メキシコ・ゲレロ州にある「タスコ」は、“銀の街”として知られる山あいのコロニアル都市です。
白い建物と石畳の坂道が続く街並みはとても美しく、街中を走る白いビートル(フォルクスワーゲン)も印象的でした。
今回は、実際にタスコに滞在して訪れた教会や鉱山、ロープウェー、銀のティアンギス、食事スポットなどをまとめて紹介します。
プエブラからタスコ、タスコからメキシコシティへの移動方法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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タスコはどんな街?白い街並みとビートルが印象的
タスコは山の斜面に広がる街で、坂道と細い石畳の道が特徴です。
この地域は古くから銀鉱山によって栄えた街として知られており、スペイン統治時代には銀の採掘によって大きく発展しました。
山間部という地形的な条件もあり、鉱業以外の大規模な産業はあまり発展しなかったと言われています。
現在でも街には銀細工店が数多く並び、「銀の街」というイメージが強く残っています。
白壁に赤茶色の屋根が並ぶ景色は統一感があり、歩いているだけでも楽しく感じました。
特に印象的だったのが、街中を走る白いビートルです。タスコでは昔ながらのビートルをタクシーとして利用している姿をよく見かけました。

坂道の多い街並みとクラシックカーの組み合わせがとても絵になり、写真を撮る手が止まりませんでした。

一方で、坂はかなり急な場所も多く、歩きやすい靴は必須です。特に石畳は滑りやすい場所もあるため、雨の日は注意したほうが良いと感じました。
タスコのシンボル「Santa Prisca de Taxco」
街の中心部にあるSanta Prisca de Taxcoは、タスコを代表する教会です。
ピンク色がかった外観と、空に向かって伸びるバロック様式の塔がとても印象的で、遠くからでもすぐにわかります。
この教会の周辺に観光場所や飲食店なども多いので、迷ったらこの教会を目指して歩いていくのが分かりやすかったです。

広場から見上げる姿も迫力がありますが、坂道の途中から眺める景色も非常に美しく、タスコらしい風景のひとつだと思いました。
内部は豪華な装飾が施されており、金色の祭壇が目を引きます。観光客も多いですが、実際に礼拝に訪れている人もいるため、静かに見学するのがおすすめです。


夜になるとライトアップされ、昼間とはまた違った雰囲気を楽しめました。
私が訪問した時、夕方から教会前の広場でコンサートをしていて、地元の人達ですごく盛り上がっていました。

また、私が宿泊したAirbnbからも教会がよく見えました。朝と夕方で雰囲気が変わり、部屋にいながらタスコらしい景色を楽しめたのも印象的でした。

これは部屋の窓から見た昼間の景色です。

タスコは坂の多い街なので、宿を選ぶ際は中心部との高低差も意識すると移動が楽です。
私は教会が見えるAirbnbに宿泊しましたが、景色も良く、オーナーも親切で快適に過ごせました。
小さな美術館「Museo Casa Figueroa」
Museo Casa Figueroaにも立ち寄りました。
こちらは自由見学ではなく、ガイド付きのツアー形式で見学するようになっていました。
私は若い学生さんらしき団体グループと一緒に見学することになり、案内人の方がスペイン語で説明した後に、英語でも補足してくれました。

一見すると静かな邸宅のようですが、実は“Casa de las Lágrimas(涙の家)”とも呼ばれており、タスコの中でも少し不思議な歴史を持つ建物として知られています。
18世紀に建てられたと言われており、銀鉱山で栄えた時代の有力者に関係する邸宅だったそうです。


内部には隠し部屋や秘密の収納、避難用の通路のような空間が残されており、戦争や混乱の時代に身を隠すために使われていたと言われています。

見学では実際に隠し部屋の中へ入ることもできました。思っていた以上に狭く、閉ざされた空間で、こうした場所に本当に人が隠れていたのかと思うと不思議な気持ちになりました。
中庭の貯水槽が脱出経路につながっていたという話もあり、普通の邸宅とはかなり違う構造です。
館内には絵画や銀細工、アンティーク家具なども展示されていて、アステカカレンダーやグアダルーペのマリアのタイル飾りも目を引く美しさでした。





豪華な美術館というよりは、歴史ある邸宅そのものを見学する面白さがあり、タスコの少しダークで複雑な歴史を感じられる場所だったと思います。
Pre-Hispanic Mine of Taxcoで鉱山ツアーに参加
タスコは銀の街として有名ですが、その歴史を感じられるのがPre-Hispanic Mine of Taxcoです。
実際に鉱山内部を見学できるツアーに参加しました。
ヘルメットを被って、エレベーターで地下に降りて行きました。
内部はひんやりしていて、狭い通路や岩肌がそのまま残されており、かつて採掘が行われていた様子を感じられます。
銀以外にも、金、鉛、亜鉛、銅など様々な貴金属が発掘されたようです。

ツアーはスペイン語のみで進行していたため、私はほとんど内容を理解できませんでした。
それでも、実際に鉱山の中を歩く体験自体は面白く、「銀の街・タスコ」の歴史を肌で感じられた気がします。
スペイン語がわからない場合でも、雰囲気を楽しむだけで十分価値はあると思います。
地下に入るので電波がなく、翻訳アプリは使えませんでした。
途中で、先住民時代をイメージした衣装のスタッフの方が現れ、何か説明をしてくれました。

鉱山の岩肌にグアダルーペのマリアのような模様があり、その説明の際は分かりました。

私が訪問した時は160ペソ前後だった記憶ですが、料金は変更される可能性があります。
鉱山の歴史や探検的な体験に興味がある人には面白い場所だと思いますが、スペイン語ツアーのみだったこともあり、万人向けではないかなと感じました。
ロープウェーから見るタスコの絶景
タスコでは、Base del teleférico Taxcoからロープウェーに乗りました。
山の斜面に広がる街並みを上空から眺められる人気スポットです。
ロープウェーが上がっていくにつれて、白い建物が密集するタスコの街並みが一望でき、一面に広がる景色は圧巻でした。(動画は帰りのロープウェーです)
教会の塔や山々に囲まれた景色も美しく、「山の中のコロニアル都市」というタスコの特徴がよくわかります。
夕方に近い時間帯だったこともあり、柔らかい光に照らされた街並みが特に印象的でした。

ロープウェーを降りて周辺を歩いていると、ホテル モンテタスコ(Montetaxco Hotel & Resort)の前にいたスタッフの方が「このホテルからの景色は綺麗だよ」と声をかけられ、飲み物を頼んでテラスから景色を眺めました。

ケーブルカーを降りた近くには、トゥーラ遺跡のアトランティス像のレプリカもあります。

高所が苦手な人は少し怖いかもしれませんが、タスコ観光ではかなりおすすめのスポットです。
ロープウェーの乗り場までは、タスコ中心部から少し離れているので、タクシーで移動するのもいいと思います。
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タスコで食べたグルメ
Tía Calla|郷土料理のポソレ
夕食ではTía Callaを訪れました。
注文したのは「pozole blanco(ポソレ・ブランコ)」です。

ポソレはメキシコの伝統料理のひとつで、大きなトウモロコシの粒が入ったスープ料理として知られています。
具材やスープの色は地域によって異なると言われていますが、このお店ではVerde(緑)、Rojo(赤)、Blanco(白)のどれかを選ぶことができます。
伝統的なレシピと書かれたBlanco(白)を食べてみることにしました。
やさしい味付けでしたが、ボリュームもありました。また、トウモロコシの粒の大きさに驚きました。
連日、いろいろなものを食べて、移動も多かったので、疲れた体に優しいスープでした。
Tepoznieves|広場を眺めながらアイス
デザートにはTepoznievesへ行きました。

メキシコ各地で見かける人気アイス店で、フレーバーの種類が非常に多いのが特徴です。
ですが、常にすべてのフレーバーがあるわけではないので、注文する際に確認する必要があります。

私はメスカル入りのフレーバーとライム系を選びました。

少し変わった味も多く、選ぶだけでも楽しかったです。
広場や教会を眺めながら食べる時間は、タスコらしいゆったりした雰囲気を感じられました。

特にメスカル入りのアイスが美味しくて、タスコを出発する前にももう一度食べに行きました。
Casa Spratling|ブランチでチラキレス
翌日のブランチではCasa Spratlingへ行きました。
落ち着いた雰囲気の店内で、ゆっくり食事ができます。
料理が出てくる前に出てきたパンがとても美味しかったです。
ローズマリーのようなハーブが入ったパンで、ジャムを付けながら食べました。おかわりしたいと思うくらい美味しかったです。

注文したチラキレスは、トルティーヤにソースや具材を合わせたメキシコ定番の朝食メニューで、見た目以上に食べ応えがありました。

観光途中の休憩にもぴったりなお店だったと思います。
土曜日限定の銀のティアンギスへ
タスコでは、週末に銀のティアンギス(伝統的な青空市)が開催されており、私が訪れた際は土曜日に開かれていました。
私が滞在した2日目は土曜日だったため、行ってみました。
大体地図の辺りで開催されていますが、広い範囲に露店が並んでいました。
ティアンギスでは、リング、ブレスレット、ネックレスなどさまざまな銀製品が販売されていました。
タスコは銀細工で有名な街だけあり、ティアンギス以外にも街中に銀アクセサリー店が数多く並んでいます。
常設店舗も含めていろいろなお店をまわりましたが、同じようなデザインのものも多く、見ているうちに少し迷ってしまいました。
私は最終的にペンダントだけ購入しましたが、ブレスレットなどはその場でサイズ調整してもらえるお店もありました。
また、価格や品質は店によって差があるように感じたため、気になる商品があれば複数店舗を比較してみるのがおすすめです。
まとめ|タスコは街歩きが楽しい“銀の街”
タスコは、白い街並み、歴史ある教会、銀細工、山岳都市ならではの景色など、歩いているだけでも魅力を感じられる街でした。
特に印象的だったのは、石畳の坂道とクラシックなビートルが並ぶ風景です。
白壁の街並みと坂道が織りなす景色は、メキシコの他都市とはまた違った独特の雰囲気がありました。
ロープウェーから眺める街並みや、銀のティアンギスやお店でアクセサリーを探す時間も楽しく、観光だけでなくショッピングも楽しめます。
タスコ中心部は比較的コンパクトで徒歩でも散策できますが、坂道はかなり急です。距離がある場合は、タクシーを利用すると移動が楽だと思います。
1日でも十分観光できますが、坂道の途中で景色を眺めたり、広場やカフェでゆっくり過ごしたりすると、この街の魅力をより感じられると思います。
私にとってタスコは、「観光地を巡る」というよりも、街そのものの雰囲気を楽しみながら歩きたくなる場所でした。





