ユカタン半島に位置するメリダは、「白い街(Ciudad Blanca)」とも呼ばれる美しいコロニアル都市です。
カンクンやトゥルムのようなリゾート地とは異なり、落ち着いた雰囲気と歴史的な街並みが魅力で、ゆったりと過ごしたい方にぴったりの場所です。
スペイン統治時代の建築が残る中心部では、広場や教会を巡りながら街歩きを楽しめます。
また、ユカタン地方独自の食文化も大きな魅力のひとつで、コチニータ・ピビルやソパ・デ・リマなど、ここでしか味わえない料理に出会えます。
さらにメリダは、ウシュマル遺跡(世界遺産)やセレストゥン生物圏保護区(フラミンゴで有名)など周辺観光の拠点としても便利な都市です。
トゥルムからメリダへの移動
●バス会社 ADO社
●運賃 約580ペソ(約4,300円 ※2025年3月当時)
●所要時間 約4時間〜5時間 ※道路状況による
ADOバス停(トゥルム)
ADOバス停(メリダ)
トゥルムからメリダへは、ADOバスで移動しました。ADOバスを利用すれば、快適かつ安全に移動できます。
所要時間はおよそ4〜5時間程度でしたが、道路状況やルートによって多少前後します。私は遅延なく予定通りに到着しました。
バスの運賃は、出発時間や空き状況によって変動します。
バスの車内は冷房が効いていて快適ですが、やや寒く感じることもあるため羽織りものがあると安心です。
メリダ市内観光
メリダの中心部はコンパクトにまとまっており、徒歩で観光しやすかったです。歴史的建造物とローカルな雰囲気が共存しており、落ち着いて街歩きを楽しめます。
私は利用していませんが、市バスもよく見かけたので、少し離れたところに行くときはよさそうでした。
※今回はホテル滞在だったため、スーパーには立ち寄っていません。
ソカロ広場|プラザ・グランデ(Plaza Grande)
メリダの中心となる広場で、市民や観光客の憩いの場です。ベンチに座ってのんびり過ごす人や、イベントが行われていることもあります。
日中は日差しが強いですが、夕方以降は過ごしやすく、雰囲気もとても良くなります。周囲にはレストランや歴史的建物があり、観光の拠点としても便利です。
私は行けませんでしたが、モンテホの家(Museo Casa Montejo)や州庁舎などが広場の近くにあります。
私が滞在していた時は、青空市をやっていて、ハンドメイドの刺繍小物、アクセサリー、服などのお店が並んでいました。
また、座って食事ができる屋台も数軒出ていて、賑わっていました。平日に行った時には、屋台がなかったので、週末だけしか開いていないようでした。
メリダの文字看板もプラザ・グランデにあります。

メリダ・カテドラル(サン・イルデフォンソ大聖堂)
ソカロ広場に面する大聖堂で、1561〜1598年に建設されたアメリカ大陸でも古い歴史を持つ大聖堂の一つと言われています。
外観はシンプルながら重厚感があり、内部は静かで厳かな空間です。観光の合間に立ち寄ると、少し気持ちが落ち着くような場所でした。

ルーカス・デ・ガルベス市場(Mercado Lucas de Gálvez)
食事だけでなく、日用品や食材なども並ぶローカル市場です。地元の人のリアルな生活の様子を感じることができます。
野菜などの食材、スパイス、地元の工芸品、ハンモック、ウイピル、衣料品、生活雑貨など、本当に種類が豊富で、手頃な価格で購入可能です。
市場内はかなり広く、通路が狭かったり、少し雑然としていて迷路のようですが、それも含めて魅力の一つです。
フルーツジューススタンドなどもあり、私もフルーツジュースを買いました。
西側の入口付近に魚介類売り場があり、少し中に入ると飲食店があり、食事をすることができます。

メリダの食事
メリダはユカタン料理の本場として知られており、他のメキシコとは少し異なる食文化が楽しめます。スパイスや柑橘を使った爽やかな味付けが特徴で、日本人にも比較的食べやすいと感じました。
また、一人でも入りやすいお店が多く、女性の個人旅行でも安心して楽しめると感じました。
今回はレストランから屋台、市場まで幅広く訪れたので、それぞれの体験を紹介します。
El Trapiche(コチニータ・ピビル)
地元の人にも人気のレストランで、ユカタン料理を気軽に楽しめます。
ここでは、「コチニータ・ピビル」と「ミチェラーダ」を注文しました。
コチニータ・ピビルは、アチョーテペースト(スパイス)と柑橘の酸味でマリネし、バナナの葉で包んで柔らかくなるまでじっくりと煮込んだユカタン半島の伝統料理です。
トルティーヤでサルサソースなどと一緒にくるんで食べます。
お肉はほろほろと崩れる柔らかさで、ほんのり酸味があり、非常に食べやすい味でした。

ミチェラーダはビールをベースにトマトジュース、絞ったライムをミックスし、そこに塩やチリパウダー、ホットソースを加えた飲み物です。
すごくさっぱりとしていて、暑い気候にぴったりだと思いました。ただし塩味やスパイス感が強めなので、好みは分かれるかもしれません。
初めて飲んだので、何もわからず注文したのですが、お気に入りの飲み物になり、この後の旅行中も何度も飲みました。

La Chaya Maya(ソパ・デ・リマ)
メリダで有名なレストランの一つで、観光客にも人気があります。
一つ前のEl Trapicheよりも少し料理の値段が高めのレストランです。
ここでは「ソパ・デ・リマ」とタコスを注文しました。
ソパ・デ・リマは、ライムの酸味が効いたスープに鶏肉やトルティーヤが入ったユカタン半島の名物料理です。
スープの爽やかな酸味とトルティーヤの甘さがすごく合って、私が食べたメキシコ料理の中でもお気に入りの一つです。

ベジタリアンタコスがあったので、食べてみました。美味しかったですが、ちょっと物足りなさを感じました。お肉のタコスも一緒に注文して、やっぱりタコスはお肉あってこそ美味しいのかなと思いました。

注文している間に出てきたトルティーヤチップスとディップソースも美味しかったです。
特に黄色いソースが美味しくて、お店の人に聞くと、カボチャだと言われていました。

ソカロ広場の屋台(タマレス)
私が滞在した週末(土日)には、ソカロ広場に屋台が並んでいました。

メニューはこんな感じです。


「タマレス(Tamales)」、「フラウタス(Flautas)」とムンデット(リンゴ風味の炭酸飲料)を注文しました。
写真の左がタマレスで、トウモロコシの生地に具材を包み、バナナの葉やトウモロコシの皮で蒸したものです。トウモロコシの生地にボリュームがあり、食べ応えがありました。

写真の右がフラウタスで、具材(チキン、チーズ、ポテトなど)を巻いたトルティーヤを油で揚げた料理です。トルティーヤがパリパリとしていて、どちらの料理も軽食的な感じで食べやすかったです。
全体的に素朴でローカル感が強く、徐々に暗くなる街を眺めながら食事を楽しめました。
ルーカス・デ・ガルベス市場(セビーチェ)
ルーカス・デ・ガルベス市場内の魚売り場近くに飲食店が数店舗並んでいます。
そこでセビーチェを2回食べました。セビーチェはペルー発祥の料理として知られていますが、メキシコでも広く食べられており、沿岸部では一般的な料理です。
各店舗、食べたいセビーチェを選んで、カウンター席で食べるスタイルです。
セビーチェその1


セビーチェその2


どちらも新鮮でおいしくて、ボリュームもあり、トルティーヤチップスとの相性がとてもよかったです。
店舗によって値段の違いはあまりありませんでした。はっきりとした値段は覚えていませんが、レストランで食べるよりも安いくらいの値段でした。
また、衛生面が気になる場合は、人が多く回転の良い店を選ぶと安心です。
治安情報と注意
メリダはメキシコの中でも比較的治安が良い都市と言われています。ただし、海外である以上、基本的な注意は必要です。
中心部は落ち着いていて、女性一人でも歩きやすい印象でした。
ただし夜遅い時間の外出や人通りの少ない場所は避けた方が安心です。
また、スリや置き引きなどはどの都市でも起こり得るため、貴重品の管理はしっかり行うことが大切です。
また、歩道の幅がやや狭いところがあり、前から来た歩行者を交わすのが大変なところがありました。
まとめ|メリダは落ち着いて楽しめる美食の街
メリダは、観光地としての派手さはありませんが、落ち着いた雰囲気の中で街歩きや食事をじっくり楽しめる都市でした。
特に印象的だったのは、ユカタン地方ならではの料理です。コチニータ・ピビルやソパ・デ・リマなど、ここでしか味わえない食文化に触れることができました。
また、プラザ・グランデ周辺は徒歩で回りやすく、ローカル市場や屋台なども気軽に楽しめるため、一人旅でも過ごしやすいと感じました。
治安も比較的落ち着いており、基本的な注意をすれば安心して滞在できる印象です。
さらに、ウシュマル遺跡やセレストゥンなど周辺観光の拠点としても便利なので、時間に余裕があればあわせて訪れるのもおすすめです。
リゾートとはまた違った「メキシコらしさ」を感じたい方には、ぜひ訪れてほしい街です。
※私のホテルにいた猫ちゃんです。


