弱で見て回りましたが、所要時間はゆっくり見て回って2~3時間くらいになると思います。
魔法使いのピラミッド
ウシュマル遺跡のシンボルともいえるのが「魔法使いのピラミッド」です。遺跡に入場して一番最初に目に入る建造物です。

楕円形に近い丸みのある独特の形状をしており、他のマヤ遺跡ではあまり見られない構造です。
伝説では、小人が一晩のうちに建てたとも言われており、その神秘性が名前の由来になっています。
内部には複数の神殿構造が重なっているとされ、現地の案内板では内部構造の図も紹介されていました。

ピラミッドに登ることはできませんが、階段は非常に急で、どうやって昇降していたのだろうと不思議に思いました。

とても存在感があり、見る角度を変えると違った表情が見えてよかったです。


尼僧院
「尼僧院(Quadrangle of the Nuns)」と呼ばれるエリアは、4つの建物が中庭を囲むように配置された独特の構造をしています。



建物の外壁には幾何学模様や神話的なモチーフがびっしりと彫刻されています。
さまざまな種類の彫刻があり、時間をかけてゆっくりと見て回りました。

球戯場
ウシュマル遺跡には、マヤ文明特有の「球戯場」も残されています。
ここではゴム製のボールを使った競技が行われており、壁に設置された輪を通す特殊なルールがあったとされています。
単なるスポーツではなく宗教的・儀式的な意味を持っていたとも言われています。
現在でも両側の石壁がしっかりと残っています。

総督の宮殿
ウシュマル遺跡の中でも特に美しい建物とされているのが「総督の宮殿」です。

正面には緻密な彫刻が施されており、2万個以上の切り石を使用して作られているそうです。
貴族の住居や行政府だったなど諸説あるそうですが、実際の役割はわからないそうです。
チョコレート博物館「チョコストーリー(Choco-Story)」|文化と体験を楽しむ
ウシュマル遺跡のすぐ近くにある「チョコストーリー(Choco-Story)」は、チョコレートの歴史やマヤ文明との関わりを学べる博物館です。

博物館は庭園のような造りになっていて、時計回りに順路を進みながら見学します。
途中に点在する小屋が展示室になっていて、順路に沿って展示を見学していくスタイルでした。
また、博物館内では動物も飼育していて、観察することができます。
私はバスの時間があったので、1時間ちょっとで見て回りましたが、じっくり見るなら1時間半~2時間あってもいいかなと思います。
チョコレートの歴史・文化
カカオがどのようにマヤ文明の中で扱われていたかを中心に展示が行われています。
現在のような甘いお菓子ではなく、当時は「神聖な飲み物」として扱われていたとされ、儀式や交易にも使われていました。
カカオは貨幣のような価値を持っていたとも言われており、単なる嗜好品ではなく、社会的にも重要な役割を担っていたことがわかります。


展示はイラストや模型が多く、専門知識がなくても理解しやすい構成になっています。
カカオの栽培からチョコレートになるまでの工程を展示で紹介しており、視覚的にも楽しめる内容です。
カカオを使ったマヤ儀式の再現(実演イベント)
館内では、マヤ時代の儀式を再現したパフォーマンスも1日数回上演されています。
参加は無料で、衣装を着たスタッフの「マヤの儀式が始まるよ~」という声にひかれて参加しました。
儀式は約10~15分で、実際の儀式がこのようなものであったかはわかりませんが、カカオが重要なものだったのだろうと感じました。
カカオドリンクの試飲
館内では、カカオドリンクの試飲もできます。試飲ができる小屋は、博物館(庭園)の後半の方にあります。
カカオドリンクを作っているところを実演してくれて、好きなスパイスやお砂糖を入れて、飲みました。

無料で提供されますが、チップを入れる場所があり、任意でチップを渡すという感じでした。

また、博物館内にはカフェも併設されていて、チョコレートドリンクを購入して楽しむこともできます。
ショップもあって、チョコレートが販売されていますが、観光地価格ではありますが、お土産として楽しめると思います。
動物の展示
敷地内には小規模な動物エリアも点在しています。
ユカタン半島やメキシコに関係のある動物たちが飼育されています。
私は、ユカタン半島に生息する希少なメリポナ蜂を実際に見ることができて、嬉しかったです。実際の大きさは、すごく小さくて、日本で見るミツバチよりも小さかったです。
その他、鳥、猿、鹿などを見ることができました。
ウシュマル観光の注意点とおすすめの回り方
ウシュマル遺跡を散策する際に気を付けたいことは、強い日差しです。
日陰がかなり少なく、体感的には想像以上に暑かったです。
帽子や日傘、日焼け止め、水分補給は必須だと感じました。
また、敷地は広いため、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。
チョコストーリーも行くなら、午前中に日陰の少ないウシュマル遺跡に行って、午後からチョコストーリーに行くのがいいと思います。
どちらも人が多くなかったので、快適に見学できると思います。
バスの本数が限られているので、事前に時刻表を確認して、時間配分を考えて回ることをおすすめします。
まとめ|ウシュマル遺跡は個人旅行でも行きやすい世界遺産
ウシュマル遺跡は、メリダからバスでアクセスしやすい、個人旅行にも適した世界遺産です。
メキシコシティ近郊のテオティワカン遺跡やユカタン半島のチチェン・イッツァなどと比べると、規模が小さく、人も少ないので、ゆっくり見て回ることができます。
さらに、チョコストーリーとあわせて訪れると、マヤ文明への理解も深まり、より充実した観光になります。
アクセスや注意点をしっかり押さえておけば、安心して楽しめるスポットです。
メリダからはセレストゥン生物圏保護区へのフラミンゴ観察もおすすめです。
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