カミーノ フランス人の道 13日目|カルデニュエラ・リオピコからブルゴスへ|カミーノ第一章の終わり

スペイン

2025年9月、カミーノ・デ・サンティアゴ「フランス人の道」巡礼13日目。

この日は、カルデニュエラ・リオピコ(Cardeñuela Riopico)からブルゴス(Burgos)まで約12kmを歩きました。

久しぶりに大きな街へ入り、ブルゴス大聖堂を訪れたり、ミサに参加したり、夜の街で食事をしたり。

そして、この日を境に、カミーノの前半がひと区切りついたような感覚になりました。

前日にビジャフランカ・モンテス・デ・オカからカルデニュエラ・リオピコまで歩いた様子は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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この日のルート

項目内容
出発地カルデニュエラ・リオピコ
(Cardeñuela Riopico)
到着地ブルゴス(Burgos)
距離約12.1km
※カミーノアプリ「Camino Ninja」より
歩行時間約3時間
※ウォーキングアプリの記録より
難易度★☆☆☆☆
天候晴れ

ウォーキングアプリの記録です。

休憩時間を含むため、実際の歩行時間とは多少の誤差があります。

この日の体調
体調はほとんど問題なく、足のまめも気にならないほど回復していました。

5人でブルゴスへ出発

この日の宿泊先として予定していたのは、ブルゴスにある「Albergue de peregrinos Casa del Cubo de Burgos」。

ベッド数の多い大きなアルベルゲでしたが、それだけに宿泊する巡礼者も多そうでした。

朝はアルベルゲで朝食をとり、8時頃に出発。

前日と同じく、私、エマ、リン、イーサン、ルーカスの5人で歩き始めました。

途中でひまわり畑を見つけると、ひまわりを使って目や口のように見える形にしたものを発見。

ブルゴスへ向かう2つのルート

オルバネハ・リオピコ(Orbaneja Riopico)を過ぎたあたりで、ブルゴスへ向かうルートが2つに分かれていました。

ルーカスは早くブルゴスに到着するため、距離の短いルートを選択。

私たち4人は、少し距離の長いルートを歩くことにしました。

短いルートは空港の近くを通るため、景色があまり面白くなく、退屈な道を歩くことになると聞いていたからです。

せっかくここまで歩いてきたので、少し遠回りになっても、できるだけ歩いていて楽しそうな道を歩きたいと思いました。

ブルゴスの街が近づいてくる

ブルゴスが近づいてくると、これまで歩いてきた小さな町や自然の風景とは、少しずつ雰囲気が変わってきました。

川沿いには長い遊歩道が続き、周囲には大きな街らしい建物も増えてきます。

木の近くでは、リスを見つけることもできました。

久しぶりに見る大きな街に、みんな少しわくわくしていたように思います。

ここまで何日も自然の中を歩いて、小さな町に泊まりながら進んできたので、大きな街に戻ってくること自体がちょっとしたイベントのようでした。

この日は約12kmと短い距離だったため、ブルゴスに到着したときにも疲労感はまったくありませんでした。

ブルゴス到着!まずはバルでブランチ

ブルゴスには10時半頃に到着しました。

準備中の野外フェスの会場を通り過ぎました。

小休憩もほとんどしていなかったので、アルベルゲへ行く前に、近くにあったOliverというバルでブランチをすることにしました。

店内はおしゃれな雰囲気で、久しぶりの都会らしい空間。

私はトルティージャとコーヒーを注文しました。

歩き終わってから食べるトルティージャとコーヒーは、とても美味しく感じました。

普段は歩く途中の休憩を兼ねて食事をすることが多かったので、この日は急ぐ必要もなく、ゆったりと食事を楽しむことができました。

アルベルゲで思いがけない再会

ナヘラで預かった靴下を無事に持ち主へ

食事を終えてアルベルゲ「Albergue de peregrinos Casa del Cubo de Burgos」に向かうと、ルーカスがすでに受付の列に並んでいました。

そして、そこにはナヘラで出会った日本人夫妻の姿も。

話をしていると、

「ナヘラで靴下を置き忘れた日本人夫妻も列に並んでいるよ」

と教えてもらいました。

私は、ナヘラのアルベルゲに忘れられていた靴下をブルゴスまで持ち歩いていたのですが、ここで無事に持ち主へ返すことができました。

アルベルゲに忘れられた靴下を持って行くことになった経緯はこちらの記事で紹介しています。

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その後、お礼としてサボール・ア・エスパーニャ(Sabor a España)のピスタチオまでいただきました。

連絡先を知らず、再会できる確証もなかったので、ブルゴスで会えなければ手放そうかと考えていました。

無事に返すことができて、ほっとしました。

巡礼仲間と一緒に裁縫

受付を済ませた後は、シャワーを浴びたり、洗濯をしたりして過ごしました。

アルベルゲでは、これまで何度も会ってきた顔なじみの巡礼仲間たちとも再会しました。

数日前、イーサンが「パンツに穴が開いているから直したい」と話していたことを思い出し、私はソーイングセットを持っていたので、

「使う?」

と声をかけ、一緒にパンツを直すことにしました。

廊下で並んで座りながら縫っていると、通りかかった巡礼者たちも、

「こうやって縫ったらいいんじゃない?」

とアドバイスをしてくれました。

そこへ、以前から知り合いだった韓国人の高校生2人もやってきて、イーサンに縫い方を教えていました。

イーサンが「なんでできるの?」と聞くと、私と高校生2人は「学校で習ったよ」と説明。

するとイーサンは、「アメリカでは学校の授業では教えてくれない」と言っていました。

裁縫をきっかけに、それぞれの国の文化の違いを知ることができて興味深かったです。

途中でルーカスも通りかかり、ブルゴスまでの道にあったマーケットで買ったというイチジクを分けてくれました。

昼下がり、裁縫をしながら通りがかった人たちと話をしたり、もらったイチジクを食べたり。

そんな穏やかな時間を過ごしました。

デカトロンで新しいバックパックを購入

15時半頃になると、私は新しいバックパックとレギンスを買うため、デカトロン(Decathlon)へ向かいました。

古いバックパックは約7年間使用していましたが、カミーノの途中から肩や腰への負担が気になっていました。

また、ログローニョのアルベルゲに洗濯したレギンスを忘れてしまったため、新しいものを買うことにしました。

ブルゴスのデカトロンまでは、片道40分ほど歩いて行きました。

品揃えがよく、価格も比較的手の届きやすいものが多かったので、巡礼中に必要なものを探すには便利だと感じました。

私は新しいバックパックとレギンスを購入。

購入品金額
バックパック(50L)約70ユーロ
レギンス約20ユーロ
合計89.98ユーロ
(16,285円)

※購入時のレート・金額は当時の記録に基づいています。

新しいバックパック

デカトロンからは無料送迎バスも出ていたようですが、バスを待つ時間を考えると歩いたほうが早そうだったので、帰りも歩くことにしました。

ブルゴス大聖堂を見学

アルベルゲへ戻る途中、ブルゴス大聖堂の前を通りかかりました。

すると、ちょうどルーカスが大聖堂の中へ入ろうとしているところでした。

「私も一緒に見てもいい?」

と聞いて、一緒についていくことに。

ブルゴス大聖堂は、正式にはサンタ・マリア大聖堂と呼ばれるゴシック建築の大聖堂です。

1221年に建設が始まり、後世に増改築を重ねながら現在の姿になりました。

1984年にはユネスコの世界遺産にも登録されています。

このときは大聖堂内部の有料エリアに入るための入場料が必要だったため、私たちは無料で見ることのできる場所を見学しました。

ステンドグラスから差し込んだ光が聖堂内を淡く美しく照らしていました。

夜にはミサがあるので、

「そのときなら中に入れるかもしれないね」

と話し、いったん外へ。

それから、30分ほどかけて大聖堂の外側をゆっくり見て回りました。

大聖堂の壁面には、聖人の像や紋章、細かな装飾などがびっしりと施されています。

ルーカスは建物を見ながら、いろいろなことを教えてくれました。

例えば、建物の上部に向かうにつれて装飾やパーツを小さくすることで、実際よりも建物を大きく見せるような工夫があるということ。

下から見上げると、確かに大聖堂は実際以上に高く、空に向かって伸びているように感じます。

また、ガーゴイルのような少し不気味なモチーフについても話してくれました。

こうした怪物的なモチーフには、中世ヨーロッパの宗教観や建築上の役割など、さまざまな背景があります。

ルーカスからは、スペインの歴史やイスラム文化との関わりについても教えてもらいました。

細かな彫刻をじっくり眺めながら歩いていると、いろいろな発見があります。

誰かに説明してもらいながら建物を見ると、自分一人では気づかなかった部分にも目が向き、こういう楽しみ方もあるのだなと思いました。

大聖堂の壁面に細長い穴ももありました。

ブルゴス大聖堂のミサと夜の街

一度アルベルゲに戻って荷物を置いた後、エマ、リン、イーサンと一緒に、再びブルゴス大聖堂へ向かいました。

19時30分頃からミサに参加。

30分以上のミサが行われました。

ミサが終わって外に出ると、すっかり暗くなっていました。

昼間に見た大聖堂とはまったく違い、ライトアップされた夜のブルゴス大聖堂もとても綺麗でした。

その後は、夕食を食べるために街を歩きました。

ルーカスがベジタリアンなので、ベジタリアン食のある店を探していたのですが、入ったお店にはベジタリアン料理がありませんでした。

そこでルーカスは、ベジタリアン料理のあるケバブ屋さんへ。

私たちは別のお店を探しました。

途中で、先ほど会った日本人夫妻にも再会。

Casa Panchoがおすすめだよ」

と教えてもらいました。

このご夫妻はフランス人の道を歩くのが今回で2回目。

各都市でレストランやバルを楽しんでいるそうで、食事に関する情報にも詳しく、とても頼りになる存在でした。

ただ、Casa Panchoは人が多く、残念ながら入ることができませんでした。

ブルゴスの夜はどこのお店もかなり混雑していました。

最終的に入ったのはLa Lorencita

ここにはイーサンの巡礼仲間がいて、エマ、リンと一緒にテラスの立ち席で相席させてもらいました。

イーサンはスペインに住んでいるので、スペイン料理にも詳しく、モルシージャ(Morcilla)ヒルダ(Gilda)クロケッタスなど、いろいろな料理を注文してくれました。

さらに、それぞれの料理をどうやって食べるのかも教えてくれます。

夜のブルゴスの街はとてもにぎやかでした。

9時半頃までお店にいましたが、外には大人だけでなく子どもたちもたくさんいました。

遅い時間まで家族で街を楽しんでいる人たちを見て、

「いい街だな」

と思いました。

門限ギリギリのアルベルゲ帰還

食事の後は、Plaza Mayor Burgosで開催されていた野外フェスを少しだけ見てから、アルベルゲへ戻ることにしました。

アルベルゲの門限は22時。

時間があまりなかったので、急いで帰りました。

途中、リンがアイスクリーム屋さんを発見。

どうしても食べたいということで、リンはアイスを買うことにしました。

イーサンが付き添い、エマと私は先にアルベルゲへ戻りました。

アルベルゲに到着すると、門限を過ぎてドアが施錠されないよう、私たちはドアの前で待つことに。

そして、門限ギリギリ。

遠くからリンとイーサンが走ってくるのが見えました。

最後は、まさかのダッシュ。

なんとか時間内に帰ってくることができました。


その後は、地下にあるキッチンのエリアに集まり、翌日の予定について話し合いました。

翌日は雨の予報。

雨が強ければブルゴスにもう一泊し、雨が弱ければそのまま歩く。

ただし、歩く場合も距離は短めにする。

そんな計画を立てて、この日は眠りにつきました。

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まとめ|ブルゴスで感じた「カミーノの第一章」の終わり

ブルゴスまで歩いてきて、私はカミーノの「第一章」が終わったような感覚になりました。

カミーノを始める前は、毎日いろいろな人と出会い、少し一緒に歩いては別れていく、もっと一人旅に近いものを想像していました。

もちろん一人で歩く時間もありましたが、気がつけば仲間たちと毎日のように一緒に過ごしていました。

朝起きて、一緒に歩き、食事をして、アルベルゲに泊まる。時には助け合いながら、衣食住を共にする。

そんな日々を過ごしてきたからこそ、いつかサンティアゴに到着して、みんなそれぞれの生活に戻っていくことを考えると、少し寂しくなりました。

ブルゴスは、そんな旅の終わりを初めて意識した場所だったのかもしれません。

とはいえ、まだカミーノは続きます。

翌日は雨の予報。

これからどんな一日になるのか楽しみにしながら、仲間たちと次の一日へ進むことにしました。

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