2025年9月、カミーノ・デ・サンティアゴ「フランス人の道」巡礼7日目。
この日はトーレス・デル・リオ(Torres del Río)からログローニョ(Logroño)まで約21kmを歩きました。
寄付制アルベルゲ「Albergue Parroquial Santiago El Real」に泊まるため、いつもより早めに出発しました。
朝焼けの巡礼路やブドウ畑を眺めながら歩き、途中のビアナでは巡礼仲間と再会しました。
ログローニョ到着後は、街を散策したり、エマとリンと女性3人で食事をしたり、寄付制アルベルゲのコミュニティディナーに参加したりと、歩く以外の時間も楽しみました。
一方で、毎日20km以上歩きながら朝から夜まで人と過ごす生活に、少しずつ疲れも感じ始めた頃です。
この記事では、トーレス・デル・リオからログローニョまでのルート、途中で立ち寄ったビアナ、寄付制アルベルゲの様子、ログローニョでの過ごし方を、実体験をもとに紹介します。
前日にエステージャからトーレス・デル・リオまで歩いた様子は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
カミーノ フランス人の道 6日目|エステージャからトーレス・デル・リオへ|最長28kmに挑戦カミーノ・デ・サンティアゴ「フランス人の道」6日目の体験記です。エステージャからトーレス・デル・リオまで約28.3kmを歩き、ワインの泉、ロス・アルコスでの昼食や教会、巡礼仲間との交流、長距離を歩いた感想を紹介します。
巡礼7日目のルート・基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出発地 | トーレス・デル・リオ(Torres del Río) |
| 到着地・宿泊地 | ログローニョ(Logroño) |
| 距離 | 約21km |
| 歩行時間 | 約6時間(休憩含む) |
| 天候 | 晴れ |
| 宿泊施設 | Albergue Parroquial Santiago El Real |
ウォーキングアプリの記録です。
休憩時間を含むため、実際の歩行時間とは多少の誤差があります。

この日の体調
足のまめは相変わらず残っていて、少し痛みもありましたが、歩けないほどではありません。
7日目のポイント
朝焼けの中、ログローニョへ向けて出発
この日は、ログローニョの寄付制アルベルゲ「Albergue Parroquial Santiago El Real」に宿泊することを計画していました。
以前、パンプローナやエステージャでも寄付制アルベルゲに宿泊し、いずれも多くの巡礼者が利用していたため、早めの到着を目指しました。
パンプローナやエステージャで宿泊した寄付制アルベルゲについては、こちらの記事でも紹介しています。
カミーノ フランス人の道 3日目|スビリからパンプローナへ|初めての寄付制アルベルゲカミーノ・デ・サンティアゴ「フランス人の道」3日目の体験記です。スビリからパンプローナまで約20kmを歩き、パンプローナ観光、寄付制アルベルゲでのコミュニティディナーや宿泊者限定ミサの様子を詳しく紹介します。 カミーノ フランス人の道 5日目|プエンテ・ラ・レイナからエステージャへ|巡礼者との交流が深まるカミーノ・デ・サンティアゴ「フランス人の道」5日目の体験記です。プエンテ・ラ・レイナからエステージャまで約21.9kmを歩き、寄付制アルベルゲでの共同生活やミサ、巡礼者との交流を紹介します。
そのため、この日はアルベルゲでフルーツなどを軽く食べ、朝7時前には出発しました。
外へ出ると、空はちょうど朝焼けに染まり始めていました。

オレンジ色に染まる空と静かな巡礼路はとても美しく、早起きしたからこそ見られる景色でした。
この日も、前日にトーレス・デル・リオまで一緒に歩いたエマ、リン、ルーカスたちと、同じようなペースで歩きました。

歩きながら畑の景色を眺める時間が多く、途中ではブドウ畑も見かけました。

まだ実は青く、小さな粒がたくさん実っていて、収穫にはもう少し時間がかかりそうでした。

ビアナで巡礼仲間との再会
La Tabernaで朝食休憩
9時半頃、ビアナ(Viana)に到着し、「La Taberna」で休憩しました。

この日はトルティージャとコーヒーを注文。

スペインのトルティージャは何度食べても飽きず、歩いている途中のエネルギー補給にもぴったりでした。
休憩していると、これまでに知り合った巡礼仲間たちも次々と到着し、同じテーブルを囲むことになりました。
スケッチを描きながら歩く香港から来た巡礼者
以前、別の巡礼者から「香港から来た男性が、カミーノの思い出を小さなスケッチブックに描きながら歩いている」という話を聞いていました。
すると、その本人がちょうどお店へやって来ました。
知り合いの巡礼者が声を掛けてくれたおかげで、一緒に休憩することができ、実際にスケッチブックも見せてもらいました。
小さなノートには、その日歩いた景色や街の様子がペンで丁寧に描かれていて、とても温かみのある作品ばかりでした。
写真とはまた違った形で旅の思い出を残していて、「こんな記録の仕方も素敵だな」と感じたことを覚えています。
牛追い祭を見送って先へ進む
ビアナではサン・ペドロ教会跡(Ruinas de la Iglesia de San Pedro)に立ち寄り、その後はセラー公園(Parque Serrat)へ向かいました。


写真を撮っていると、別の巡礼者から「今日はビアナで牛追い祭があるよ」と教えてもらいました。

ただ、開始時間まではまだ時間があり、見学するにはしばらく待つ必要があるとのことでした。
どうするか巡礼仲間と相談した結果、オーストラリア人の巡礼仲間はお祭りを見るために残ることに。
この日はログローニョの寄付制アルベルゲに泊まる予定だったため、到着時間を優先することにしました。

寄付制アルベルゲ「Albergue Parroquial Santiago El Real」
12時半頃にはログローニョへ到着しました。

Albergue Parroquial Santiago El Realは、ログローニョにある寄付制(ドナティーボ)のアルベルゲです。
人気が高く、受付開始前からアルベルゲの前には多くの巡礼者が並んでいました。
私も靴を脱いでサンダルに履き替え、受付開始を待ちました。

受付開始は14時でしたが、その前にオスピタレロが外へ出てきて宿泊希望者の人数を確認し、「ここまでの人は宿泊できます」と案内してくれました。
その後は中庭へ案内され、受付開始まで待つことになりました。
初めて飲んだコンブッチャ
待ち時間がかなりあったため、エマとリンと一緒に近くのスーパーへ行きました。

私は初めてコンブッチャ(Kombucha)を買い、バナナも一緒に購入しました。
コンブッチャは知っていましたが、飲むのはこのときが初めてでした。

少し酸味がありましたが、歩いた後にはさっぱりしていて美味しく感じました。
エステージャのオスピタレロとの再会
14時から受付が始まりましたが、宿泊者が多く、全員の受付が終わるまで約1時間かかりました。
私が受付へ行くと、以前エステージャの寄付制アルベルゲで会ったオスピタレロが対応してくれました。
エステージャからこちらへ移動してきたそうで、私のことも覚えていてくれました。
英語で会話はできませんでしたが、笑顔で迎えてくれたことがとても嬉しかったです。
クレデンシャルにスタンプを押してもらい、部屋へ案内されました。
部屋によって設備に違いがあった
私が案内されたのは1階の大部屋でした。
20人ほどが宿泊する二段ベッドの部屋で、空いていたのは上段のみ。
驚いたのは、ベッドへ登るための梯子がなく、椅子を使って上がるようになっていたことです。
さらにベッドには落下防止の柵もなく、寝返りを打ったら落ちそうで少し怖く感じました。
近くにコンセントもなかったため、スマートフォンはモバイルバッテリーを使って充電しました。
一方、受付が遅かったエマやルーカスたちは2階へ案内され、4〜6人部屋だったそうです。
同じアルベルゲでも、部屋によってかなり環境が違うことに驚きました。
※ここで紹介している設備や部屋の状況は、私が2025年9月に宿泊した際のものです。現在は変更されている可能性があります。
エマのおかげで快適にシャワー
1階のシャワールームは宿泊者数に対して数が少なく、多くの巡礼者が利用していたため、かなり混雑していました。
するとエマが「2階は空いているから使う?」と声を掛けてくれました。
おかげで待ち時間もほとんどなくシャワーを浴びることができ、とても助かりました。
その後は洗濯を手洗いで済ませ、夕方までゆっくり休憩しました。
ログローニョで女性3人の夕食
ログローニョでは、アルベルゲのチェックイン後に荷物を置いてから旧市街を歩けたため、21km歩いた後でも無理なく街歩きを楽しめました。

夕方までは一人で街を歩き、ログローニョ大聖堂(Co-Cathedral of Santa María de la Redonda)を訪れたり、旧市街を散策したりして過ごしました。

18時頃、エマとリンと待ち合わせをして、タパスで有名なラウレル通り(Calle del Laurel)へ向かいました。
私が訪れた2025年9月の18時頃は、まだ営業前のお店も多く、開いているお店は立ち飲みスタイルが中心でした。
私たちは落ち着いて食事ができそうなお店を見つけられなかったため、別の場所へ移動することにしました。

そこで予定を変更し、少し離れた「Portales 73」というお店で食べることにしました。

サングリアで乾杯し、パタタスなどを注文して、3人でゆっくりおしゃべりを楽しみました。


巡礼中は大人数で過ごすことも多かったので、女性だけでゆっくり話す時間はとても新鮮でした。
帰りはリンと二人で近くの公園を散歩しながらアルベルゲへ戻りました。
アルベルゲのコミュニティディナー
20時からはコミュニティディナーが始まりました。
この日のメニューは豆の煮込み、パン、サラダなど。


食事の前には、このアルベルゲで代々受け継がれている「Chant des Pèlerins de Compostelle」を全員で歌いました。


オスピタレロによると、この歌は古い言葉で書かれていて、自分たちでも正確な読み方や意味は分からない部分があるそうです。
オスピタレロは、歌詞を理解することよりも、巡礼者みんなで心を合わせて歌うことが大切なのだと話してくれました。
私たちも歌詞を見ながら、周りの人の声に合わせて歌いました。
食事の後は、巡礼者の中からボランティアを募り、お皿の片付けもみんなで協力して行いました。
巡礼生活にも少しずつ疲れを感じ始める
その後、ルーカスと荷物の話になりました。
彼はカミーノへ来ることを出発の3日前に決めたそうで、荷物が多く、時々配送サービスも利用していました。
私が以前、「バックパックが重い」と話していたことを覚えていて、「少し空きがあるから入れる?」と声を掛けてくれました。
ルーカスに荷物を預かってもらえることになったことで、体力的にも少し助けられました。
私が実際に持ち歩いていた持ち物については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
【実体験】カミーノ巡礼の持ち物・荷物・装備完全ガイド|1000km歩いた私のおすすめ装備カミーノ・デ・サンティアゴを43日間、約1,000km歩いた実体験をもとに、持ち物を詳しく紹介。必須アイテムや便利だったもの、荷物を軽くするコツ、途中で買い替えた装備、失敗・反省点までまとめました。
一方、この頃になると、毎日20km以上歩く生活にも少しずつ疲れが出始めていました。
世界中の巡礼者と交流する毎日はとても楽しく、刺激的です。
その一方で、朝から夜まで誰かと一緒に過ごす日々が続き、私は少しだけ一人の時間が恋しくなっていました。
人と話すことは好きですが、静かに過ごす時間も私には欠かせません。
「少し疲れてきたな」と感じ始めたのも、この頃だったと思います。
それでも、ルーカスのように自然に助けてくれる仲間や、寄付制アルベルゲで過ごした温かい時間に支えられ、この日も無事に一日を終えることができました。
まとめ|一人で過ごす時間の大切さに気付いた日
巡礼7日目は、朝焼けの中を歩き、ビアナで仲間と再会し、ログローニョでは寄付制アルベルゲの温かい雰囲気を体験した一日でした。
一方で、毎日20km以上歩きながら、朝から夜まで人と過ごす生活には少しずつ疲れも感じ始めていました。
一人旅で参加したカミーノでしたが、たくさんの人と出会うからこそ、ときには一人で静かに過ごす時間も必要なのだと、この頃から少しずつ感じるようになりました。
それでも、エマやリン、ルーカスをはじめ、自然に助けてくれる仲間に支えられながら、この日も無事にログローニョまで歩き切ることができました。







