2025年9月、カミーノ・デ・サンティアゴ「フランス人の道」巡礼15日目。
この日は、オンタナス(Hontanas)からイテロ・デ・ラ・ベガ(Itero de la Vega)まで、約20.2kmを歩きました。
前日の長距離歩行で心身ともに疲れていたため、朝はゆっくり出発。
途中で出会ったドイツ人巡礼者のレアと一緒に、メセタの広大な風景の中を歩きました。
到着後は一人で街を散策し、商店で食料を買って夕食を用意しました。人との交流を楽しむ一方で、自分のペースで過ごす時間の大切さも感じた一日でした。
前日にブルゴスからオンタナスまで歩いた様子は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
カミーノ フランス人の道 14日目|ブルゴスからオンタナスへ|予定外の長距離歩行カミーノ・デ・サンティアゴ「フランス人の道」14日目の体験記です。ブルゴスからオンタナスまで約32.8kmを歩いたルートや宿泊先、途中のお祭り、アルベルゲ満床で予定外に約10km追加で歩いた体験を紹介します。
カミーノ・デ・サンティアゴのルートや費用、持ち物などについては、カミーノ全体のまとめ記事でも紹介しています。
ルート・基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出発地 | オンタナス(Hontanas) |
| 到着地・宿泊地 | イテロ・デ・ラ・ベガ(Itero de la Vega) |
| 距離 | 約20.2km ※カミーノアプリ「Camino Ninja」より |
| 所要時間 | 約5時間半 |
| 天気 | 晴れ |
| 宿泊先 | Albergue Puente Fitero |
ウォーキングアプリの記録です。
休憩時間を含むため、実際の歩行時間とは多少の誤差があります。

この日の体調
前日の長距離歩行による疲れは残っていましたが、体調に大きな問題はありませんでした。人と過ごす時間が続いていたこともあり、この日は一人で歩くことにしました。
15日目のポイント
前日の疲れが残る朝。一人で歩くことに
前日は予定よりも長い距離を歩いたため、心身ともに疲れが残っていました。
体調に大きな問題はありませんでしたが、人と一緒に過ごす時間が続いたこともあり、この日は一人で歩きたい気分でした。
朝はゆっくり休み、7時半頃にアルベルゲを出発。いつも一緒に歩いていたルーカスとリンにも、一人で歩きたいと伝えました。
この日は朝の冷え込みが厳しく、9時頃までは手が冷たく感じました。
手袋を着けて歩き始め、徐々に体を温めていきます。


サン・アントン修道院跡で出会ったレア
しばらく歩いて、9時ごろにサン・アントン修道院跡(Antiguo convento de San Antón)に到着しました。

かつての修道院の遺構が残る場所です。カミーノ沿いにあるため、巡礼の途中で立ち寄って見学できます。



ここで先に歩いていたリンと会い、少し話をした後にお別れしました。
その後、エマとイーサンがほかの巡礼者と一緒に到着し、ドイツ人のレア(仮名・20代女性)とも出会いました。
しばらく見学した後、私は先に出発しました。
少し先のBar Hostal El Manzanoでトイレ休憩とカフェ休憩をしていると、エマ、イーサン、レアが追いついてきました。少し前に立ち寄っていたリンとも再会しました。
前日の疲れが残っていた私は、エマやイーサンにいつもよりそっけない態度を取ってしまいました。
飲み物を飲み終えて出発しようとすると、レアも一緒に歩くことになりました。

カミーノで出会った巡礼者たちとの交流については、こちらの記事で紹介しています。
カミーノ・デ・サンティアゴで出会った人たち|43日間歩いて感じた人とのつながり2025年にカミーノ・デ・サンティアゴを43日間歩いて出会った巡礼者との体験を紹介します。世界中から集まる人々の国籍や歩く理由、一人旅でも友達ができるのか、カミーノならではの人とのつながりや魅力を実体験をもとにお伝えします。
メセタを歩きながら学んだこと
レアと歩きながら、新しく購入したバックパックが体に合わず、肩が痛くなることを話しました。
すると、レアが調整方法を丁寧に教えてくれました。
長距離を歩くカミーノでは、バックパックの重さだけでなく、体に合うように調整することも大切です。
肩の痛みに悩んでいた私にとって、経験者からアドバイスをもらえたのは心強いことでした。

カミーノに持っていった持ち物や装備、実際に使用したアイテムについては、こちらの記事で紹介しています。
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歩きながら、レアからメセタについても話を聞きました。
メセタはスペイン内陸部に広がる高原地帯です。区間によっては、乾燥した土地や開けた景色が続きます。
レアは、こうした広大な場所を歩いていると、瞑想しているような気分になれると話してくれました。
実際に一緒に歩いてみると、会話を楽しむ時間だけでなく、景色を眺めながら黙々と歩く時間も心地よく感じられました。

レアは前年にポルトガル人の道を歩き、2025年はフランス人の道を選んだそうです。
私もポルトガル人の道に興味があると伝えると、レアは、10月以降のガリシア地方は雨が多く、寒くなることもあると教えてくれました。
フランス人の道を歩き終えてからポルトガル人の道に向かう場合は、時期によって天候への備えが必要になりそうです。
実際の天候は年によって異なるため、歩く時期が決まったら、直近の天気予報も確認したいところです。
また、レアの姉妹は大阪・関西万博のドイツパビリオンで働いており、レア自身も5月に姉妹を訪ねて日本を旅行したそうです。思いがけず日本の話でも盛り上がりました。
会話を楽しみながらも、無言で歩く時間が心地よく感じられました。
広大なメセタの風景の中、自分のペースで歩けたことも、この日のよい気分転換になりました。

Albergue Puente Fiteroに到着。シーリングスタンプとの出会い
13時過ぎ、レアと一緒にAlbergue Puente Fiteroに到着しました。
二人で飲み物や甘いものを楽しみながら休憩しました。レアはもう少し先まで歩く予定だったため、ここでお別れすることにしました。
また連絡を取り合えるよう、連絡先を交換しました。
私はこのアルベルゲに宿泊しました。
到着したとき、私より先に着いていた巡礼者は一人だけでした。そのため、ベッドも好きな場所を選ぶことができました。
ここで印象に残ったのが、巡礼手帳に押してもらったスタンプです。
このアルベルゲでは、シーリングスタンプを押してもらいました。

シーリングスタンプは、溶かした蝋に押して模様をつけるためのもので、手紙や招待状などの装飾に使われます。
巡礼手帳にこのようなスタンプを押してもらったのは、ここが初めてでした。
その後も、ドネーション(寄付)制の施設などでシーリングスタンプに出会うことがあり、巡礼手帳を彩る楽しみの一つになりました。
この日は、エマ、ルーカス、リン、イーサンも、それぞれ別のアルベルゲに宿泊しました。
イテロ・デ・ラ・ベガの街歩きと一人の夕食
アルベルゲに到着した後は、シャワーと洗濯を済ませ、イテロ・デ・ラ・ベガの街を散歩しました。
教会の前では、日向ぼっこをしながら翌日の計画を立てました。観光地を巡るというより、日差しを浴びてのんびり過ごす時間が心地よく感じられました。



夕食の買い出しに立ち寄ったのは、街の商店N.S PR de La Piedadです。

小さな店ですが、パン、チーズ、ハム、トマトなど、夕食に必要な食料を購入できました。
ハモンセラーノは、店内のスライサーで必要な量を切り分けて販売してくれました。食べたい分だけ購入できるのは、一人旅ではありがたいところです。

夕方にはアルベルゲのバルでビールを買い、18時頃から一人で夕食を食べました。スマートフォンでドラマを見ながら、パンやチーズ、ハムなどをゆっくり味わいました。

アルベルゲでは話しかけてくれる人もいましたが、この日は一人で静かに過ごしたい気分でした。
まとめ|一人の時間で心と体を整えた15日目
15日目は、オンタナスからイテロ・デ・ラ・ベガまで20.2kmを歩きました。
前日の疲れから一人で歩き始めたものの、途中で出会ったレアと話しながら、メセタの景色を楽しむことができました。
カミーノでは人との出会いが大きな魅力ですが、いつも誰かと一緒に過ごす必要はありません。
自分の気持ちや体調に合わせて、一人で歩いたり、誰かと会話を楽しんだりする。そんな自由な過ごし方も、長い巡礼を続けるうえで大切だと感じました。






