しまなみ海道70kmサイクリング2日間の記録|韓国で出会った3人で挑戦

中四国

2025年5月に10日間、韓国・済州島を旅行した際、ホステルでインド人とメキシコ人の旅行者に会いました。

旅先で意気投合し、偶然にも2人ともほとんど同じ日程で、韓国の後に福岡から日本旅行をすることがわかりました。

また、同じホステルで会った別の外国人旅行者が、韓国の前に日本を旅行していて、しまなみ海道サイクリングをおすすめしていました。

「私の住んでいる地域から近いので一緒に行こう」という話になりました。

ただ、2人とも普段ほとんど自転車に乗りません。

特にメキシコ人の女の子は、車道を走った経験がないとのこと。

「本当に70kmも走れるの?」

そんな不安を抱えながらも、私たちは広島・尾道から愛媛・今治まで、2日間かけてしまなみ海道を走ることにしました。

この記事では、予約なしでレンタサイクルを確保した体験や、初心者だからこそ感じた難しさ、そして瀬戸内海の景色の魅力について率直に紹介します。

しまなみ海道サイクリングを決めた理由|韓国で出会った3人旅

済州島で出会ったインド人とメキシコ人

今回一緒に走った2人とは、韓国・済州島のホステルで出会いました。

朝食でたまたま同席したことがきっかけで仲良くなり、旅の話をしているうちに、2人とも韓国の後に日本を旅行する予定だと分かりました。

さらに、同じホステルで出会った別の旅行者が、韓国の前に日本でしまなみ海道サイクリングを体験しており、「景色が最高だった」とおすすめしてくれました。

私の住んでいる地域から比較的行きやすい場所だったこともあり、

「じゃあ日本で一緒に走ろう」

という話になりました。

私自身もしまなみ海道の一部は走ったことがありましたが、全ルートは初めてだったので、とても楽しみでした。

2人はほぼ自転車初心者だった

ただ、2人とも普段ほとんど自転車に乗りません。

インド人の友人も日常ではほとんど自転車に乗らず、メキシコ人の女の子も「普段は車移動が中心で、自転車で車道を走ったことがない」とかなり不安そうでした。

私自身もしまなみ海道の全ルートを走るのは初めてだったため、「本当に大丈夫かな」と少し心配になりました。

予約なしでしまなみ海道へ|レンタサイクル確保と出発準備

1週間前では自転車予約が取れなかった

今回のサイクリングを計画したのは、出発の約1週間前でした。

しまなみ海道ではレンタサイクル利用者が多く、特に電動自転車は人気があります。

予約できれば安心だったのですが、調べた時点では希望条件の自転車の予約はできませんでした。

しまなみ海道では橋へ上がるための坂道もあるため、初心者の2人には電動自転車の方が安心だろうと思いました。

電話で問い合わせたところ、電動自転車は予約が埋まっていても、当日レンタルステーションに在庫があれば先着順で借りられるとのことでした。

しまなみ海道のレンタサイクルは、指定ステーション間で乗り捨て返却ができる仕組みです。そのため、各ステーションの自転車台数や種類は常に変動しており、予約数にも限りがあるそうです。

「これは早く行くしかない」

そう思い、私たちは開店時間の朝8時に合わせて尾道へ向かうことにしました。

しまなみ海道のサイクリング予約などの情報はこちらのページで調べました。

はじめてのしまなみ海道サイクリング – しまなみ海道 総合ポータルサイト
しまなみ海道へのアクセスや交通情報、観光スポット、モデルコースに関する便利なサイトを紹介しています。

電動自転車を確保するため朝8時に尾道へ

車は尾道駅近くのコインパーキングに停めました。

今回レンタルしたのは、「サイクリングポートみなとオアシス尾道」です。

※2025年5月時点のステーション名です。
 現在は尾道駅前に移動し、「尾道駅前レンタサイクル」という名前になっています。

電動自転車は人気で、当日でも借りられる可能性はあるものの台数は限られています。

そのため、施設が開く朝8時に合わせて到着するよう、かなり早めに出発しました。

結果として、電動自転車2台とクロスバイク1台を無事に確保できました。

  • 電動自転車(電動アシスト自転車):4,000円/日
  • クロスバイク:3,000円/日

レンタサイクルの料金や詳細は時期によって変更される可能性があるため、利用前に公式情報の確認がおすすめです。

しまなみ海道サイクリングのモデルコースはこちらで確認できます。

モデルコースご案内 – しまなみジャパン
「しまなみ海道」のモデルコースをご案内しています。レンタサイクルのターミナルや、おすすめ観光スポットもご紹介しています。

また、2人は荷物が沢山あったので、必要な荷物以外は、私の車に置いて身軽な状態で走れるようにしました。

しまなみ海道サイクリング1日目|尾道〜生口島へ

向島|尾道からフェリーで移動

自転車を受け取り、いよいよ出発しました。

尾道から最初の島である向島へはフェリーで移動します。運賃は100円です。

自転車ごとフェリーに乗って、5分ほどで到着します。

10時過ぎに最初の島、向島に到着してゆっくり走り始めました。

走り始めた直後は、正直かなり緊張していました。

メキシコ人の友人は車道経験がなく、後ろを走りながら何度も様子を確認します。

ただ、朝の時間帯は、車の通行量が少なく自転車が走行できる場所も広いので、走りやすかったです。

また、サイクリングロードは、青いラインが引いてあるので、それを頼りに走行しました。

瀬戸内海の穏やかな海と、点在する島々。

私たちは速く進むことより、景色を楽しみながら安全に走ることを優先しました。

たびたび立ち止まりながら、海を眺めたり写真を撮ったりしました。

走行速度はゆっくりですが、向島は特に問題なく走行し、最初の橋である因島大橋を通りました。

因島|車との距離が近く苦戦

13時頃に2番目の島、因島に到着しました。

海辺のカフェでちょっと遅めの昼食を食べました。海を眺めながらゆっくり食事できました。

因島は、少し道幅が狭く、車が通ると車との距離がかなり近いので、自転車での走行が少し怖かったです。

特に、夕方16時半を過ぎると帰宅ラッシュの時間になり、車の走行量が増えて、より走りにくくなりました。

特にメキシコ人の友人は怖がっていて、途中何度も止まりながらも、なんとか次の島に向かう生口橋まで来ることができました。

橋が見えたときは、私たち3人ともかなりほっとしました。

生口島|「サイクルゲストハウス汐風」に宿泊

1日目の宿は、生口島にある「サイクルゲストハウス汐風」でした。

到着したのは18時前くらいで、すでに暗くなりつつありましたが、なんとか到着することができました。

宿はセルフチェックイン方式で、スタッフやオーナーと会うことはありませんでした。

女性ドミトリーはベッド4台でしたが、この日は私とメキシコ人の友人だけ。

人数が少なかったこともあり、静かで落ち着いて過ごせました。

宿泊者はほとんどがサイクリストで、外国人が多かったです。

私たちは到着が遅く、翌日のルートや時間を確認していたこともあり、他のサイクリストとは特に交流しませんでした。

個人的に嬉しかったのは、湯舟があったこと。

長時間自転車をこいだ後にお湯を張って入るお風呂は想像以上にありがたく、足の疲れがかなり和らいだ気がしました。

しまなみ海道サイクリング2日目|生口島〜今治へ

生口島|自転車の走行にも慣れてきた

初日は自転車の走行に苦労して、時間がかかったため、8時半頃にホステルを出発しました。

レンタサイクルの返却予定場所は今治駅で、18時までに到着しなければならないため、早めに出発しました。

2日目はかなり慣れてきて、あっという間に生口島を走り終えることができました。

特に大きな問題もなく多々羅大橋まで来ることができました。

大三島・伯方島|最短ルートを通って走行

綺麗な海を眺めながら、大三島に到着しました。

道の駅 多々羅しまなみ公園の敷地内にあるサイクリストの聖地の記念碑で写真を撮ったりして休憩しました。

大三島でも寄り道をせずにゆっくり景色を楽しみながら走行しました。

島ごとに異なる景観があり、写真撮影のために立ち止まることが多かったです。

伯方島は、しまなみ海道のルート上で走行距離が短く、あっという間に走り切ることができました。

大島|最後の島へ

大島までは順調に進み、12時30分頃には到着することができました。

伯方・大島大橋で写真撮影をしていると、同じく写真撮影していた女性2人が「よかったら私たち3人の写真を撮りましょうか?」と声をかけてくださいました。

お話をしていると、親子でサイクリングをされていて、2回目とのことでしたが、お母さまは70代後半と言われていて驚きました。

友人2人も伝えると、私以上に驚いていて、2人とも「私と一緒に写真を撮ってください」とお願いしていました。

昼食は、2026年2月に閉業してしまったそうですが、「rad burger」というバーガー屋さんで食べました。

15時半頃に最後の橋である「来島海峡大橋」が見えてきました。

この橋は、しまなみ海道で最も長く、約4kmあります。

ここまで来たら、あと少しという感じですでに達成感がありました。

この日は今治駅周辺に宿泊予定でした。

ただ、車は尾道駅近くに停めたままだったため、翌日の移動を考えて、私だけ先に今治駅からバスで尾道へ戻り、車を回収して再び今治へ向かうことにしました。

今治と尾道をつなぐバスの時刻表

【今治〜尾道】時刻表/料金表

私は17時頃に今治駅に到着し、駅の中のうどん屋さんでうどんを食べて、バスに乗りました。

友人2人は、17時半頃に今治駅に到着したとメッセージを貰いました。

メキシコ人の友人は、「途中で走り切れないかもしれないから、途中で自転車を返却して、バスで今治駅に行くかも」と言ってましたが、無事にゴールできました。

残念ながら、一緒にゴールを迎えられませんでしたが、不安に思いながらも走り切った友人のことをすごく誇らしく思いました。

そして、とても嬉しかったです。

初心者がしまなみ海道で大変だったこと・注意点

狭い道と車の近さ

しまなみ海道というと、「整備されたサイクリングロードを快適に走れる」というイメージを持つ方も多いかもしれません。

実際に走ってみると、橋の上や専用ルートは走りやすい一方で、一般道を走る場面も多かったです。

特に大変だったのが、因島です。

全体的に道幅が狭く、車がすぐ近くを通る感覚がありました。

また、夕方16時半以降は、帰宅ラッシュと重なり、交通量が増えました。

メキシコ人の友人は、もともと車道を走った経験がほとんどありませんでした。

車が近くを通るたびにかなり緊張している様子でした。

特に自転車に慣れていない人や、車道走行経験が少ない人は、時間帯や交通量にも注意した方が安心だと思います。

高低差のある道

しまなみ海道では、6つの橋を通りましたが、橋を通るために坂道を上りました。

また、島内にも坂道がいくつかありました。

私とメキシコ人の友人は、電動自転車に乗っていたので、あまり大変さは感じませんでしたが、クロスバイクに乗っていたインド人の友人は、少し大変そうでした。

途中で会った他のサイクリストも息を切らしていたり、足を痛めて休憩している人もいたので、自転車走行に慣れていない人には大変かもしれません。

飲食店は早く閉まる

実際に走ってみて意外だったのが、食事場所探しです。

島には飲食店がありますが、数は限られており、営業時間も早めに終わる店が多い印象でした。

私たちは生口島に宿泊しましたが、夕食を探すのに少し苦労しました。

平日でしたが、満席だったり、閉店時間が近づいていたり、何軒か回ってやっと食事することができました。

とはいえ、コンビニが近くにあったので、飲食店以外でも食事を調達することはできる状況でした。

私たちはゆっくり走っていたこともあり、予想以上に宿への到着が遅くなりました。

初心者やのんびり旅派の方ほど、食事や休憩ポイントは少し余裕を持って考えておくのがおすすめです。

電動自転車はかなり助かった

今回利用した電動自転車については、かなり満足度が高かったです。

実は途中で「バッテリーが切れないかな」と少し心配していました。

ですが、私たちの場合は充電せずに最後まで走り切ることができました。

バッテリー持続時間は利用条件によって異なります。

私は、下り坂や平地ではあまり使わないようにしていました。

初心者や体力に不安がある人にとって、電動自転車はかなり心強い選択肢だと感じます。

特に橋へ上がる坂道では、そのありがたさを何度も実感しました。

初心者でも70km完走できた理由

不安な場面はあったものの、私たちは最終的に尾道から今治まで約70kmを完走できました。

振り返ってみると、完走できた理由はいくつかあったと思います。

まず大きかったのが、2日間に分けたことです。

1日で走り切るプランもありますが、初心者が多いメンバーだった私たちには少しハードだったかもしれません。

生口島で一泊したことで体力的な余裕が生まれ、景色を楽しむ余裕もありました。

そして何より助かったのが、電動自転車です。

しまなみ海道は橋へ上がるための坂道もあります。

もちろん傾斜をゆるやかにする工夫はされていますが、初心者にとっては想像以上にありがたい存在でした。

もう一つは、3人で励まし合いながら走ったこと。

誰かが疲れれば休み、景色がきれいなら止まる。

速さより「一緒に走り切ること」を大事にしていたからこそ、最後まで楽しめたのかもしれません。

しまなみ海道サイクリング後に立ち寄ったスポット

サイクリングを完走した翌日は、私の車で今治から尾道へ戻りながら、走行中には立ち寄れなかった島やスポットをゆっくり巡りました。

FunTable Kitchen|オーガニック食品店で昼食を調達

今治駅から徒歩15分程度の場所に、私のお気に入りのオーガニック食品店「FunTable Kitchen」があります。

ABOUT | FunTable Kitchen(ファンタブルキッチン) | DELI, BREAD & STORE | 愛媛県今治市
愛媛県今治市にて、“おいしい、安心・安全な食”を中心に取り扱う食のセレクトショップです。

お弁当やパンなどの種類が豊富で、デザートもいろいろな種類が売ってあります。

メキシコ人の友人は、エビとアボカドのサンドを買って、とても美味しかったようで、「このお店は他の県にもある?」と聞いてきました。

大久野島|大三島からフェリーでうさぎ島へ

大久野島は、広島県竹原市沖にある小さな島で、「ウサギの島」として知られています。

島内には多くのウサギが暮らしており、国内外から観光客が訪れる人気スポットです。

一方で、かつて毒ガス製造が行われていた歴史もあり、現在は資料館などでその背景を知ることができます。

私たちは、大三島の盛港から大久野島へ向かいました。

大久野島は小さい島なので、徒歩で十分散策できます。

そのため、盛港の無料駐車場に車を置いてフェリーに乗りました。

フェリーの運賃は往復720円です。

大久野島には、広島の忠海港からもアクセスすることができます。
詳細は、大三島フェリーのウェブサイトをご確認ください。

大三島フェリー株式会社 | 忠海(竹原市)~大久野島~大三島 フェリー

島を歩いていると、本当にあちこちにウサギがいました。

小さい子供のウサギもいて、とてもかわいかったです。

ウサギには餌やりもできますが、直接手からあげないなどのルールがあるので、事前に確認しておく必要があります。

うさぎのルール

大久野島来島者のみなさまへのお願い(ウサギのルールについて)【2024年9月】
環境省のホームページです。環境省の政策、報道発表、審議会、所管法令、環境白書、各種手続などの情報を掲載しています。

また、餌をあげる場合は持参する必要があります。

私たちは、事前に今治のスーパーマーケットでカット野菜を購入しました。

私たちは毒ガス工場については、見て回りませんでしたが、島内に古い工場や貯蔵庫跡が点在しています。

白滝山|因島の絶景展望スポット

白滝山は、広島県尾道市因島にある標高約226mの山で、瀬戸内海の多島美を一望できる絶景スポットです。

山頂周辺には多数の石仏や五百羅漢が並び、独特の静かな雰囲気があります。

山頂付近から見渡す瀬戸内海と島々の風景は、とても美しいです。

白滝山山頂からは、向島をつなぐ因島大橋と生口島をつなぐ生口橋を眺めることができます。

この写真は、因島大橋が映っています。

まとめ

観光地をたくさん巡ったわけではなくても、橋を渡り、海を眺め、疲れながら前へ進んだ時間は、私にとってとても特別な旅になりました。

韓国で偶然出会った3人が、日本で70kmを一緒に走り切ったことは、私にとって忘れられない経験になりました。

1年経った今でも連絡を取り合い、「また一緒にアウトドア旅をしたいね」と話しているほど、この旅は私たちにとって大切な思い出です。

道幅が狭く感じる区間や交通量の多い時間帯など、不安を感じる場面もありました。

それでも、無理をしない日程と電動自転車、そして一緒に走る仲間がいれば、初心者でも十分挑戦できるルートだと感じました。

「しまなみ海道を走ってみたいけれど、自信がない」
そんな方にとって、この体験が少しでも参考になれば嬉しいです。

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