オアハカ近郊では、毎週どこかでティアンギス(青空市場)が開催されています。
オアハカ市内の露店で翡翠のアクセサリーを買った際、店主の方におすすめしてもらったのが「トラコルーラのティアンギス」でした。
ティアンギス(Tianguis)とは、メキシコ各地で定期的に開かれる青空市場のことで、特にトラコルーラのティアンギスは、オアハカ州内でも規模が大きいことで知られています。
観光客向けというよりも地元の人たちの日常市場という雰囲気が強く、ローカルなオアハカ文化を感じられる場所でした。
今回は、オアハカ市内からの行き方や、実際に食べたローカルグルメ、市場の様子について紹介します。
オアハカ市内の街歩きについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
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トラコルーラのティアンギスとは?
トラコルーラのティアンギスは、オアハカ市内から東方面にある「Tlacolula de Matamoros」で開催される伝統的な市場です。
毎週日曜日に開催されており、周辺地域から多くの人が買い物に訪れるそうです。
市場には野菜や果物、肉類、日用品、衣類、民芸品など、本当にさまざまなものが並んでいました。
歩いているだけでも楽しく、観光地化されたマーケットとは違う、生活感のある空気が印象的でした。
また、食堂エリアも充実しており、オアハカならではの郷土料理やローカルフードを気軽に楽しめるのも魅力です。
オアハカ近郊のティアンギス
オアハカ近郊では、曜日ごとにさまざまなティアンギスが開催されており、地域ごとに雰囲気や売られているものも異なるそうです。
民芸品が多い市場や、家畜の売買が行われる市場などもあると言われており、ローカル文化を感じられるスポットとして人気があります。
その中でもトラコルーラのティアンギスは規模が大きく、食堂エリアも充実していることで知られています。
オアハカ近郊には、ティアンギス以外にも世界遺産や伝統工房など見どころが点在しています。
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オアハカ市内からトラコルーラへの行き方
コレクティーボで行く方法
今回は、オアハカ市内からコレクティーボを利用して向かいました。
コレクティーボは、乗客が集まると出発する乗り合いバンのような交通手段で、オアハカ周辺では比較的よく利用されています。
この辺り一帯が各地へのコレクティーボ乗り場になっていて、トラコルーラに行きたいことを伝えました。
対応は基本的にスペイン語のみなので、少し難易度はありますが、ローカル移動を体験できるのも面白いポイントでした。
セダンタイプのコレクティーボで、人数が揃ったら出発する形式で、道中で人を拾うこともありました。
運賃は30ペソ程度とリーズナブルで、所要時間は1時間弱です。
道中ではオアハカ郊外の風景も見ることができ、市内とはまた違った雰囲気を楽しめます。
ティアンギスの南側に位置する地図の辺りで降ろしてもらいました。
帰りはバスで戻ることに
帰りもコレクティーボを利用する予定だったのですが、降ろしてもらった周辺では乗り場がよく分からず、かなり探し回ることになりました。
市場周辺は人も車も多く、初めて訪れると少し分かりづらい印象です。
途中でコレクティーボも見つけたのですが、乗り合わせではなく1人利用の料金を提示されたため、別の方法を探すことにしました。
最終的には、地図のこの辺りにあるバス停からローカルバスを利用してオアハカ市内へ戻りました。
運賃は20ペソ程度だったと思います。
ローカル交通は便利な反面、帰り方を事前に調べておくと安心だと感じました。
特にスペイン語があまり分からない場合は、翻訳アプリなどを準備しておくと役立つと思います。
テハテやオアハカチーズなど、ローカルグルメを満喫
ティアンギスでは、オアハカらしいローカルグルメをいろいろ楽しみました。
テハテ|伝統的なカカオドリンク
特に印象に残ったのが「テハテ(Tejate)」です。
オアハカの伝統的な飲み物で、一般的には発酵させたカカオやトウモロコシ、マメイの種、カカオの花(ロシータ・デ・カカオ)などをすり潰して作られると言われています。

「神々の飲み物」とも呼ばれるそうです。
表面に白い泡が浮かんでいて、雲のようにも見えるかわいらしい飲み物です。
見た目からかなり濃厚な味を想像していましたが、コクがあるけどさっぱりしていて、冷たくて飲みやすく、暑い市場散策の途中にぴったりでした。
とても美味しく、オアハカ中心部でもテハテの屋台を見つけたときは、再度購入して飲みました。
オアハカチーズ|裂けるチーズ
オアハカ名物の「オアハカチーズ」も販売されていました。
白くてひも状に裂けるチーズで、ボール状にした状態で販売されています。
ひも状に裂ける感じは、日本のさけるチーズにも少し似ています。
市場では大きな塊のまま並べられていて、ローカル市場ならではの雰囲気がありました。
お店の方が味見をさせてくれて食べると、程よい塩味と弾力があり、美味しかったです。
少し買って帰って、おつまみにしました。
メヌード|モツ煮込みスープ
メヌードは、一般的には牛の胃(ハチノスなど)と赤唐辛子をじっくり煮込んだコクのあるモツ煮込みスープとして知られています。
ムニシパル・マルティン・ゴンサレス市場(Mercado Municipal Martín González)の中には食堂がいくつか入っていて、その中の一つで食べました。

しっかりした味付けでしたが辛さは強すぎず、パクチーなどを加えると臭みも気にならず、とても食べやすかったです。トルティーヤとの相性もとてもよかったです。
お店ではスペイン語しか通じなかったので、とりあえずスープを注文して、席で待っていると、横にいた地元の女性が話しかけてきました。
ジェスチャーなどで示してもくれたのですが、わからず翻訳アプリを使うと、「トルティーヤいる?」というように、籠の中のトルティーヤを見せてくれました。
メヌードは、トルティーヤで包んで食べるのが定番らしいのですが、お店はトルティーヤを切らしていて、気にかけてくださったようです。
トルティーヤを2枚ほど分けてくれて、なにも求めず押しつけがましくない自然な優しさがとても嬉しかったです。
観光客もいましたが、地元の人が多い印象で、地元の人たちに混ざって食べる食事は、よりローカルな雰囲気を感じられて印象的でした。
その他|タコスやスナックなど
タコスや揚げ物系のスナック、甘いパンのようなお菓子なども並んでいて、歩いているだけでも食欲をそそられました。
少量から購入できる料理が多く、価格もリーズナブルだったので、食べ歩きしながらいろいろ試せるのも魅力だと思います。


市場には衣類や雑貨、日用品まで何でも並ぶ
トラコルーラのティアンギスでは、本当に幅広い商品が販売されていました。
野菜や果物などの食材はもちろん、衣類、靴、キッチン用品、民芸品、日用品など、本当にいろいろなものが売られていました。

特に印象的だったのは、観光客向けというよりも、地元の人たちの生活市場として機能している点でした。
実際に買い物をしている人たちの様子を見ると、地域の暮らしが垣間見えるようで面白かったです。
サント・クリスト礼拝堂にも立ち寄る
市場の近くにある「Capilla del Señor de Tlacolula(サントクリスト礼拝堂)」は、16世紀に建てられた「聖母被昇天教会(Templo de Santa María de la Asunción Tlacolula)」の奥にある礼拝堂です。

内部は金箔や彫刻で埋め尽くされた豪華なメキシカン・バロック様式となっており、鏡を使った装飾が光を反射して神秘的な雰囲気を作り出していました。

先住民族文化とスペイン宗教芸術が融合した空間とも言われており、オアハカらしい歴史や文化を感じられる場所です。
市場の賑やかさとは対照的な静かな空間で、トラコルーラのまた違った魅力を感じられる場所でした。
まとめ|ローカルなオアハカ文化を体感できる市場
トラコルーラのティアンギスは、観光地というよりも、地元の人たちの日常に入り込めるような場所でした。
テハテやメヌードなどのローカルグルメを楽しんだり、市場を歩きながらオアハカの暮らしを感じたりと、とても印象に残る体験になりました。
コレクティーボ移動や帰りのバス探しなど少し大変な面もありましたが、それも含めてローカル旅らしい面白さがあったと思います。
オアハカ市内観光だけでは物足りない方や、よりディープなローカル文化に触れてみたい方には、特におすすめしたいスポットです。





