2025年9月、カミーノ・デ・サンティアゴ「フランス人の道」巡礼12日目。
この日は、森の中で偶然見つけた「Dr. coffee the best coffee」でコーヒーを飲んだり、仲間と歩いたり、一人で隣町を散策したりと、さまざまな過ごし方を楽しみました。
また、カミーノでは「みんなと一緒に過ごすこと」だけでなく、一人で静かに過ごす時間も大切なのだと感じた一日でもあります。
前日にグラニョンからビジャフランカ・モンテス・デ・オカまで歩いた様子は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
カミーノ フランス人の道 11日目|グラニョンからビジャフランカ・モンテス・デ・オカへ|日本人オスピタレロとの出会いと仲間との再会カミーノ・デ・サンティアゴ「フランス人の道」11日目の体験記です。グラニョンからビジャフランカ・モンテス・デ・オカまで約27kmを歩き、ベロラドの壁アート、日本人オスピタレロとの出会い、エマとの再会や初めての昼寝を紹介します。
カミーノを歩く前に知っておきたい情報は、カミーノのまとめ記事でも紹介しています。
巡礼12日目のルート・基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出発地 | ビジャフランカ・モンテス・デ・オカ(Villafranca Montes de Oca) |
| 到着地・宿泊地 | カルデニュエラ・リオピコ(Cardeñuela Riopico) |
| 距離 | 約24.3km ※カミーノアプリ「Camino Ninja」より |
| 歩行時間 | 約7時間(休憩含む) |
| 天候 | 晴れ |
| 宿泊施設 | Albergue Vía Minera |
ウォーキングアプリの記録です。
休憩時間を含むため、実際の歩行時間とは多少の誤差があります。

この日の体調
カミーノ序盤から悩まされていた足のまめは、この頃には痛みがほとんどなくなっていました。歩いていても、それほど気にならない程度まで回復。
一方で、前日に昼寝をしたこともあってか、この日は夜の寝つきがあまりよくありませんでした。
私の場合、昼寝をすると夜に眠れなくなることもあると実感し、この頃から、なるべく昼寝をしすぎないようにしようと思うようになりました。
12日目のポイント
朝6時、5人でアルベルゲを出発
アルベルゲで簡単に朝食を食べ、エマ、ルーカス、リン、イーサン、そして私の5人で朝6時頃に出発しました。
まだ真っ暗で、気温も低く、歩き始めた時間帯はまだ寒かったです。
パンプローナ以降、畑が広がる景色を見ることが多かったのですが、この日は久しぶりに森の中を歩きました。
鳥の声や松の木の匂いを感じながら歩く道は、心地よかったです。

森の中で出会った「Dr. coffee the best coffee」
アルベルゲを出発してから2時間ほど歩いた頃、森の途中で気になる看板を見つけました。
「Dr. coffee the best coffee」

「本当にベストコーヒーなの?」
そんなことを言いながら歩いていると、少し先に1台のバンが見えてきました。
近づいてみると、そこにはピエロのような衣装を着た男性がいました。
どうやら、看板に書かれていたコーヒーを販売しているようです。
私たちはその日の最初のお客さんだったようで、1ユーロでコーヒーをいただきました。
さらに、フルーツなどもサービスで振る舞ってくれました。

男性にお礼を言って別れ、再び歩き始めます。
しばらくしてから、
「本当にコーヒー美味しかったね」
と、みんなで話しました。
森の中で突然出会った小さなコーヒースタンド。思いがけない休憩だったからこそ、この日のコーヒーは特に印象に残りました。
サン・ファン・デ・オルテガで休憩
9時半頃、サン・ファン・デ・オルテガ(San Juan de Ortega)に到着しました。

サン・ファン・デ・オルテガは小さな集落で、巡礼路沿いに教会やアルベルゲなどが集まっています。
この日は観光というより、軽く休憩して先へ進むための立ち寄りでした。
El Descanso de San Juanで、私はトスターダとコーヒーを注文。
この日も道中でカフェやバルをあまり見かけず、貴重な休憩場所でした。

アタプエルカで休憩|夕食の食材も調達
その後、12時頃にアタプエルカ(Atapuerca)にある「Panadería Las Cuevas」に立ち寄りました。
途中でスーパーなどを見つけられなかったため、夕食の食材探しとトイレ休憩のために立ち寄りました。
カミーノの食事事情についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
カミーノ・デ・サンティアゴの食事事情|自炊・食費・名物を紹介カミーノ・デ・サンティアゴの食事事情を実体験から紹介。朝食・昼食・夕食の内容、自炊、携帯食、スーパー、巡礼メニュー、スペインの名物料理まで詳しく解説します。

夕食になりそうなものは少なかったものの、仲間たちはパンや缶詰、チーズなどを購入していました。
店の庭にはハンモックがあり、エマとイーサンはそこでしばらくくつろいでいました。


小休憩の後、アルベルゲに向けて最後の約6kmを歩き始めました。

カルデニュエラ・リオピコのアルベルゲへ
13時半頃、カルデニュエラ・リオピコ(Cardeñuela Riopico)に到着しました。

この日の宿泊先は「Albergue Vía Minera」です。

私たち5人は一緒に洗濯することにしました。
洗濯機を使うのは9日ぶり。これまで手洗いしていたので、まとめて洗えるのはありがたかったです。
洗濯を回している間、私は一人で隣町まで散歩へ。
戻ると、リンとルーカスが私たちの洗濯物を干してくれていました。
カミーノでの洗濯事情については、こちらの記事で紹介しています。
カミーノ巡礼の洗濯事情|毎日の洗濯方法と役立った持ち物カミーノ・デ・サンティアゴを43日間歩いた実体験をもとに、毎日の洗濯方法やアルベルゲの洗濯設備、雨の日の乾燥対策、洗剤、持って行って良かった洗濯グッズを紹介します。
洗濯の間の一人散歩で隣町へ
私が向かったのは、隣町のキンタニージャ・リオピコ(Quintanilla Riopico)です。
アルベルゲからの距離は1kmほどで、とても近い街ですが、カミーノのルートには含まれていません。
せっかくなので、少し散策してみることにしました。

キンタニージャ・リオピコは、とても小さく静かな街でした。

歩いていると、教会の上に大きなコウノトリの巣を発見しました。

さらに歩いて、遠くまで見渡せる丘まで登りました。

そこで座って、しばらく景色を眺めました。
朝から仲間と歩いていたので、何もしない静かな時間がとても心地よく感じられました。
丘の近くには数頭の馬がつながれていて、私に驚いたのか、お互いに話すように鳴いていました。

静かな街で馬の鳴き声を聞きながら、しばらく景色を眺めました。

短い時間でしたが、いい気分転換になりました。
夕方はバーでお酒を飲む
夕食はアルベルゲの巡礼者メニューを利用することにしました。
料金は13ユーロ(2025年9月時点)で、ベジタリアンのルーカスを除く4人で注文することにしました。
その前に、「近くのバーにお酒を飲みに行こう」という話になり、エマ、リン、イーサン、私の4人でバーへ向かいました。
バーには、以前カミーノの途中で出会った巡礼者たちがテラス席でお酒を飲んでいました。

私たちもその輪に加わり、しばらく一緒に話をしました。
ただ、私は大勢で話すことがあまり得意ではありません。
リンも同じように感じていたようで、途中で、
「先に帰ろっか?」
という話になり、2人でその場を離れました。
カミーノには私と同じように内向的な人もいると知った
アルベルゲへ戻る道で、私はリンに自分のことを話しました。
私は内向的な性格で、一人の時間がないと疲れてしまうこと。
特に、大勢の人と話し続けることが苦手なこと。
するとリンが、
「実は私も」
と共感してくれました。
カミーノでは知らない人同士でも気軽に話す機会が多かったので、私は「巡礼者にはフレンドリーで社交的な人が多いのかな」と思っていました。
でも、リンも一人の時間を必要とするタイプだと知り、少し意外でした。
エマやイーサンのように、大勢で話すことを楽しむ人もいれば、私やリンのように静かな時間を大切にする人もいる。
カミーノを歩いている人も、それぞれ違うんだなと思いました。
夕食で出会ったポルトガル人女性
夕食は、サラダ、メイン(白身魚とポテトフライ)、デザートとワインでした。

私の前の席にはポルトガル人の女性が座りました。
彼女はポルト出身で、以前ポルトガル人の道を歩いたことがあり、今回はフランス人の道を自転車で巡礼しているとのことでした。
カミーノ後にポルトガルを旅行する予定だと伝えると、ポルトのおすすめなどを教えてくれました。
彼女は普段イギリスに住んでいますが、後日私がポルトを訪れた際、ちょうど彼女も帰省していました。
そこで、彼女のパートナーと一緒にポルトワインを飲みに行くことに。
このときは、このアルベルゲで出会った人と、後にポルトで再会することになるとは思ってもいませんでした。
カミーノでは、その場限りだと思っていた出会いが、旅の先で思いがけず続いていくことがあります。
まとめ|森で出会ったベストコーヒーと一人の時間
この日は、ビジャフランカ・モンテス・デ・オカからカルデニュエラ・リオピコまで約24kmを歩きました。
森の中で偶然見つけたコーヒースタンドや、アルベルゲでの洗濯、隣町への一人散歩など、大きな観光地を訪れたわけではありませんが、小さな出来事が印象に残る一日でした。
特に心に残ったのは、リンと「一人の時間が必要」という気持ちを共有できたことです。
カミーノでは巡礼者同士で交流する機会が多い一方、誰もがずっと人と一緒にいたいわけではありません。
私自身も、仲間と歩く楽しさと、一人で静かに過ごす時間の両方が必要なのだと少しずつ分かってきました。
そして、この日に出会ったポルトガル人女性とは、その後ポルトで再会することになります。
そんな「一人で過ごす時間」と「人とのつながり」の両方を大切にしたいと感じた12日目でした。






