カミーノ・デ・サンティアゴは、1週間程度の旅行ではなく、数週間から1か月以上歩き続ける人も多い長旅です。
そのため、「着替えは何枚必要?」「毎日洗濯しないと足りない?」「洗濯はどこでするの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
私自身、フランス人の道を34日間歩き、その後フィステーラ・ムシアの道、ポルトガル人の道(Variante Espiritual)も歩き、合計43日間巡礼しました。
結論から言うと、私はほぼ毎日手洗いをし、43日間で洗濯機を利用したのは10回、乾燥機は2回だけでした。
着替えは必要最低限にして、その日に着た衣類はその日のうちに洗う生活を続けました。
この記事では、私が実際に行っていた洗濯方法やアルベルゲの設備、雨の日の乾燥対策、持って行って良かった洗濯グッズを紹介します。
荷物をできるだけ軽くするためには、持ち物選びも重要です。
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カミーノでは毎日の洗濯が基本
カミーノでは、できるだけ荷物を軽くするため、少ない衣類を着回す巡礼者が多いです。
長期間歩くからといって大量の着替えを持って行くと、その分バックパックが重くなります。
毎日20〜30km歩くカミーノでは、数百グラムの違いでも体への負担になります。
そのため、多くの巡礼者はその日に着た服を洗い、翌日また着るというスタイルで過ごしています。
私は基本的に、
- 速乾Tシャツ
- ボトムス
- 靴下
- 下着
- 速乾タオル
を毎日洗濯していました。
最初は「毎日洗濯するのは大変そう」と思っていましたが、カミーノではシャワーと洗濯がセットのような生活になります。
アルベルゲに到着する
↓
シャワーを浴びる
↓
洗濯する
↓
夕食や休憩時間
という流れが自然にできていました。
私が巡礼で実際に持ち歩いていた衣類は、次のとおりです。
| 衣類 | 枚数 | 補足 |
|---|---|---|
| 速乾Tシャツ | 3着 | |
| ボトムス | 2着 | 速乾ズボン1着+キュロット+レギンス1着 |
| ウィンドブレーカー | 1着 | |
| 薄手のダウン | 1着 | |
| 下着 | 4着 | カミーノ後の旅行用、巡礼のみなら3着でも十分 |
| 靴下 | 4足 | 同上 |
| 速乾タオル | 1枚 | |
| パジャマ用ズボン | 1着 | 上は翌日着るTシャツ |
| 日常着 | 2〜3着 | カミーノ後の旅行用 |
※毎日洗濯する前提で、この枚数で43日間問題なく歩くことができました。
荷物を軽くするコツについては、持ち物の記事でも詳しく紹介しています。
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カミーノの1日の流れについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
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アルベルゲの洗濯設備は充実している?
手洗い場・洗濯機・乾燥機
ほとんどのアルベルゲには、巡礼者が洗濯できる設備があります。
設備は施設によって異なりますが、私が巡礼中に宿泊したアルベルゲでは、主に次の3つのタイプがありました。
- 手洗い用シンクのみ
- 手洗い用シンク+洗濯機
- 手洗い用シンク+洗濯機+乾燥機


また、施設によっては脱水機や屋内の物干し場、手洗い用の桶・ブラシなどが用意されているところもありました。
一方で、私が宿泊したアルベルゲの中には、手洗い用シンクや物干し場がなく、洗濯機・乾燥機のみ利用できる施設もありました。
設備はアルベルゲによって意外と差があるため、「どこでも同じ設備がある」とは考えない方が安心です。
物干し場は屋外が多い
洗濯した衣類は、アルベルゲの物干し場に干します。
多くのアルベルゲでは屋外に物干し場があり、物干しロープや物干し台に洗濯物を干すスタイルでした。
天気が良い日は日差しと風のおかげで、午後に洗濯しても夕方には乾いていることが多かったです。
洗濯バサミは置いてあるアルベルゲも多いですが、数が足りなかったり、すでに使われていたりする場合があります。
私は折り畳みハンガーを2本と洗濯バサミを数個持参しました。
軽量で場所も取らないので、持って行って良かったアイテムの一つです。
また、15時頃になると物干し場には巡礼者たちの洗濯物が並び、カミーノらしい風景のひとつでした。
Roncesvalles Pilgrims’ Hostelは設備が特に充実していた
フランス人の道1日目に宿泊したRoncesvalles Pilgrims’ Hostelは、私が利用した中でも特に洗濯設備が充実していました。
無料で利用できる脱水機があり、手洗い後の衣類の水分をしっかり切ることができたため、乾きやすくてとても助かりました。

また、屋内の物干し場もあり、雨の日や天候が悪い日でも洗濯物を乾かしやすい環境が整っていました。

アルベルゲの洗濯設備は事前に確認できる
アルベルゲによって、洗濯設備は大きく異なります。
手洗い用シンクだけの施設もあれば、洗濯機や乾燥機が利用できる施設、屋内の物干し場がある施設などさまざまです。
そのため、洗濯設備が気になる場合は、宿泊前に確認しておくと安心です。
私が利用していたカミーノアプリ「Buen Camino」では、アルベルゲごとに洗濯機・乾燥機の有無などの設備を確認できました。


特に、雨の日が続く時期や、洗濯機を利用したい日は事前に確認して宿を選ぶのがおすすめです。
ただし、設備は変更されることもあるため、掲載情報は参考程度に考え、必要に応じて現地で確認すると安心です。
私も宿泊先を決める際は、洗濯設備だけでなく、Wi-Fiやキッチンの有無などもBuen Caminoで確認していました。
設備を事前に把握できるため、宿選びの参考になる便利なアプリだと感じました。
洗濯設備以外にも、アルベルゲの設備や予約方法、男女混合部屋の様子などについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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洗濯機・乾燥機を使ったのはどんな時?
私の場合、洗濯機を利用したのは10回、乾燥機を利用したのは2回でした。
基本的には手洗いで十分対応できましたが、天候や設備によっては洗濯機・乾燥機を利用した方が効率的な日もありました。
洗濯機・乾燥機を利用したのは、主に次のような場合です。
- 他の巡礼者と一緒に費用を分担して利用できるとき
- アルベルゲに手洗い場や物干し場がないとき
- 到着時間が遅く、翌朝までに乾かない可能性があるとき
- 雨や湿度が高く、自然乾燥では乾きそうにないとき
特にガリシア地方では、雨が降っていなくても湿度が高く、思っていたより洗濯物が乾きにくい日がありました。
設備が整っているアルベルゲでも、到着時間や天候によっては洗濯機・乾燥機を選ぶことがありました。
基本的には到着後すぐに洗濯を済ませるようにしていました。
特に午後遅くの到着になる日は乾かす時間が短くなるため、できるだけ早めに洗濯を始めるよう心掛けていました。
私が利用したアルベルゲでは、洗濯機・乾燥機はそれぞれ約3〜5ユーロ程度でした。
巡礼者同士で費用を分担して利用することも多く、一人あたりの負担はそれほど大きくありませんでした。

私が実践していた手洗い方法
アルベルゲには洗濯機が設置されていることが多いですが、私は手洗いする日の方が多かったです。
ただ、手洗いだと汗や汚れ、においが残ることもあります。
毎日歩くため、ウェアには汗が染み込みます。
洗濯を1日でもしないと臭いが気になり始めるので、私は基本的に毎日洗うようにしていました。
私が実際に行っていた手順は以下のとおりです。
大まかな汚れを落とす
まず、水で土や汗などの汚れを軽く落とします。
特に靴下は土埃でかなり汚れるため、このひと手間をするだけでも洗い上がりが違いました。
ウォッシュバッグでつけ置きする
私はウォッシュバッグに衣類と洗剤を入れ、10分以上つけ置きしていました。
シャワーを浴びる前に温水を入れておけば、その間につけ置きできます。
ゴシゴシこすらなくても、つけ置きするだけで汚れが落ちやすくなりました。
すすぎ洗い
つけ置き後は2〜3回すすぎます。
洗剤が残ると乾いた後に肌がかゆくなることもあるので、しっかりすすぐようにしていました。
脱水する
最後は手でできるだけ強く絞ります。
完全には水分が取れませんが、このあと物干し場で干せば、晴れの日なら翌朝までに乾くことがほとんどでした。
最初は手洗いだけで十分きれいになるのか心配でしたが、つけ置きを取り入れるようになってからは、汚れやにおいもほとんど気になりませんでした。
雨の日の洗濯と乾燥対策
晴れている日は比較的簡単に乾かせますが、雨の日は洗濯物が乾きにくくなります。
私がフランス人の道とフィステーラ・ムシアの道を歩いた9月上旬〜10月中旬は、雨の日はほとんどありませんでした。
しかし、ポルトガル人の道(Variante Espiritual)を歩いた4日間は、ほぼ雨でした。
その時は、
・乾燥機を利用する
・ヘアドライヤーで乾かす
・少し湿った状態で翌日持ち歩く
などして対応しました。
特に雨の日は、乾かない衣類を持ったまま歩くことになるため、速乾性の高いウェアの重要性を感じました。
カミーノでは、おしゃれよりも「乾きやすい」「軽い」「洗いやすい」という機能性が大切だと思います。
洗濯物が乾かなかった時
昼過ぎに洗濯物を干したら夕方頃までには乾いていることが多かったですが、乾ききらなかった時は、寝る時にベッドの近くに干しました。
また、それでも乾ききらない場合は、翌日、バックパックの外側に引っ掛けて歩きながら乾かしたりしていました。
巡礼者の中にも同じように濡れた靴下やタオルをバックパックに付けて歩いている人は多く、カミーノではよく見かける光景でした。
速乾ウェアだったため、多少湿っていても翌日には乾いていることがほとんどでした。
洗剤はどうした?
洗剤は途中でも購入できるので、最初から大量に持って行く必要はないと思います。
私は日本から粉せっけんをジップバッグに入れて持参していました。
しかし、43日間歩く中で途中で使い切ってしまったため、スペインのスーパーで固形石鹸を購入しました。
固形石鹸でも衣類は十分洗うことができ、不便を感じることはありませんでした。
持って行って良かった洗濯グッズ
実際にカミーノで使って便利だった洗濯関連の持ち物を紹介します。
ウォッシュバッグ
最もおすすめしたいアイテムです。
衣類を入れてつけ置きや手洗いができ、水漏れもしにくいため、とても便利でした。
カミーノでは、防水バッグにもなるウォッシュバッグを使用していましたが、厚みがあり、バックパックの中でややかさばりました。
また、途中で破れてしまい、水漏れするようになりました。
最近はダイソーのウォッシュバッグを使いましたが、数十回使っても破れず、薄くて軽く、持ち運びしやすいのでおすすめです。
ダイソーのウォッシュバッグ ※少し小さいサイズもあります。
ウォッシュバッグ原産国:中国 材質:本体:ナイロン 商品サイズ:46cm ×1.2cm ×61.5cm 内容量:1個入 種類:なし 災害時に備える 緊急時の簡易洗濯に キャンプなどのアウトドアに 旅行、出張に 吊り下げて手洗いに 水着などの脱水に コンパク…
洗濯バサミ
ほとんどのアルベルゲには洗濯バサミがあります。
しかし、巡礼者が多い日は足りなくなることもありました。
数個持っているだけでも安心感があります。
折り畳みハンガー
物干しロープに直接かけにくい衣類を乾かす時に役立ちました。
軽くて小さいものなら荷物の負担にもなりません。
こちらの折り畳みハンガーは軽くて場所も取らず、荷物の負担になりません。
洗濯ロープ
物干し場があるアルベルゲがほとんどですが、混雑している場合や洗濯物が乾ききらなかった場合に部屋で干したい時に役立ちます。
私は巻き取り式の洗濯ロープを持参しましたが、2〜3m程度の軽いロープでも十分代用できると思います。
私が使用した巻き取り式の洗濯ロープはこちらです。
速乾タオル
毎日使うため、乾きやすいタオルはとても便利でした。
通常のタオルより乾燥が早く、翌日も気持ちよく使えます。
洗濯で感じたカミーノらしい風景
毎日15時頃になると、アルベルゲの物干し場には世界中の巡礼者の洗濯物が並びます。
最初は、人目につく場所へ下着を干すことに少し抵抗がありました。
しかし、周りを見ると誰も気にしておらず、数日で私も気にならなくなりました。
洗濯物を干しながら他の巡礼者と話したり、「今日はよく歩いたね」と声を掛け合ったりする時間も、今では大切な思い出です。
洗濯という日常の作業でさえ、カミーノでは特別な時間になっていました。
まとめ|毎日の洗濯もカミーノ生活の一部
カミーノでは、洗濯は特別な作業ではなく、毎日の生活の一部になります。
私も43日間、歩いて、洗濯をして、翌日に備えるという生活を繰り返しました。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、数日もすると自然と習慣になっていきます。
特に感じたのは、荷物を軽くするためには毎日の洗濯が欠かせないこと、そして速乾性の高い衣類やウォッシュバッグなどのアイテムが想像以上に役立つことでした。
これからカミーノを歩く方は、洗濯を不安に思いすぎる必要はありません。
基本的な準備をしておけば、多くのアルベルゲで手洗いや洗濯機を利用できます。
私の場合は、毎日洗濯する前提で紹介した枚数の衣類で43日間問題なく歩くことができました。
毎日の洗濯も、きっとカミーノならではの思い出の一つになるはずです。
洗濯以外にも、持ち物・1日の過ごし方・アルベルゲ・食事事情など、カミーノ生活について詳しく紹介しています。これから準備する方は、あわせてご覧ください。
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